ドバイの未来を拓く：アル・マクトゥーム国際空港の壮大なプロジェクトが始動

4月28日、ドバイ政府メディアオフィスが発表したニュースが、世界中の注目を集めています。アラブ首長国連邦（UAE）ドバイ首長国のムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム首長は、ドバイ南部に位置するアル・マクトゥーム国際空港の新旅客ターミナルの設計と工事の開始を正式に承認しました。この一大プロジェクトは、ドバイの未来を大きく変えることになるでしょう。

新ターミナルの設置により、アル・マクトゥーム国際空港は現在のドバイ国際空港の5倍の規模に拡大されます。驚くべきことに、400の航空機ゲートと5本の並行滑走路を備え、年間最大2億6,000万人の旅客を受け入れる能力を持つ、世界最大の空港となる予定です。現在のドバイ国際空港の年間受け入れ旅客数は約8,700万人（2023年実績）であり、これと比較すると、新空港の規模がいかに壮大であるかがわかります。総建設費用は1,280億ディルハム（約5兆5,040億円、1ディルハム＝約43円）に上ります。

このプロジェクトは段階的に進められ、ドバイ民間航空管理局総裁兼エミレーツ航空グループCEOのアハメッド・ビン・サイード・アール・マクトゥーム氏によれば、第1フェーズは今後10年以内に完成し、年間1億5,000万人の旅客を収容できるようになります。

アル・マクトゥーム国際空港は2005年から開発が進められており、2010年6月に貨物輸送が開始され、2013年10月からは旅客便の発着も始まりました。これにより、ドバイは物流と交通の中心地としてさらに発展しています。

現在、ドバイ市内中心部に位置するドバイ国際空港は、拡張の余地が限られているため、全ての旅客業務をアル・マクトゥーム国際空港に移管することが決定されました。ドバイ国際空港のポール・グリフィスCEOは、この大規模な移転作業が段階的に行われ、新しいアル・マクトゥーム国際空港がドバイの唯一の巨大ハブとなるだろうと述べています。また、移転完了後にはドバイ国際空港は閉鎖され、アル・ガーハウド地区が再開発される可能性が高いとも語っています。

ドバイの未来は明るく、新たな投資機会が広がるこの瞬間を見逃す手はありません。アル・マクトゥーム国際空港の拡張は、ドバイがグローバルなハブとしての地位をさらに強固にし、経済の多様化と成長を加速させるでしょう。

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