乳頭混乱その5 産後10~12日 産後入院退院まで

助産院での産後入院も後半に突入しました。ひたすら続く授乳ブートキャンプで何人もの助産師さんに密着手ほどきを受けました。そして退院後に向けて授乳に必要な道具の準備と今後の計画を考えていきます。

産後入院3日目 やっと読めた本とむくみケア

この日は義母が遠方から息子に会いに来てくれました。私の実家だと両親が掃除する手間などが発生してしまうので気を使ってくれたのです。ありがたい…

出産でかなりむくんでしまった私の体。足を組むと組んだ形そのままの凹凸が足にできるほどむくんでしまったのです。心配した助産師さんがこの日はマッサージやフットバスをしてくださいました。本当にありがたい。

産後、まったく余裕がなかった私はこの頃になるとようやく余裕が出てきました。妊娠中に手に買っておいたものの全く読めていなかった「産婦人科医ママと小児科医ママの らくちん授乳BOOK」をやっと読めるようになったのです。入院セットに入れておいて本当に良かったです。いまだにおっぱいを吸えない息子…潤沢に出る母乳。果たして完全ミルクになるのかどうか全くわからない状態が続いていたので、粉ミルクのことも母乳のこともバランスよく書かれたこの本がとても参考になりました。

この日も授乳ブートキャンプは続きます。私には明言していなかったですが助産師さんたちが粉ミルクの量を少なめにして、慢性的にお腹がすくように、授乳に沢山トライできるように工夫していることが何となく伝わってきました。息子の口の中にある吸啜窩(きゅうてつか)という窪みに指を入れ吸啜反射があるか確認出来た直後におっぱいをふくませてもダメでした。これほどやっても母乳が飲めない息子に対し、焦りを感じている助産師さんもいたんだと思います。


産後入院4日目 今後の入院を断ったわけ

さて、まったくおっぱいが吸えない息子を抱えて帰宅する可能性が高い状態になってきました。入院時にあんなに自信満々に「完全母乳にできるわよ」と豪語していた院長も歯切れが悪い…

院長からは再度産後入院を翌週にでも3泊利用するように強く勧められました。母乳が飲めるようにリベンジ入院をさせたかったんだと思います。非常に親身な方でしたが有難いけれど断りました。理由は3つ。

①父と子の時間の確保

産後1カ月で仕事で遠方に行ってしまう夫には息子と過ごす時間があと2週間しか残されていませんでした。新生児期に父親と過ごす時間は私や息子にとっても、夫にとっても貴重な時間です。

②手法のネタ切れ

4泊5日でいろいろな助産師さんに手を変え品を変え授乳補助してもらって、これ以上新しい手法が出てくるとは思えません。授乳の仕方も問題なく上手でおっぱいの形も母乳の量も文句ないと言ってもらいました。なので教わったことを自宅で引き続き取り組んで自分なりにやってみようと思いました。

③金額の問題

乳児をしっかり面倒見てくれて、母体を休ませてくれる産後入院施設は非常に貴重な存在。入院設備が整った(=出産ができる)助産院ならではの環境です。とはいえ産後ケア事業の補助を使い切ってしまった私。自腹で宿泊するには安くない費用が掛かってしまいます。

以上のことからありがたいお声がけを断ることになったのですが、その代わり翌週に日帰りのケアの予約と2週間先に2泊の入院予約をしました。

産後入院5日目 産後12日目で助産院を退院

これから実家で育児をするために授乳に関して実家で使うため手配するものを確認しました。まず搾乳機、いろいろ悩んだ結果やはり電動搾乳機片胸タイプに決定。これは助産院で使わせてもらったものと同じものを買うことにしました。母乳が触れるパーツは2セット手配。洗浄と殺菌の手間が発生するためです。次に母乳相談室の乳首付き哺乳瓶2つと乳首単体を1つ手配(すでに哺乳瓶本体が1本あるため)。すべてピジョンでそろえることになったので互換性も安心です。

これらの道具が実家に到着するまで時間がかかるので、助産院のご厚意で道具類は次回の日帰りケアまで貸してくださることになりました。本当にありがたい。これで切れ目なく搾乳や授乳トレーニングができます。

写真は産後入院退院当日、つまり産後12日目の母乳の色、左の粉ミルクと比べるとまだ黄色いものの、かなり黄色みが薄い。移行乳の最終段階なんだそうです。この黄色みが完全に消えると母乳は「成乳」という段階になるとのこと。写真左側が母乳相談室の乳首で右側が搾乳機で搾乳した母乳です。

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午前中には沐浴指導も受けました。病院で習う沐浴とはまた違う方法。病院では衣服を着たままの沐浴方法でしたが、こちらでは衣服を脱がせて洗う方法を教わりました。

ここで知り合ったママさんの一人が「うちの息子も産後2週目くらいまでは母乳を直接飲めなかったんですよ」「乳頭保護器でどうにか飲ませてました」と教えてくれました。「おっぱい直接飲めない子、うちの子だけじゃないんだ!」「いつかはうちの子もおっぱい飲めるようになるかも!」と希望をもらえました。

いよいよ助産院も退院です。この産後入院で①体を回復すること・②母乳の管理方法を学べたこと・③母乳で育児ができるかもしれない可能性を感じられたこと④抱っこやおむつ替えなど基本的な育児の手ほどきを受けられたことが大きな収穫となりました。

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