#MeTooより1年早かった「秋の金玉潰し祭り」ーーツイフェミは「女性による発信」の高いハードルを下げたかもしれない
大して注目もされないだろうと思い↓何気なく書き留めたツイートが盛大に叩かれていて草
「ツイフェミの過激さ」を理由にフェミニズムを叩く男性が掃いて捨てるほどいるのだけれど、彼らは自分たちがジャッジするポジションにいると誤解している。ツイフェミの実績は「男性側から見ての好感度」ではなく、「女性一般が発言するハードルを下げた」かどうかで判断されるべきだと思っている。
https://twitter.com/adachib/status/1292279281976930304
派手にぶっ叩いてくれているのは当然ながらアンチフェミさんたち。
届いてほしい、と願っている人たちには届かず、「ヤなやつ」ばかりに読まれるという、まあ人生こんなものかもしれないね、というありがちな展開になっている。
怒濤のように押し寄せているksrpの(斜め読みだけど)主旨はだいたい以下のようなもの。
・ツイフェミほろびろ
・ツイフェミは嫌われている
・女性だってツイフェミは大嫌い。迷惑。
……正直、あんたら何もわかってないね、としか思えない。
ツイフェミさんたちが
「好かれるために」
「好感度を高めるために」
発信しているわけがないじゃないですか。
それならポピュラーフェミニズムと何の違いもないわけでね。
私の見るところツイフェミさんたち最大の功績は
「Twitterで叩かれたくらいで人は死なない」
を可視化したことだと思っている。
(凍結されるとかはアリ)
なぜそう思うようになったかといえば、最近、リアルのフラワーデモに限らず、「女性として個人的に経験した不条理」を訴える発信が、「性被害」以外でも増えてきたように感じられるから。
たとえば
「ロクでもない夫を捨てて子どもたちと逃亡する予定です。みなさん、そんな私の背中をいいね!で押していただけませんか?」
のようなツイートに、ふぁぼリツが数万単位でつけられるケースを頻繁に目にするようになってきた。
離婚にまで至らないとしても「夫の母親にこんなことを言われました皆さんどう思います?」みたいなリアルタイム報告も目につく。
いわば「Twitterの5ちゃんねる家庭板化」とでも言うべき現象が進行中だと思うのだけれど、たぶんそれは
「ああこれ言ってもいいんだ」
って気づいた女性が増えたせいではないのかしらね。
実名ではないにせよ「個体識別が可能な場」で、それまでは言えなかったような個人的事情を発信する女性は明らかに増えている。
もしかしてそれは「Twitterで叩かれたぐらいで人は死なない」に、多くの女性が気がついたせいではないかと思うのね。
もしくはツイフェミさんたちの過激ツイートを見て、あれがアリなら私だってこのくらい、と判断した人たちだって、いたかもしれない。
ツイフェミ出現もTwitter5ちゃんねる化も、同じ潮流の二つの表れに過ぎず、疑似相関であって因果関係はない、との見方も、もちろん可能だ。
それでも、「男性から女性への性加害」の、女性側からの秀逸なミラーリングだった「秋の金玉潰し祭り」は2016年秋だったから、#MeTooより1年早かったという事実はある。
「女性が自らを取り巻く不条理について発信する」
困難さのハードルを、ツイフェミさんたちが明らかに下げたと、少なくとも私は思っているわけ。
「クソオス氏ね」で「秋の金玉潰し祭り」をやっていたツイフェミさんたちのミサンドリーを多くの人たちが否定するわけだけれど、否定できる人たちは男性であるか、もしくは男性との関係性において不条理を経験していない(もしくは経験していても気づかない)、ある意味しあわせな人たちなわけでしょう?
そういう人にはツイフェミさんたちの発信は関係がないし、不必要なのよ。
「現在のあなた」がしあわせなら別にいいじゃない?
それこそ「読まない自由」はあるわよ、どうして目くじら立てるの?
としか思えないのだけれど、ツイフェミさんたちに過剰にこだわり、攻撃せずにはいられない人たちは、男性なら
「おれたちこそかわいそう」
被害者ポジ大好きな人たちか、女性の場合は「敢えて自分が見ないようにしている不条理に気づかされるのがイヤ」な名誉男性さんたちではないかしらね、と勝手にジャッジしています。
繰り返しますが、ツイフェミさんたちを叩けば叩くほど、男女を問わず、「あなたが現在幸せではないという事実」が可視化されるのではないかと私は思っているのでした。
簡単ではありますが、以上をもちまして押し寄せる怒濤のksrpへのお返事に換えさせていただきますね。
【参考リンク】
思考実験《#秋の金玉潰し祭り》タグまとめ - Togetter https://togetter.com/li/1041093 @togetter_jpより
いまさら聞けない!3分でわかる「#Me Too」運動とは - 記事詳細|Infoseekニュース https://news.infoseek.co.jp/article/gatta_17440/
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