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誰でも描ける! オンライングラレコ講座 - 会議や対話の場を可視化する - ”きほんのき”イベントレポ!

8月25日に開催した「誰でも描ける! オンライングラレコ講座 - 会議や対話の場を可視化する - ”きほんのき”」をレポートします!

イベントページはこちらから (終了済) http://ptix.at/kL0dJ0

講師プロフィール 

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原田 雅
静岡文化芸術大学デザイン学部卒業、学生時代は大学でデザインを学びながら都内の企業でデザイン思考を使ったワークショップのチームファシリテートを務め、理解を深める。中小企業のブランドコンサルタントの元でインターンシップを経験し、大企業ブランドに特化したブランドコンサルタント会社に入社。自社の生活行動調査によるデータからクライアントと商品開発を行う中で、グラフィックファシリテーションを実践し、その後外部でグラフィックレコーディングを行うようになる。2017年12月より マインドフルネス研究と実践の第一人者である、米クレアモント大学ピーター・ドラッカースクール准教授、transform LLC のジェレミー・ハンター氏のもとでグラフィックレコーディングに従事する。2019年6月に「vilable design」として独立、個人向けのブランドづくり事業・会議の中のグラフィックレコーディングを行っている。

グラフィックレコーディングとは?

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会議での議論や対話を、図式や絵などを使ってリアルタイムで可視化する方法のことです。内容と流れを大まかにまとめるだけでなく、その場の様子も可視化されます。

イメージとしては議事録のグラフィック版が近いかもしれません。

人の言葉をその場で絵にしてカタチにする、それがグラフィックレコーディング(以下グラレコ)だと私は思っています。

グラフィックファシリテーションとの違い

グラフィックファシリテーションとは、会議の記録兼進行役であるグラフィックファシリテーターが対話を可視化しながら会議の進行をして議論を促進することを目的とします。

一方、グラレコでは、記録者が会議の進行者を兼務することはなく、ファシリテーターと協力をしながら会議中の考えを形にするために絵と文字でひたすら記録を行います。

グラレコの役割

視覚的な表現を使って、ディスカッションや対話の内容をわかりやすくすることが主な役割ですが、グラレコを見返すことで簡単な復習ができ、その日に体験したことや学んだことについて記憶の定着率が向上したり、次回までの問いをイメージできるという効果も期待できます。

グラレコは図式や絵で構成された議論内容がリアルタイムに共有されるため、視覚で議論の内容を把握することができます。聞き漏らしたところがあったとしてもすぐにキャッチアップできます。

グラレコとイベントレポートイベントレポートは参加できなかった人や当日遅れて来てしまった人がざっくりと内容や様子を知るためのものですが、グラレコは前述の通り、参加した人が後で思い出すためのものです。

イメージはグラレコ “きほんのき”の山に登るようなイメージで…

というわけでイベントの内容をレポートをしていきます。


が、その前に、、、みなさん、ここまで記事を読んでみて、「グラレコが有用なことはよく分かったけど、実際絵がうまくないとできないんでしょ??」と思っていませんか?

実は、私自身もそう思っていました。(笑)

しかしイベントが始まると、雅さんから意外な一言

「グラレコは簡単だよ」

え!?果たして本当にそうなのか!?誰でも書ける、とは流石に大袈裟ではないのか....?

果たして本当なのか?最後に載せる参加者の成長具合を是非ご覧ください!

それでは「グラレコのきほんのき」を学んでいきましょう!!!

グラレコの3ステップ!

グラレコの山を登るステップは、以下の3段階です。
[1]道具を知る・ 身につける(道具)
[2]仲間を知る・仲良くなる(アイコン)
[3]グラレコに必要な3つのメガネ(視点)

ただ今回は非常に短い時間であったので、グラレコの最低限の内容とポイントを少し触れているだけであるということに留意してみていただければ幸いです。

[1]道具を知る・ 身につける
まずは、第一段階としてグラレコをするための「道具を知る」です!

今回は入門編かつ短時間だったので、まずはこれを買っておけ!という必要最低限の道具を紹介していきます!

これらは全て文房具店やamazonで購入することができます。

ペン

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言わずもがな。まずは書かないと始まりません。
15色プロッキー:https://amzn.to/33dlXDR

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これがないと壁に書くことになります。
A4用紙 20枚程度 もしくは スケッチブック https://amzn.to/2XdKdSA

白いシール

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これが意外に役に立ちます。何に使うのかといえば、間違ってしまった時に上から貼る用に使います。

会議は常にリアルタイムで進んでいて、人が話すスピードは思っているより速いです。間違えてしまったとき消している時間はありません。シールを貼れば時短になります。
https://www.amazon.co.jp

道具を知ることができたら....早速、練習開始です!!

[2]仲間を知る・仲良くなる

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仲間とはグラレコを構成するアイコンのこと。描き慣れた・描いた事があるアイコンの種類が多ければ、いちいち新しく何を描くかを考える必要がなくなり、その分速く、そして素敵に描くことができます。

描けるアイコンの数を増やしていくのは、ポケモン(仲間)を集めるポケモントレーナーの気分です!笑

アイコンの書き方・増やし方は本当に目からウロコの知識なので、詳しくは雅さんから直接学んでみてください!

[3]グラレコに必要な3つのメガネ

描けるアイコンが増えたら、それらを使って表現をしてみましょう。
次のステップは、「3つのメガネ」、視点のお話です。

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①情報を様子で捉えるメガネ
情報を視覚として捉えられるために、その様子を描くことを念頭におく必要があります。誰が、どこで、何をしたか、というような5W1Hの様子を、視覚で捉えられるようにするのがポイントです。これが一つ目のメガネです。
例えば下の図は東京でグラレコを行なっているシーンを描いたものです。

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②見えない気持ちを可視化
文章では長くなりがちな心情表現であっても、グラレコであれば一目瞭然です。

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③数字で見る眼鏡
プレゼン資料を作成する際、理解をしやすくするためにグラフを使うことがあると思います。グラレコでも数字の変化や大きさを視覚的に表現することで分かりやすく、かつより魅力的な見た目になります。

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[4]登ってみる・歩いてみる

そして最後はアウトプットです。
今まで学んだことを総動員して、実際に参加者の言葉をグラレコしていきます!

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感想

雅さんの「練習量=速さだからまずは練習しよう」という言葉が、やはり真理であるなと感じました。

冒頭にあった「グラレコは簡単」という言葉は一朝一夕で習得できるという意味ではなく、誰でも「やれば(練習すれば)できる」からまずはやりましょう、という意味だと理解しました。

セミナー中、雅さんのスピードや表現力の凄さに、感嘆の声が参加者から上がる場面が多々ありました。しかし、雅さん自身も絵が描けないデザイン学生であった、とのことでした。そこに雅さんの圧倒的な努力を感じ、私自身、今後も努力し続けたいと改めて思いました!

まとめ

グラレコは会議を視覚的に表現できる、後から振り返ることができるなど、メリットが多くあるので、会議に取り入れてみるのはいかがでしょうか?

グラレコは描きながら耳で話を追わなければならないため、練習を重ねるとワーキングメモリ(※注1)が向上するなど副次的なメリットもあります。

(※注1)ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念

そんな複数のことを同時に行うなんて難しい・・・と思われるかもしれませんが、車の運転と同じように経験を重ねていけばいずれできるようになります。まずは練習あるのみです!

さて、ここまで記事を読んだ方はグラレコを学んでみたくなったのではないでしょうか!?ぜひ雅さんから直接学んでみてください!!!

Written by 大村勇樹(おおむらゆうき)
関西学院大学三年生
静岡生まれ名古屋育ち
大学入学後ワンダーフォーゲルを始めるほど自然が大好きなやつ。
今年の4月からマレーシアの自然公園でインターンする予定でしたがコロナで延期に。
その時偶然出会ったGOBで現在インターン生として奔走中。
サウナ、温泉、日本酒が大好きな二十歳です!!

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