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【ブルアカ】バッドエンドルート集

 学園×青春×物語RPGと明るめの文言を謳っておきながら、4thPVでドス黒いバッドエンドスチルを撒き散らしたコンテンツ、ブルーアーカイブ。

 コンセプトや透き通るキャラデザからは想像できないほどエゲツないスチルは、浮かれていたユーザの脳を破壊した。が、オタクはこういうのに弱い……。

 PVが出た時点で全人類が考察していると思うので今更だが、文字起こしをしないと自分の中でコンテンツを消化できない性分なので好き勝手に書き残しておく。

大前提(憶測)


 連邦生徒会長は、別時間軸の移動、あるいは時間の巻き戻しによって、捻れて歪んだ結果を変えようとしている。

 時間操作により先生の記憶が消えた(巻き戻った)ことや、「ここまで来てようやく、あなたが正しかったと悟るだなんて」という台詞から。ループ前の先生は会長と一緒にキヴォトスで生活していた。

 先生は「キヴォトスの外」から来た存在。だが先生自身の意思で来たのではなく、連邦生徒会長が呼びだした。

 先生は「物語の主人公」という特性を持っており、学園都市という一つのテーマを掲げてる限りは打倒はできないとされる。故に捻れて歪んだ結果を変えるための特異点として連邦生徒会長は先生を呼び出した。

 時間操作の能力を持つと思われる連邦生徒会長は何度もループを繰り返している。また、何度も失敗している。

 捻れて歪んだ結果を変えるために「先生」や「大人のカード」という措置を取ったが、それでも正しいルートに行けなかった。故に干渉をやめてシッテムの箱に自身を閉じ込めた。

 また、先生の選択が正しいと悟り先生主導でのルートを開始した。会長曰く、現在のルートを全ての奇跡がある場所(遍く奇跡の始発点)と呼んだ。あらゆるバッドエンドルートを回避している正規ルートを、文字通り全ての奇跡がある場所と表現した。


①対策委員会への不干渉

分岐要因1:そもそも先生が介入できていない
分岐要因2:先生不介入によるアヌビスの反転

 ホシノのヘイローが破壊されたスチルを見るに先生抜きの対策委員会はホシノの救出に失敗したことが推測される。

 また、ホシノとの戦闘により対策委員会のメンバーも負傷を負い、連邦生徒会長からの制止を無視して参戦した先生も重体に。

「私が敵になったら、その時はヘイローを破壊して」ホシノの台詞通りの結果になった。

 対策委員会からの依頼を受け取れば先生の性分的に必ず助けに行く。が、連邦生徒会長から制止されたため動けなかったと思われる。中途半端に介入した結果、ホシノとの戦闘に巻き込まれて入院。その間、アビドスメンバーは散り散りに。100日後、先生の意識は戻らないことが報道され息を引き取る。

 残されたシロコは色彩に触れて、先生は嚮導者として操られた。アヌビスに反転したシロコは全ての生者をあの世に導く。

 あるいは、ゲマトリアとの交渉に失敗。序盤のループでは、大人のカードという対抗手段が用意されていなかった可能性もある。故にホシノの実験は続行され、対策委員会と先生は甚大な被害を受けた。

 先生という対抗手段を失った連邦生徒会長は後に起きる危機も回避できなかった。同時に大人のカードの代償を支払う人も失った(あるいはカードすら無かった)。

 連邦生徒会長は一人でD.U地区の行政管理ができるくらいの超人だったため、優先順位をつけて世界の危機に感じられない事象は切り捨てていたのかもしれない。それは確かに合理的な選択だった。しかし合理に過ぎた。無機質で俯瞰的な視点は、小さな膿を見落とした。

 先生と連邦生徒会長との視点は全く違う。先生は、世界の危機が云々とかはあんまり考えていない。それは会長からすれば理解できない思考だったことだろう。故に判断は会長自身が下していた。先生はあくまで危機に対する手段であり道具に過ぎなかった。

 相反する二人の方向性は噛み合わず、会長は先生の意思をあまり尊重しなかったのかもしれない。口論になったこともしばしばあっただろう。そこで口にしたのが「責任を負う者」についての話だった。世界の危機を察知し対策できるのは我々だけ。キヴォトス救済の責任を負う私たちは、時に冷酷な判断をしなければならない。などと諭すように話していた。

 しかし、ループした後に先生の選択が正しかったことを悟る。

「あの時の私にはわかりませんでしたが、今なら理解できます。大人としての責任と義務。そして、その延長線上にあったあなたの選択。それが意味する心ばえも」

 世界の危機云々に対する責任の前に、先生としてはまず生徒に対する大人としての責任と義務がある、ということだ。先生の選択は、いつだって生徒に対する責任と義務の延長線上にしかない。会長としてはそれが世界の危機にどう関与するのか理解できず優先順位も違うとしか思えなかった。だが、結果的に生徒を救うことが世界の危機を回避することに繋がることに気づき、会長はようやく先生の主張を理解できるようになった。

 今回のループでは、会長自身をシッテムの箱に格納。運命と選択を先生に委ねることを決断。先生の記憶は消えてしまうが、彼なら必ず生徒を救う(=世界の危機回避)という同じ選択を取るだろうから、と言い残して。

②名もなき神々の王女の復活

分岐要因1:アリスとゲーム開発部の未邂逅
分岐要因2:ユズがゲームを発表しない
分岐要因3:ゲーム開発部がゲーム開発に成功
分岐要因4:ミレニアム財政難が起きない
分岐要因5:G.BIBLEの噂をモモイが知らない
分岐要因6:エリドゥ(トキ)の敗北
分岐要因7:連邦生徒会長による依頼の無視
分岐要因8:デカグラマトン

 パヴァーヌ編でのバッドエンド分岐、もしかして多すぎでは……?

  1. アリスとゲーム開発部の未邂逅
    単純にアリスとゲーム開発部が出逢わなければ、AL-1Sは順当に起動。
    リオ会長の予測した通り世界は滅亡。
    クソゲー人格形成やゲーム開発部の純真があってこそ、アリスは善良な視点を持つことができた。

  2. ユズがゲーム発表をしない
    そもそもユズがクソゲーを世に出していなければモモイもミドリも入部していない。もちろんアリスと出逢う契機を得ることはできない。

  3. ゲーム開発部がゲーム開発に成功
    悲しいかなゲーム開発部が成功を収めてしまったら、G.BIBLEを探しに廃墟へなんか行かない。結果、アリスと出逢うことができない。

  4. ミレニアム財政難が起きない
    連邦生徒会長が危機に対処していたことが間接的に干渉し、リオ会長は横領及びエリドゥ建設に至らなかったとしたら。
    財政難でなければ部活に功績を求めるユウカの判断が生まれず(あるいは遅くなり)、ゲーム開発部はいつまでものうのうと怠惰に過ごしていた。廃墟に赴く理由が生まれず王女は起動してしまう。

  5. G.BIBLEの噂をモモイが知らない
    財政難が起きて、ゲーム開発も奮わず、功績探しに奔走したとしても、モモイがG.BIBLEの噂を知らなければ廃墟へ足を運ぶ理由ができない。AL-1Sは順当に起動してしまう。

  6. エリドゥ(トキ)の敗北
    財政難は起きたがゲーム開発部がゲーム開発に成功してしまった場合。危機に対処できたのはリオ会長とトキだけになってしまい、王女に敗北。

  7. 連邦生徒会長による依頼の無視
    会長からすれば最も優先されるのは危機への対処。ゲーム開発部の廃部なんて知ったことではない。ゲーム開発部の依頼は無視されて先生の介入が発生しなかった。リオ会長は常に一人で動こうとするので、連邦生徒会長と連携が取れる筈もなく、王女は復活。
    ゲーム開発部は先生の権限無しには廃墟に立ち入ることができないので、先生が依頼を受けるという大前提がなければ、ゲーム開発部は絶対にアリスと出逢えない。

  8. デカグラマトン
    これに関してはこじつけ。G.BIBLEを所持していたのがディビジョンシステムであり、それがなければモモイが自端末にディビジョンシステムをインストールすることもなかった。
    デカグラマトンが完全にG.BIBLEのデータを捕食していたら、ディビジョンシステムに付随するKeyを獲得できなかった。
    結果、アリスは最終編でKeyの力を借りれずにアトラハシースの方舟の「可能性の同居バリア」が破壊できない。

 一見、ゲーム開発部の廃部なんて世界の危機に関与しているとは思えない。そんな小さな点がキヴォトス滅亡に繋がっているだなんて、普通は予測できないだろう。大人としての義務と責任を優先し生徒を助る先生の行動原理が、不思議なことにいつでもキヴォトスの滅亡回避に関係してくる。

「もう何やっても裏目に出るし、ぜんぶ先生の選択にま〜〜〜かせよ!」という連邦生徒会長の決断は正しかった。が、会長のいない分、連邦生徒会の動きは鈍り、防衛室長(カヤ)は幅を利かせて暴走し、先生の仕事は凄い増えた。

 だが、その甲斐あってか先生はSRTメンバーとの関係を構築し、ピンチの際には助けてもらえるようになったとも言える。

③補習授業部への不干渉

分岐要因1:補習授業部からの依頼を無視
分岐要因2:ミカを止める人がいない
分岐要因3:アツコがヘイロー破壊爆弾で死亡

 残りのバッドエンドスチルは、全部エデン条約編のモノだろう。

  1. 補習授業部からの依頼を無視
    元も子もないが、依頼を無視して先生が介入しない時点で、全編通じてバッドエンドルートだ。ナギサの思惑を止められず部員は退学となり、愛想を尽かしたハナコはトリニティを去る。
    ミカの陰謀を止める作戦を立案したのがハナコなので、彼女がいなくなってもバッドエンド。
    ヒフミらの介入が無ければ、アリウスの目的は達成。戦争のいざこざでゲヘナ風紀委員会は甚大な被害を被る。
    そして。ベアトリーチェは目的を果たしてしまう。

  2. ミカを止める人がいない
    ハナコがいないのでミカのクーデターは成功を収め、トリニティは乗っ取られる。先生がいなければ、彼女を止める楔も無いので、暴走は止まらない。クーデターが失敗したとしても、ミカはサオリを殺してしまう。ベアトリーチェは目的を果たす。

    または、ギリギリのところで命を繋いでいたセイアが完全に色彩に侵され、ミカの歯止めが完全に効かなくなる。ティーパーティーは壊滅。ゲヘナと戦争が起こり、介入したSRT(連邦生徒会長がいるので閉鎖していない)のメンバーにも死傷者が続出。やはりベアトリーチェは目的を果たしてしまい、収拾がつかなくなる。

  3. アツコがヘイロー破壊爆弾で死亡
    先生がいてもいなくてもアリウスに反旗を翻したであろうアズサが、ヘイロー破壊爆弾によってアツコを殺してしまう。代わりにサオリが贄となりベアトリーチェが目的を達成。
    最終局面においてもアツコの救出はアリウス(サオリ主体)だったので、アリウスメンバーは一人でも欠けるとバッドエンドに直行。サオリの口からミカの真意を話さなければ、当然ミカも止まらない。
    メンバーの支えがなければ、自殺未遂常習犯のミサキは、今度こそ自殺に成功してしまう。

 因みにこれは余談なのだが。ヒフミは対策委員会と接触したせいで「ファウスト」の噂が広がり、それを耳に入れたからナギサは彼女にもテロリストの容疑をかけた。故にヒフミは補習授業部に入れられたワケだが、彼女の先導がなければメンバーは散り散りに、部員は退学にさえなっていたかもしれない。だからヒフミが対策委員会と接触していなければ、補習授業部はけっこう拙い状況に置かれていたのでは、なんて思ったことがあった。

 しかし、ヒフミはブラックマーケットによく足を踏み入れる思考の危ない少女なので、どうであれナギサの耳にはよくない噂が入ったことだろう、と考え直した。ヒフミがヒフミである限り危ない思考と言動はそのままなので、補習授業部には必ずぶち込まれていただろう。

 引き続き余談だが、ミサキ(と思われる)のバッドエンドスチルだけ生々し過ぎないか? 全然透き通ってなくてビックリした。アズサの言っていたキヴォトス人の殺害方法の中に「血を抜き続ければ死ぬ」というものがあったが、これってつまりそういうことだろう。自殺方法がリアル過ぎて脳が壊れた。

2023/8/31 追記
 セイア襲撃の際、ミネ団長が最初に辿り着き最良過ぎる独断でセイアの身柄を隠せたのも要因としては大きい。

 セイアの身柄を確保してくれたのがミネ団長だったからこそ、彼女は生き延びることができたし、ミカも止まることができた。

 ありがとうミネ団長。ジェバンニ並みの活躍をする影の功労者。

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