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最短で「成果」を出すための考え方を振り返る

満を持して最初に書くnoteは別のお題で書こうとしていたが、@yamotty3 (https://twitter.com/yamotty3) さんのポッドキャストで

#13 神は順序に宿る (https://radiotalk.jp/talk/228423)

を聴いて、前職でのあれこれを思い出し、急遽このタイトルで書き始めた。

前職はハイパーグロースを掲げるスタートアップで、とにかく「最短で最大の成果を出すこと」を求められながら、マーケとPOとして(やっとのことで)成果を出してきた。

時価総額数億⇒数百億までのグロースと数々のブレイクスルーを味わう中で、夜な夜な当時の代表と話していた「学び」や「息遣い」みたいなものを、いつでも見返し、見失わないように、書き残しておこうと思う。

どれも当たり前なものだけど、かなりの数の施策を打ってきた中で、150-200%改善を超えるレベルの「成果」が出たときの共通項は、下記だったように思う。

①「幹」を殴って「枝葉」は捨てろ

時間が最も重要なリソースだとしたときに、この考えが最も大事。

「幹」とは、広くは

・ファネルのより上位

もっと細かいところでいうと

・動画の再生開始後1-3秒
・コンテンツタイトル / リスティング見出しの頭数文字

等を指す。

例えば、動画アプリで言えば、再生数等の数字の150-200%改善を求められた場合に、数タップしなければたどり着けない画面を改善することは遠回りである。

まず触るべきは、トップタブ、かつファーストビューのコンテンツとして何を、どう見せるか、そこのコンテンツCTRをどう上げるか、等が論点になる
(もっと言うと、アプリのトップタブに到達する以前に、「どのソースから流入してアプリをインストールしたか」というより上位の「幹」もある)。

意思決定者の仕事はある意味で投資であって、同じようにヒト・カネのリソースを使ってリソースをぶつけるならば、よりリワードが大きいところに賭けよう。

②「変化」は初速で分かる

施策を走らせ数日〜一週間が経ち、見違える変化が起きておらず、「変化を見出すための」深堀り分析をするような状態なら、その施策は失敗である。

150-200%改善ができるような施策を打てた場合、その変化はもれなく初速で見て分かるケースしかなかった。それが分からなければ、せいぜい誤差レベルの変化だったということ。

ABテストで有意差が出るまで待つのも場合によっては重要だが、究極的にはテストを長引かせれば有意差は出せてしまう。

ちょっとした改善or改悪に留まりそうな施策を触っているより、そのテスト放置時間で同じ箇所に別の施策を打とう。

(※「変化を見出すための」深堀り分析と「変化した理由を探るための」深堀り分析は別物)

③仮説のない施策は無意味だが、仮説外の気づきは最大化しろ

「何かをするときは仮説を持って」とはよく言われることだが、その仮説に固執しすぎていても逆効果である。

 何か施策を打ったとき、思った指標とは異なるものが大きく上がったり、下がったりしていることがある。その原因を抽象化←→具体化する中で、別のより強度を持った仮説が出てくることがある。

 一度の勝負で一度の勝ち負けを得るだけでなく、何か2-3個持ち帰るものはないか、視野を広げよう。

④他社のPDCA財産を利用しろ

自分が頑張って解決しようとしている問いは、他社も同じように優秀な人間が多くのヒト・カネを使って解決しようとしている (もしくはすでに解決された) 問いであることが多い。

ならばそれを利用してショートカットしよう。

他社の伸びているサービスの広告クリエイティブ、オンボーディング体験、レコメンドロジックなどをあえてユーザー視点ではなく「サービス提供者」視点で見てみると、その意図が抽象化して掴めることが多い。

動画メディアならばYoutube/Tiktokの圧倒的な技術力と、そのトラフィック量から来るPDCA数の結果として存在する「今の」ロジックを参考にすべきだし、ECならばAmazonやShopifyの購入フローテンプレを参考にしない手はない
(言うまでもなく、無思考に真似ろ、という意味ではない、当然巨大勢力と新興勢力で採用すべき打ち手がフェーズによって異なることはある)。

他社が頭キレる人と大量のお金を使って得たノウハウをタダで見られる構造なので、利用しよう。


...30分くらいで振り返ってパッと出てくるのはこんなところ。

これを読んでもしこのあたりの話題に興味持ってくれた方いたらぜひお茶しましょう〜(もしくはポッドキャストしましょう〜)。


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