強すぎる薩摩のキセル
私が今関心を寄せているものに阿多張キセルがあります。
鹿児島県南さつま市の金峰町阿多地域で作っていたことから、阿多張キセルと呼ばれています。
因みに、煙管業界では煙管を作る事を”張”と言い、何処で作ったとか、誰が作ったという意味合いで「〇〇張煙管」と名付けられます。私の屋号である「六張」も陸=六が張った煙管という様に、この慣用に倣っています。
さて、阿多張キセルの歴史を少し紹介しましょう。
昭和38年(1963)に刊行された『金峰郷土史 第1集』によれば、寛政年間(1789