2023年良かったもの
2023年グッときた60曲、後半になるにつれて語彙や文字数が明らかに乏しくなっていますがよければぜひ。A〜Z順です。
All lull wave - Summer Knit feat.ウツモトカナ(sayonarablue)
根底にあるような彼らのセンスや美意識はそのままに、ゲストボーカルや映像作家を迎えて制作されたということもあるのか「Breathing Archive」と比べるとより外へ開けたような印象で、とても良かった。ここからまたどうなっていくのかが楽しみ。
Amaarae - Angels in Tibet
ここ数年はアフロビート、アマピアノ的なリズムにグッと惹かれるんですが、このアルバムはコードや音のテクスチャがエキゾというかオリエンタルというか、あんまり聞いたことない質感になっていてすごく好きだった。「Sex, Violence, Suicide」の後半で急にBloc Partyとかあの辺りのポストパンクリバイバルみたいになるのもオモロいです。
Ana Frango Elétrico - Boy of Stranger Things
Ana Frango Elétricoの3rdアルバムより。自分のルーツに改めて向き合いながら、懐古趣味ではなく、どこまでもフレッシュでカラフルな新しいものが生まれた、みたいな印象の作品で、そのグッときも含めてめちゃ良かった。特にこの曲が一番好き。
ANARCHY - Reach (feat. C.O.S.A.)
まずStatik SelektahのビートにC.O.S.A.のラップが乗るところを聴かせてくれてありがとう…という気持ちになった。POP KILLERSで「未だに手の届かない存在のまんま」って言ってたANARCHYに呼ばれているっていうブチ上がりもありました。
Andris Mattson - fresh air
MoonchildのメンバーであるAndris Mattsonのソロ。曲名のfresh airがまさにその通りの新鮮で冷たい空気が吹き抜けるようなブリーズ感がとにかく心地よく、よく聞いた一曲でした。
Andy Shauf - Daylight Dreaming
「The Party」やそれ以前の頃と比べるとシンセが入ってきたり、変化はありながらも相変わらずの素晴らしいソングライティングで、やっぱりええね…となり、彼が使っている30万近いアコギをポチりそうになりました。ジャケットのアートワークが表しているような微睡みというか白昼夢的な質感が強く、自分は彼のスローな曲が好きなので、おれの好きなアンディシャウフという感じしました。
betcover!! - フラメンコ(デモ)
このデモが公開された時になんて良い曲なんだ…と衝撃を受け、その日のうちに何回も繰り返し聞いたのを覚えている。アルバムバージョンも最高だけど、個人的にはこのデモバージョンのどうしようもない切なさが好き。「生命保険が吹き抜ける/しがみついたモデルの女よ/振り向いて」という歌詞とか何食ってたら思いつくんだという感じですがその異形な感じも含めて魅力的です。
Bombay Bicycle Club - Diving ft. Holly Humberstone
世界中のあらゆる音楽からの影響を感じながら、Jack Steadmanの圧倒的な個性が感じられるような、ボンベイの魅力そのままに、Mr Jukesで培ったビート感やサンプリングのセンスもあって、すごく良かった。個人的にはDivingという曲名
だったり、映像の質感やテーマにリチャード・アイオアディ「サブマリン」的なものを感じ、そのグッときもありました。
boygenius - Emily I'm Sorry
この曲がリリースされた時、自分は27歳が終わろうとしている時だったので「I'm twenty-seven and I don't know who I am/But I know what I want」という歌詞を自分のことのように聞いてた。あまりにも良いので琴線に触れすぎてしまい、下手な気持ちでは聞けないくらい良い曲。
cero - Tableaux タブローズ
リリースされた当初はサウンドやアレンジやべ〜〜となり、聞いていくうちに髙城さんの詞と歌(譜割)がすげ〜〜となった。スタジオワークではなく、3人で集まって一から作ったというのも良いなと思いました。
Cisco Swank - All The Same
ソウルのサンプリングループだけの曲もあれば、ネオソウルっぽいコード感の曲、ハイパーなジャズビートに、トラップとバラエティに富んでいながら、この曲はギター主体でインディーロック的な感性もあって大好きなものが揃って鳴らされているようなアルバム。それを平然とやれる感じもシビれます。
Clairo - Lavender
ガザ地区での救援資金を募るために公開された未発表のデモ音源。テープで録られた、とても些細で素朴なデモだけど、この上なく美しい曲。YouTubeに勝手にアップされてたりしますが、自分もバンドキャンプで購入したので、そちらからぜひ。
Cleo Sol - Lost Angel
「Heaven」が出た後にすぐにこれが出て、Cleo SolというかInfloの創作ペースどうなってるんや、という感じですがどちらもめちゃ良かった。個人的には「Mother」が2020年代の大名盤なので、それと比べると少し薄れる印象はあったけど、それでも圧倒的才能のように思います。
CODY JON - flowergirl
YouTubeのアルゴリズムで流れてきたかなにかで知ったけど、めちゃ良くて一気にファンになった。メロディもめちゃキャッチーだけど、アレンジがとにかく凝っていてフラフラと転けそうなギターの絡みも最高。「dirty dancing」とかも曲と歌だけ取り出すとめちゃメインストリームなポップなんだけど、絶妙にミニマムでおもちゃみたいなサウンドがインディー的で好きです。
ENNY - No More Naija Men
サウスロンドンのラッパー、ENNYのEPより。サウスロンドンのシーンを追うようになったのはKing Kruleが「6 Feet Beneath the Moon」をリリースした2013年頃なのでもう10年経つわけですが、未だに毎年良いアーティストがどんどん出てくるのがすごい。「Champagne Problems」のスムースなUKドリルも良く、センスバチバチです。
EVISBEATS - Bridge The Gap
EVISBEATSがYouTubeに上げてた短いビート、病気の療養中によく聞いてたので、それらが正式な音源として聴けるようになって嬉しい。特にこの曲は短いピアノのループとビートだけの曲だけど、深く呼吸して冷たい空気が肺に満たされるような、そんな心地よさあってぼうっとしながらよく聞いていた。
Fabiano Do Nascimento - Babel
リオデジャネイロのギタリスト、Fabiano Do Nascimentoの新作。特にこの「Babel」はギターのハーモニクスのような音で鳴らされるコードがめちゃ良く、ニューエイジ的なメディテーションな響きがあります。「Stranger Nights」ではエキゾっぽいニュアンスも感じたり、ずっと自分の好きな音が鳴っていた。
Faye Webster - Lifetime
ここまで書いてみて、今年は頭が雑多な考えで満たされた時に、一度意図的に頭をリセットできるような音楽をよく聞いていた気がする。この曲もそうで、秋口の空気が冷たくなってきた頃に散歩しながらよく聞いていたのを思い出します。
Gia Margaret - City Song
Gia Margaretは病気の療養していた時に以前の作品をよく聞いていて、病からの自己治癒的な作品だった前作も、どこか自分と重ねて聞いてしまうところあります。個人的にはアンビエントというよりはどこかエレクトロニカっぽい響きに聞こえて、プレイリストで高木正勝やharuka nakamura、吉村弘を選んでたのが、どこか耳馴染みの良さを裏付けている気がします。
ghost orchard - Jessamine (Miyauchi Yuri Remix)
去年シビれたghost orchardのリミックスアルバムが出てることに気づき、しかもJessamineを宮内優里がリミックスしてて、どこか勝手に繋がったというか納得してしまうような良さあった。ghost orchard、インスタであげてた自室の壁にAlex Gのポスター貼ってあってグッとくるものあります。
Gotts Street Park - 'Mountains' feat. ENNY
フィーチャリングは先ほど挙げたサウスロンドンのラッパー、ENNY。とにかく楽器の音が良く、ビッグクラウンレコーズ的なリバーブ感だったり、曲によってはマーク・スピアーやないかというようなギターサウンドだったり、ソウル、R&B的なインストグループではあまりないインディーというか面白いサウンドなのがめちゃ良かった。
Jamila Woods - Send A Dove
Saba客演の「Practice」も良く、Nonameの新作もそうだけどシカゴのあの辺りのシーンがやっぱり自分の中でグッとくるとこあり、そんな中で「I Miss All My Exes」でGia Margaretが参加してるのがめちゃ良く、調べたらGia Margaretもシカゴ出身なんやねと思った。
JJJ - Beautiful Mind
YouTubeで上がってる誰かが撮ったライブ映像でずっと聞いていて、音源化を待ち望んでいた曲。曲の後半でスクリューしてサンプルが引き伸ばされるとなんとも言えないどこかオリエンタルで寂しいメロディになって、その瞬間がいつ聞いてもグッときます。
Jonah Yano - portrait of a dog
2023年、来日も果たしたJonah Yanoの新作より。デビュー作「souvenir」の時もそうですがBADBADNOTGOODのアレンジとパフォーマンスがめちゃ良く、この歌声のためにそれらが為されているという気がします。犬フィーチャなアートワークと映像、タイトルも最高!
JUMADIBA - Naiya
Balamiiのサイファー企画に出演したり、自分が追ってきたサウスロンドンのシーンにいろんな意味で一番近い存在のように思います。日本のヒップホップ、個人的に2023はJUMADIBAの年でした。
Kelela - Contact
今年の初めの方にめちゃ聞いていた曲。Swami SoundによるNYC garage mixもブチ上がります。
KID FRESINO - that place is burning feat. ハナレグミ
カネコアヤノや長谷川白紙の客演の時も思ったけど、KID FRESINOのバンドメンバーによって表現される音が自分にとって理想的に思えるので、その音に、アレンジに永積タカシの歌が乗るという贅沢さというか良さがある。ヒップホップ、ひいてはラップというあらゆる音楽へ広げていくことのできるフォーマットならではというか、良さを思うとともにいつも羨ましさを感じてしまう。
King Krule - Seagirl
例えばライブではバンドのダイナミズムに溢れた曲でも、音源ではアーチー印の煙に包まれたようなぐにゃりとした、サイケでドープなミックスになる(それが良さでもあるんですが)ので、今作はソウルとかR&B寄りなソングライティングなことでアーチーの特徴的な音響感覚と曲そのものに乖離が少ないというか、すごい馴染みがあるものになっていると思った。個人的にはここ数作の中でも一番好きな作品。
Lamp - ミスティ・タウン
耳元で歌われているようなボーカルの近さ、発掘された宅録作品のような独特なミックスや質感と、このタイミングにこれを出すことにインディーミュージックのかっこよさというかDIY精神を感じた。インタビューで染谷さんが介護の経験を経て作られたことを語っていて、アルバムタイトルに繋がるそのエピソードがすごく良かった。
Les Imprimés - Love & Flowers
Holy Hiveも解散してしまったけどビッグクラウンは毎年間違いないリリースがあってすごい。音の質感だけでやられます。
Lil Yachty - drive ME crazy!
元からLil Yachtyの熱心なリスナーだったわけじゃないんですが、このアルバムはAlex G、Mac Demarco、Nick Hakimが参加していることからもうかがえる通りインディー好きがブチ上がるサウンドでよく聞いていた。この曲の70年代っぽい、ミュートが効いていてあえてクオンタイズしていないドラムのサウンド、ストリングスの感じなんかはSaultっぽいというかInfloみも感じて最高!となりました。
Liv.e - Wild Animals
アルバムとしては音がイカついというか、ついていけてない瞬間もあったんですが、John Carroll Kirbyが参加しているこの曲は聞きやすく、なおかつ一聴でJohn Carroll Kirbyとわかるようなピアノフレーズに痺れた。ピアノだけ取り出してインストで聴きたいくらい、名パフォーマンス。
Me and My Friends - Witness
何がきっかけか忘れたけどネットを見ててたまたま知ったブリストルのグループ。いろんな国の音楽を吸収したようなカラフルなサウンドだけど、ブリストルという場所がもたらすものなのか、通底して空気はひんやりしているというか、その感じがすごく好みだった。アルバム通してよく聞いていた作品。
Mk.gee - Are You Looking Up
Dijonのギタリスト、プロデューサーとしても有名なMk.geeの新曲。個人的には今年聞いた曲の中で一番グッときた。特徴的なギタートーンはフェンダー・ジャガーにバリトン弦を張って、タスカムのカセットMTRに通しているらしく、海外のインディーを聞いててたまに思う、アレンジやミックス、マスタリングではなく音のテクスチャや質感そのものもしっかり考えられている感じ、勉強になるしシビれます。あとこの曲を聞いて泣きそうになるのは、宅録を始めた高校時代に、お金もなくインターフェース代わりに使っていたZOOMのマルチエフェクターから、ラインでMacのGarageBandにギターを挿したときの、あの心もとないギターの音に似ているからなのかもしれないと思った。
Mustafa - Name of God
歌声だけで泣きそうになる。ここ最近ずっと聞いている曲。
NewJeans - Super Shy
言わずもがななところありますが、個人的にはリキッドファンク的なこの曲がグッときました。
Nicholas Krgovich - Coyote
SHABASON, KRGOVICH & HARRIS名義の「PHILADELPHIA」が朝の通勤の中央線で一番メンタルを保ってくれることに気づき、特にしんどい朝によく聞くんですが、今年出たこのアルバムもとても良かった。どうしてもおもちゃっぽいリズムマシンだったり、チープな音像に惹かれてしまうところあります。
Pale Jay - Bewilderment
EPでは赤いマスク姿で桜の前で遠くを見つめてたり、今作では水中に沈んでたり、ジャケのオモロさが先に来るけど一聴してやられる良さだった。先に挙げたLes Imprimésと通ずるビッグクラウン的なヴィンテージソウルだけど、ドラムの音が今っぽいデッドでバチバチタイトなのが好みでした。
Puma Blue - Dream Of You
「Hounds」が出たときにブリストルっぽいダークな感じになるのかなと思っていたら「Pretty」みたいなスウィートな曲もあり、だけどアルバム全体を流れているのはJacob Allenの独特なアンビエンス感覚というか、アーチーのそれよりももっと耽美的で蕩けそうな感じで、録音物としての音響の良さが一番良かった。初期の宅録の感じも好きだけど、スタジオワークのこの音響の感じを突き詰めていってほしい。
Quinn Oulton & Col3trane - Lately
本人がYouTubeで挙げているショート動画で「ハイパーR&B」と紹介していたけど、サンプルをカットアップしたようなギターのアルペジオ、フックで海に沈んでいくようなリバーブの響きなど、サウスロンドンのシーンの中でもかなり新しい音になっている気がします。
Ragz Originale - pay ur bills
ノースロンドンのプロデューサー、Ragz Originaleがデビューアルバムより。アルバムとしてはこれが一番というくらいよく聞いていた。アフロビーツでロンドンみ溢れる踊れるサウンドだけど、サンプルの使い方やリズムがセンスバチバチでチャラい感じで終始してなく、めちゃ尖っててイケてる作品になっていると思いました。
Reuben Vincent - Just Like A Dream
去年で言うとSaba「2012 (Feat. Day Wave)」のようなオーガニックな雰囲気のヒップホップになぜか惹かれます。この曲はブーンバップでもトラップでもない、ユセフデイズ的なバチ刻みのタイトなビートがめちゃ好みでした。
Sampha - Spirit 2.0
先のReuben Vincentの流れじゃないですが、ユセフデイズのバチ刻みドラムがとにかく最高。深淵にゆっくり沈んでいくようなピアノのコード進行もグッときます。
Sebastian Roca - Ten
アルバム全体良かったけど特に「Ten」がたまらなく好き。リズムマシンみたいなシンプルなドラムとギターのリバーブが、どこかスティーブハイエット的なブリーズ感あります。
Sun June - Moon Ahead
Gia Margaretのファーストのようなちょっとエモの入ったアンビエントフォークに、Andy Shauf的な管楽器の多重奏と自分の好きな要素しかなく、一聴でやられました。
Swami Sound - Hope It Stays
2ステップ、ガラージをよく聞いた一年でした。YouTubeでアップされているKelelaやToro Y Moi、Frank Oceanのリミックスもおすすめです。
Sweet William & KOTA the Friend - ME TIME
名前の並びを見ただけでブチ上がるものあった。端々で聞こえる声は青葉市子のそれで、青葉市子のボーカルサンプルパック欲しすぎるよと思いました。
Tara Lily - Double Time
この曲で初めて知ったサウスロンドンのアーティスト。「You Can Go」という曲ではKing Kruleがリミックスしててそれもめちゃ良かった。ルイスコール以降なのか、Y2Kの潮流なのかドラムン的なビートを生演奏でやるみたいなのをよく見かけるようになったけど、音作りとかしっかりしてないとただのハードコアなドラムになってたりして難しいなとこの曲のライブ映像を見ながら思いました。
Tex Crick - Silly Little Things
Tex Crick、声質なのかたまに細野晴臣に聞こえる時ある。エレピ、ロータリースピーカーな揺れのギター、ベース、デッドなドラムと大好きな音が大好きな形で鳴らされてる。
Tocago - Ending
「Wonder」で一気に心掴まれた。アレンジやサウンドプロダクションもUSインディーの質感になっているし、だけどそこに乗る歌と詞が最後にズドンと残る感じがすごい。沖ちづるさん、直接の面識はないけど高校くらいから近いところでやっていたのを一方的に見ていたので、おれも頑張ろう…と勝手に気力をもらいました。
Toro y Moi - Sidelines
トロイモア、音楽性や作風を毎回捨てられるのがすごいし、全部良いのがすごい。めちゃAlex Gな瞬間があり、インディー的感性でアメリカーナというかカントリー、フォークをやるとAlex Gになるのかもと思いました。
WBSBFK - Like
ドラムがこれでもかというくらいデッドで、ベースとギターもスカスカだし、ライブ映像見たらもはやギター弾かずにカウベル叩いてたり、だけど削ぎ落としていったというよりは最初からそうでしかなかった、みたいなめちゃくちゃイケてる音になってて相変わらずのバチバチなセンスを感じます。アルバムが楽しみ。
The World Will Tear Us Apart - 窓
テアアスはライブも共演させてもらったり、以前から聞いてきたけど「窓」が好きな曲を更新してくるくらいめちゃグッときた。ビットクラッシュした無機質な音で弾かれるジャジーなギターソロ、何度聞いてもブチ上がります。
Yazmin Lacey - Where Did You Go?
アルバム全体通してローファイというかザラついた質感で、14曲もあるけど間伸びする瞬間がなくてすごい。一曲目が「Flylo Tweet」でフライングロータスのツイートについて語っているというのもオモロいです。
YOLK - muse
この曲で存在を知って、これまでのシングル群を繰り返し聞いていた。新曲では冨田恵一プロデュースだったり、タイミングさえ合えばすぐに広がっていきそう。
2lcd - 春に死ね
液晶くんのソロ、めちゃくちゃ良くリリースされた日に繰り返し何度も聞いていた。サビでヤバい音圧になるギターの鳴り、宅録でしか表現できない歪みときらめきがあります。
櫻坂46 - Start over!
相変わらず坂道オタをやっているわけですが、曲の良さで言えば個人的に2023は櫻坂の年でした。
舐達麻 - FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD
ビーフ曲なんだけど比喩や表現によってちゃんとリリシズムになっていて、グッときた。一方のBAD HOPも最近のミクスチャーなバンドアレンジも好きでライブ映像などをよく見てた。どうにか良い形で収まってほしいです。
星野源 - Orange (feat. MC. waka)
MC.wakaのラップとしてはANN55周年ジングルや「Pop Virus」の時の方が好きだけど、正式に音源として若林さんのラップが聞けることのブチ上がりがあったし「焼肉屋に爆笑問題がいると聞いてサインもらいに飛び出したけど、太田さんが帰ったと聞いて引き返した」というエピソードもラップに乗るとその固有名詞がKOHHやフランク・オーシャンのような極私的なリリシズムとして表現されていると思った。
冥丁 - 刺青
同じく谷崎潤一郎からの影響という意味では「陰翳礼讃」からアルバムタイトルを取っていたPuma Blueと通ずる耽美さというか、サウンドも近いものを感じます。「夢十夜」の壊れたテープのようなピアノループも好みでした。
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