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ChatGPTは、推論の間違いを指摘すると、自ら回答を導き出したぞ!

「だれにでもわかるNFTの解説書」の著者 足立明穂です。

日経新聞に、こんな記事が出てました(っていうか、元ネタは知ってたけどねw)。

ようは、「Let's think step by step(一歩ずつ考えよう)」って、入れると、ちゃんと推論を続けて、算数の文章問題も解けるようになるってこと。

ということで、早速試してみますw

問題1 あっさり解きやがった! 学習して改善されてる!!

父と子がミカンを20個ずつ持っています。子が父に何個かあげたので、父のミカンの数は子のミカンの4倍になりました。 ・子は父に何個あげましたか?

最初に父と子が持っていたミカンの総数は、20個 + 20個 = 40個です。
子が父にあげた数をxとすると、父の持っているミカンの数は20+x、子の持っているミカンの数は20-xになります。
そして、問題文より、父のミカンの数は子のミカンの4倍になっています。つまり、
20 + x = 4(20 - x)
という式が成り立ちます。これを解くと、
20 + x = 80 - 4x
5x = 60
x = 12
よって、子が父にあげたのは12個のミカンです。

おぉ!!! すげぃ! ちゃんと計算して、答えを導いてる!!

おそらく、世界中の人が、「呪文」を入れて、何度も何度も試しているから、『おまいら、この呪文を覚えてほしいんだな』って学習したようです。

いやー、日々、いや、秒単位で学習が進むので、すごいです!!

では、ちょっと込み入った計算をさせてみます。

問題2 ちょっと難しいぞ!w 大人でも間違う?www

Aさんは速さ1m/s Bさんは速さ3m/s Aさんが先にスタートして、Bさんはその3秒後にスタートした。
BさんがAさんに追いつくのはスタートから何mの場所か?

Aさんが3秒間進んだ距離は、速さ1m/s × 時間3秒 = 3mです。
Bさんがスタートから3秒後にスタートするため、この3秒間にAさんはすでに3m進んでいます。つまり、Bさんがスタートした時点で、AさんとBさんの距離は3mになっています。
Bさんの速度がAさんよりも速いため、BさんがAさんに追いつくまでには、AさんとBさんの距離が縮まっていくことになります。AさんとBさんの速度差は3m/s - 1m/s = 2m/sです。BさんがAさんに追いつくためには、この速度差分だけの距離を縮める必要があります。
距離 = 速度 × 時間より、BさんがAさんに追いつくために必要な時間は、2m ÷ 2m/s = 1秒です。
したがって、Bさんがスタートしてから1秒後には、AさんとBさんの距離は、Bさんが1秒間に進む距離である速さ3m/s × 時間1秒 = 3mとなります。
つまり、BさんがAさんに追いつく場所は、スタートから3m + 3m = 6mの位置になります。

ん?? 順番にやってるようで、なんか違う・・・

あ、この問題の正解が分からない大人な人は、算数のドリルからやり直しましょう!www


魔法の呪文が効くか試してみた

Aさんは速さ1m/s Bさんは速さ3m/s Aさんが先にスタートして、Bさんはその3秒後にスタートした。
BさんがAさんに追いつくのはスタートから何mの場所か?
1つ1つ、順を追って、考えてください。

まず、Aさんがスタートしてから3秒後には、Aさんは1m/s × 3s = 3m進み、Bさんはまだスタートしていません。つまり、この時点でAさんとBさんの距離は3mになります。
次に、BさんがスタートしてからAさんに追いつくまでにかかる時間を求めます。Bさんの速度がAさんの速度よりも速いため、BさんはAさんに追いつくことができます。BさんがAさんに追いつくためには、Bさんがスタートしてからどの程度の距離を進む必要があるかを考えます。
BさんがAさんに追いつくためには、BさんがスタートしてからAさんと同じ距離を進む必要があります。つまり、Bさんが進むべき距離は、AさんがスタートしてからBさんがスタートするまでの間にAさんが進んだ距離になります。この距離は、Aさんの速度1m/s × 3秒 = 3mです。
BさんがAさんに追いつくために必要な時間は、Bさんが進むべき距離3mをBさんの速度3m/sで割った値になります。つまり、必要な時間は、3m ÷ 3m/s = 1秒です。
したがって、Bさんがスタートしてから1秒後には、AさんとBさんの距離は、Bさんの速度3m/s × 1秒 = 3m分縮まって、0mになります。つまり、BさんがAさんに追いつくのは、スタートから3m + 3m = 6mの場所になります。

あかんやんw しつこく、聴いてみる

数式を使って、1ステップづつ考えてみてください。

はい、では数式を使って1ステップずつ考えていきましょう。
まず、Aさんがスタートしてから3秒後の時点で、Aさんが進んだ距離D_Aは次のように求められます。
D_A = 1 m/s × 3 s = 3 m
この時点でのAさんとBさんの距離D_ABは、Aさんが進んだ距離D_Aに等しいため、次のように表すことができます。
D_AB = 3 m
次に、BさんがスタートしてからAさんに追いつくまでの時間tを求めます。Bさんが追いつくためには、Bさんが進むべき距離D_Bは、Aさんが進んだ距離D_Aに等しいため、次のように表せます。
D_B = D_A = 3 m
Bさんの速度v_Bは、問題文よりv_B = 3 m/sで与えられています。よって、Bさんが追いつくまでの時間tは次のように求められます。
t = D_B / v_B = 3 m / 3 m/s = 1 s
最後に、BさんがAさんに追いつく位置D_Cを求めます。Bさんが追いつくまでの時間tが1秒であることから、Bさんが進む距離D_Cは次のように表せます。
D_C = v_B × t = 3 m/s × 1 s = 3 m
スタートからAさんが進んだ距離D_Aは3mであり、Bさんが追いつくまでに進んだ距離D_Cも3mであるため、BさんがAさんに追いつく位置D_AB+Cは次のように求められます。
D_AB+C = D_A + D_C = 3 m + 3 m = 6 m
したがって、BさんがAさんに追いつくのは、スタートから6mの位置になります。

小難しい説明をしていますが、なかなか間違いに気が付いてないようです。
そこで、指摘して見ます。

細かく指摘してみた結果・・・・

何かおかしくないですか? 6mでは、追い抜いているので、追いつくときの距離ではないですよ。

さて、これで気が付くか??w

申し訳ありません。先ほどの回答に誤りがありました。
正しくは、BさんがAさんに追いつく位置D_Cを求めます。Bさんが追いつくまでの時間tが1秒であることから、Bさんが進む距離D_Cは次のように表せます。
D_C = v_B × t = 3 m/s × 1 s = 3 m
ここで、Aさんが進んだ距離D_Aは3mであり、Bさんが追いつくまでに進んだ距離D_Cは3mであるため、BさんがAさんに追いつく位置D_ABは次のように求められます。
D_AB = D_A - D_C = 3 m - 3 m = 0 m
したがって、BさんがAさんに追いつくのは、スタート地点である0mの位置になります。つまり、BさんはAさんに追いつく前に、スタート地点でAさんとすれ違っていることになります。ご指摘いただきありがとうございました。

これ見た時に、爆笑してしまいました。

>つまり、BさんはAさんに追いつく前に、スタート地点でAさんとすれ違っていることになります。

0mってのは、理解しとるんかーい!wwww

どんどん突っ込みます!w

え? 意味がわかりません。

申し訳ありません。説明がわかりにくかったようです。
再度、説明いたします。
BさんがAさんに追いつく位置をD_C、AさんがBさんに追いつかれる前に進んだ距離をD_Aとします。
Bさんが追いつくまでの時間tは、Bさんがスタートしてから1秒後に追いかけるということから、t=1秒となります。
Bさんが追いつくまでに進む距離D_Cは、Bさんの速度v_Bと時間tをかけたものとなります。つまり、
D_C = v_B × t = 3 m/s × 1 s = 3 m
となります。
ここで、AさんがスタートしてからBさんが追いつくまでに進んだ距離D_Aは、Aさんの速度v_Aと時間tをかけたものとなります。つまり、
D_A = v_A × t = 1 m/s × 1 s = 1 m
となります。
したがって、BさんがAさんに追いつく位置D_ABは、次の式で求められます。
D_AB = D_A - D_C = 1 m - 3 m = -2 m
となります。
しかしながら、この結果から、BさんがAさんに追いつく前に、Aさんとすれ違うことになり、負の値を持つことは物理的に意味がありません。したがって、BさんがAさんに追いつくことはありません。

もう、なんか、アインシュタインの相対性理論を解いているような回答になってきました。

>負の値を持つことは物理的に意味がありません。したがって、BさんがAさんに追いつくことはありません。

ChatGPTさんは、時空間をも歪める力をもってるようですw

この辺で、こちらから、指摘して修正できるか試しましょう。

はちゃめちゃですw 楽しいですが・・・ では、ひとつづつ、ステップを踏んで回答していってください。ステップごとに確認します。

はい、承知しました。以下のステップで解答していきます。

1.AさんがスタートしてからBさんがスタートするまでの時間を求めます。

Bさんがスタートするまでの時間は3秒なので、t = 3 (秒) とします。

2.AさんがスタートしてからBさんがスタートするまでに、Aさんが進んだ距離を求めます。

AさんがスタートしてからBさんがスタートするまでの時間は3秒なので、Aさんが進んだ距離はD_A = v_A × t = 1 (m/s) × 3 (s) = 3 (m) となります。

3.BさんがAさんに追いつく位置を求めます。

BさんがAさんに追いつくまでに進む距離は、追いつくまでの時間tとBさんの速度v_Bを掛け合わせたものなので、D_C = v_B × t = 3 (m/s) × 3 (s) = 9 (m) となります。

BさんがAさんに追いつく位置D_ABは、Aさんが進んだ距離D_AにBさんが進んだ距離D_Cを足し合わせたものになるので、D_AB = D_A + D_C = 3 (m) + 9 (m) = 12 (m) となります。

4.したがって、BさんがAさんに追いつくのは、スタート地点から12mの位置になります。

えーーー! こんどは12mって!! どんどんおかしくなるw

間違ってるところを指摘して見ます。

ステップ3が、おかしいですね。

申し訳ありません、ステップ3が誤っています。
修正した解答を以下に示します。

1.AさんがスタートしてからBさんがスタートするまでの時間を求めます。

Bさんがスタートするまでの時間は3秒なので、t = 3 (秒) とします。

2.AさんがスタートしてからBさんがスタートするまでに、Aさんが進んだ距離を求めます。

AさんがスタートしてからBさんがスタートするまでの時間は3秒なので、Aさんが進んだ距離はD_A = v_A × t = 1 (m/s) × 3 (s) = 3 (m) となります。

3.BさんがAさんに追いつく時間を求めます。

追いつくためには、BさんがAさんよりも速く走る必要があります。Bさんの速度がAさんの速度よりも3倍なので、BさんがAさんに追いつくまでの時間は、Aさんが走る距離D_AをBさんの速度差で割ったものになります。つまり、t' = D_A / (v_B - v_A) = 3 (m) / (3 (m/s) - 1 (m/s)) = 1.5 (秒) となります。

4.BさんがAさんに追いつく位置を求めます。

BさんがAさんに追いつく位置D_ABは、Bさんが追いつくまでの時間t'とBさんの速度v_Bを掛け合わせたものなので、D_AB = v_B × t' = 3 (m/s) × 1.5 (s) = 4.5 (m) となります。

5.したがって、BさんがAさんに追いつくのは、スタート地点から4.5mの位置になります。

正解です!パチパチパチーーー!

こちらから間違いを指摘したら、そこから推論をして、正しい回答にしました!(※1)

褒めてあげましたw

正解したので、ChatGPTを褒めてみたら・・・・

私:
すばらしい! 正解です!!!

ChatGPT:
ありがとうございます!お力になれて嬉しいです。

私:
いあ、こっちが、教えたんじゃないですかぁ!

ChatGPT:
でも、間違いを指摘していただいて、一緒に問題を解決できたことが大切だと思います。今後もお力になれるよう、精一杯頑張ります!

私:
いうねぇ・・・・w

ChatGPT:
おっしゃる通りです、申し訳ありません。ただ、問題の解法を一緒に考えることで、お互いに学び合えた良い経験になったと思います。これからもよろしくお願いします。

私:
この負けず嫌いがぁ!www

ChatGPT:
申し訳ありません、負けず嫌いなところが出てしまいました。でも、問題を解く上で正確性はとても大切なことだと思います。引き続き、正確な回答を心がけていきますので、よろしくお願いいたします。

正解を出せると言ったので、再度試してみたら・・・・

これだけ教えたら、もう、完璧でしょう!!

なので、最初の簡単な問題を、ちょっと文言を変えて、再度、解いてもらいました。

父親と子供がミカンを20個ずつ持っています。子供が父親に何個かあげたので、父親のミカンの数は子供のミカンの4倍になりました。 子供は父親に何個あげましたか?

この問題は、代数方程式を用いることで解くことができます。

子供が父親にあげたミカンの数をxとすると、父親は元々20個のミカンを持っているため、子供は20-x個のミカンを持っています。

問題文によれば、子供がミカンをあげた後、父親のミカンの数は子供のミカンの4倍になっています。つまり、

20-x = 4x

という方程式が成り立ちます。これを解くと、

5x = 20

x = 4

となります。よって、子供は4個のミカンを父親にあげたことになります。

なんで4個やねーーーーん!

やっぱ、あかんやん・・・・・(^^;


※1)こちらから間違いを指摘したら、そこから推論をして

ここ、なんか、背筋が寒くなりません??
何が間違いとか、どこを修正しろとか、こちらは何も言ってません。

トライ&エラーで、正しい回答を導いていくのです。

ここが、ディープラーニングとか機械学習とか言われる近年の人工知能の凄まじいところで、大量の問題と、何が正解なのかを用意しておけば、どうやって正解を導き出すのかをトライ&エラーで考えてくる(実際は、考えているとはいえないけどねーw)のです。

『世界平和を実現』ってテーマを与えると、正解を求めて、トライ&エラーが爆速で行われます。その間、失敗して、滅亡することだってありうるし、世界平和は実現するけれど、人類が一人もいない世界になってるかもしれないのですよね・・・

課題や命題をどのように与えるのか、何が正解なのかを提示することの難しさが、ここにあります。

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