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ガチでネバーエンディングなストーリぃ!

2023年2月2日木曜日、12月に大阪から始まった舞台ツアー 完走。
無事 その幕をおろしたようです。
笑劇の時もそうだったけれど、厳しいツアーを乗り切ったことへの祝福と安堵、寂しさと回顧がタイムラインに溢れ出ています。

以下、備忘のための鑑賞時のメモです。

主人公ゆうやの成長物語。
RPGゲームをモチーフにし、これまでのグレショーのさまざまの場面をスパイスにして、Aぇ! group自身の来し方とこれからを重ね合わせたお話。

冒頭、暗転した劇場に楽しげなゲーム音楽が流れ、客席が拍手で迎える。
ライトが灯ると、ゲームのキャラを模して上下しつつ ゆうやの気合の一声でラスボスとの戦闘シーンが始まる……..いい声なんですわ!
そしてゲームクリア。
平和を取り戻したし、さぁ家に帰ろう!お開きになるはずが、ゆうやがゴネる。帰りたくない。ああ、打ち上げ的な? やろうやろう!
そこからは冒険を回想するシーンで、グレショーの過去シーンの断片が散りばめられる。 リチャの必殺技に絡めてアドリブシーンが展開。
さんざん飲み明かした朝、ゆうやのゴネ虚しくw エンドロール。

実写版エンドロール めっちゃ可愛いのですが、え、終わるの?

終わりたくない ゆうやが アビリティ "みんなで歌う”を発動。
アンドロメダの向こうまで行ける〜🎶 みたいな歌詞で”ネバーエンド”を表現する ザ・青春!って感じの曲で、Aぇ! groupのアイドル感を満喫できる。

そこから後半戦。
現実世界の ゆうや の話になる。
そう、ゆうやは人間でプレイヤー、あとの5人はゲームの中のプログラム なんですね。
ゆうやはずっと学校では地味な存在で、あんまりいい流れに乗れず、でも学生生活も終わりに近づき、就活を始め、なんとか最終面接までこぎつけた。
でも、もし、面接がうまくいかずに不採用だったらどうしよう?

ベタですね…
すごくベタだけれど、親世代としては胸が締め付けられる思い。
子供の辛さは手に取るようにわかる、助けてやりたい、でも最後は自分が頑張るしかないんだよ、というあの時やあの時やあの時のキモチが蘇る。
ベタなのに白々しくならないのは、演者自身の姿でもあるからでしょう。
客席もそれを知っている。
誰だって重ねるよね Aぇ! groupの面々の来し方を。
そんな客席が ゆうやの心情を増幅するのかもしれない。

でもシンミリするわけじゃないんだ。
その ゆうやが 5人の目の前でフリーズしちゃう。
徹夜でゲームしてて、寝落ちしちゃったらしい。
大変だ!起こさなきゃ! どうやって? そうだ現実世界に行ってみよう〜
「そんなことできるの?」と聞かれて「わからん」と返すのが すごくコジケン。
コジケンよく言ってるよね「わからん」て。
すごく良いの「わからん」が。
わからないときは「わからん」て言えばいいのよ。

で行けちゃう(笑)
スマート家電です、な アレクサや ルンバはわかる。
電気スタンド、アイロン、ポップアップトースター え?
しかも、最初はゆうやの部屋のブツがガタゴトしてたのに、あろうことか 5人が 家電着ぐるみで登場する。
生活を〜便利にする家電です〜🎶 歌で ゆうやを起こすのだ。
お茶目です! 
この着ぐるみ姿、ステージ誌には登場していない。と思う。
番組で登場したら Tver が揺れるほど視聴者が笑いそうです。

さて、目覚めた ゆうや、 張り切って面接に…行けないんだなぁ….. 落ちたらどうしよう、って。そうなんだよね、落ちたらどうしよう…
で、正門タイム、一発ギャグ。
客席に 笑わない というミッションが課せられる。
舞台上も 客席も試される時間ですね。
ちょうどいい塩梅に笑えて、沈黙したい。あまりにおもんなければ、沈黙が早く来すぎる。あまりに笑いを堪えられなければ 場がダレる。
一番大変なのは 誠也くんかも。芝居上、笑える状況じゃないから。

そして 佐野くん作曲の応援ソングが入る。
劇中の家電が歌う歌を、家電の中の人が作ってるとエモさ。
だんだん元気が出てきた ゆうや が途中から上ハモで乗ってくる時の明るさ、高揚感、一体感が 劇場に満ちるシーンです。
張り切って面接に向かう ゆうや
ゲームの世界にもどる5人

ところが 両者の世界にまたも暗雲がたちこめる。
面接が始まってみると、噂されていたとおりのきつ〜ぃ圧迫面接で、ゆうやはたじたじとなり言葉に詰まる。
ゲームの世界では真っ暗な空と 血を流すファルコス。
ファルコスって ゆうやの心なんだね。
前半では全然スピード出ない のんびりやさんだったのに、何をされたの?
ファルコスに連れられて 5人が見つけたのは裏ボス ケルベロス。
勇者ゆうや抜きで 倒せるのか??
現実の世界では ゆうやが面接で潰されそうになっている。
でも 石板に書かれていた「けっくだらねぇ」を連発する 開発のイリエ (誰?)がそこにいる。何か言わなきゃ、何か言いたい。
ゆうやを勇気づけるのは なぜか アレックスがゲームの世界から持ち出してきた….. マイクロフォン。
追い詰められた ゆうやは 吐き出すように言葉をぶつけ始め……
レベルアップする。「いいバイブスだったよ」えぇ?どんな会社やねんww

レベルアップした ゆうやがゲームに戻ってきて 一気にケルベロスを撃退。
そして、面接を受けた会社からは内定をもらう。
ハッピーエンド!え?エンド?終わる!拍手〜〜

というところで、突然 関西弁でゆうやがキレッキレのツッコミを入れはじめ……. 末澤誠也が現れるw
"そら 劇場は閉まる、
"けどこれからの俺らを見てもらったらえぇんちゃぅん
そして 仕事帰りのサラリーマンが 今日の疲れを癒す一杯を楽しむためにヨタヨタと街を歩くがごとく ラップっぽいガチなネバーエンディングストーリぃを歌い 幕となる。
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成長と船出 の物語、小ネタがたくさん盛り込まれ笑いに満ちたコメディで、全く予備知識がなくても楽しめる。
軽くなりすぎてするする滑ったり、逆にダレたりしないような適度な重みで演じるのは結構 コントロールが必要な感じがする。客席は全面的に味方とはいえ、拍手はおさえめな感じがしたし。

また、グレショーを見てきて、Aぇ! groupを知っていると 重層的に見える脚本でもあった。
劇の中盤で ゆうやがゲームを再起動するときに歌う歌の "ネバーエンド”は、パンデミックというワードも入っており、甘やかなばかりではないのだけれど、まだ子供(ジュニア)でいたい、勝手知ったるこの世界にいたい という終わらないで…. を感じさせる。
最後に歌う "ネバーエンド"は違う。 どんなコマンドを実行してみても 終わらない、続いていくんだという 人生を歌っている。
パッと聴いたときに華やかなのは中盤曲だけれど、時が経つにつれて最後の歌の「ガチ」をガチで 歌ってた声が脳裏に浮かぶ。
そして 次のフェーズに行くんだなぁと 笑い泣きしそうになる。

演技でいうと、リチャ末の比重…. というか 声を張る場面がとても多かった。喉ケア 気を使っただろう。
ラジオで聞く声が誰の声?と思うほどのこともありました。

ジャイロのサイコロは Aぇちゅーぶのアレ?とか
リチャうさぎって アリスのだよね?とか
パントマイムいっぱい使ってたね!とか
グレショーファンの方と話したいなぁ……………..

Aぇ! group ますます忙しくなっていくのでしょうけれど、また 6人でグローブ座に帰ってきて お芝居してほしいです。

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