乳頭混乱その9 産後4週目前半 助産院でやっと聞き出せた「吸啜困難」

もうすぐ息子の新生児期が終わるという頃、再度助産院のデイケアに向かいました。そこで衝撃的なことを告げられるのです。転んでもただじゃおかない!そこで聞いたことを足掛かりに自分なりに調べ始めました。

二度目のデイケアは雰囲気が違った

いつもの助産院へ二度目のデイケアに行ってきました。この日は院長が出勤していたので久々に再会もできました。もう助産院の皆さんとも顔パスです。

前回のデイケア同様、授乳を二回トライできるように前日から調整していました。それでも助産師さんたちの雰囲気が変わっていたというか、歯切れは悪い…。「もう手は尽くした」といった感じ。そうは言っても授乳訓練は付き合ってはくれます。「ママも休んでくださいねー」と私の疲労回復を重視した声かけも。デイケアや産後入院の意味の一つに母体の回復があるのはもちろんですが…もう諦められた?

一応この日の二回目のトライでも直母は成功してはいるものの。デイケアによる明確な改善はありませんでした。

休憩中に他の利用者と一緒に院長と話すタイミングが持てたので、今後どのように取り組んだらいいのか聞いてみました。助産院で学んだ手法はかなり正確にできていると思ったし、毎日24時間授乳と搾乳に使っていたのでかなり厳しい状態を先が見えない中で続けることがかなりつらかったのです。

他の利用者の前で院長に直談判

私:このまま頑張っていればいつか安定して母乳を吸ってくれることはあるんでしょうか?あとどのくらいトレーニングを頑張ればいいか、毎日辛いので目途だけでも教えてください。

院長:母乳を吸えるためには『臨界期』というのがあって産後一か月以内におっぱいが吸えない子は、難しいのよ。

私:え?いま生後4週目ですよ?じゃあこのままどんなに頑張っても、この子は母乳を吸えないままかもしれないんですか?

心の声:入院時に「きっと吸えるようになる」って言ってたのに?

院長:だから、早くもう一度入院するように言ったのよ

心の声:いや、そんなリスク聞いてないし、「臨界期」もっと早く教えてくれたっていいじゃん!しかも既に4泊5日でみっちりトレーニングしたし、退院後も指示通り取り組んだし!泊りじゃないだけで既にデイケアも2回目だし!再入院すれば治るとは到底思えない!!

私:母乳を吸えない子は珍しくないと話していましたよね?この子のような状態をなんというんですか?何か名前とかついていないんですか?

院長:(絞りだすように)吸啜困難

きっと、他の利用者の前だから、逃げ場がなかったから、運良く教えてくれたのでしょう。本当は「吸啜困難(きゅうてつこんなん)」という言葉を言いたくなかったのだろうな、と感じました。

ようやく掴んだキーワードで見えてきたこと4つ

とは言え、「吸啜困難」というキーワードを産後4週目にしてようやく手に入れた私は、やっと有効なネット検索ができるようになったのでした。それまでは「おっぱい 吸えない」などで検索はかけてみたものの、有効な情報にはたどり着けなかったのです。

こうして検索していく中で「授乳困難」や「乳頭混乱」という言葉の存在も知ることができました。専門用語で検索するだけで有効な情報にたどり着きやすくなるのだなとしみじみ感じます。こうして、

1,息子の状態は吸啜困難・乳頭混乱と呼ぶこと、どちらかというと乳頭混乱と呼ぶことが多い様子。

2,母乳相談室の乳首で乳頭混乱が治る親子も治らなかった親子も存在すること

3,哺乳瓶や直母以外の方法(カップ授乳など)で授乳する方法もあること・こうした手法で乳頭混乱を治療することがあること

4,乳頭混乱の治療実績がある助産院や助産師さんが存在すること(見つけられた助産院は新幹線や飛行機が必要な遠隔地でブログも古かった)

さて、未だに授乳関連で20時間・搾乳関連で4時間かかり、夫の支援は1日に多くても4時間。搾乳はこの時期は一日4回合計約250㏄。夫の支援を得られるだけでもありがたいんででょうが、かなり疲労は蓄積されていたんだと思います。



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