ビジネスとして注目される『Twitter』というSNS

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■本レポートの抜粋

本書は株式会社キングジムという大手オフィス用品メーカーの公式アカウントの中の人と呼ばれるTwitter運用者の経験・ノウハウが描かれた1冊になっています。
ノウハウと言えども、結論はTwitterにノウハウなど存在せず如何に続けられるかが重要という書き方がされています。
とはいえ、36万人という途方もないフォロワーを得つつ、現在も増やし続けている運用の術には目を見張るものがあり、
直ぐにでも実践できる内容もあるのでnoteという場で噛み砕いて共有いたします。



■はじめに


Twitterの運用がNNGメンバーの日課になったのも直近でした。
僕らはいわゆる、個人と個人のSNSという立ち位置でTwitterを嗜んで来ました。今回、明確に社外との交流や行く行くはTwitterを通じてのビジネスに繋げる目的で行うのは初めてでした。
初めて見るとまず率直に思った事は「フォロワー」が伸びないという課題でした。
もちろん、フォロワーを増加させることがTwitterの目的ではないのですが、いわゆるフォロワー数を成果として見られている以上は伸ばさない手はありません。
同時期に始めたメンバーも既に400〜500いっている者もいればまだ200未満の者もいます。
この差はなんなのでしょうか?ただ、毎日ツイート!だけではフォロワー数が伸びないという現実に直面し、本レポートはフォロワー数増加に目を向け記載をしています。

■フォロワーを増やすには、適度にフォローすること


フォロワーを増やす手っ取り早い手段は自分からフォローをしていく事です。
シンプルですが、ここに尽きます。ですが、フォローする対象アカウントの質・レベル感が重要です。

「質」とはアカウントの内容です、趣味で作られたものなのか、投稿頻度はどれくらいかなどで判断をします。

「レベル」とはフォロワー数や権威性です。当然、ホリエモンなどの発言力のあるアカウントはリフォローされる事は至難の業です。
アカウントの開設当初は、自分の持っているアカウントのコンセプトに近しい且つ同レベルのアカウントをフォローしていく事が望ましいです。
且つ、対象アカウントがアクティブであれば当然Twitter活動も行動的なのでリフォローの可用性が高まります。
こうして数を地道に増やす事は可能です。
個人実績では約5日間でフォロワーが300人増加した形になりました。

■フォロワーとの交流を侮るな


キングジム公式Twitterの素晴らしい点は、広告を一切使わずにフォロワーを伸ばし続けた事です。
且つ、10年前のSNS初期今よりもノウハウなどない時代からコツコツの積み重ねが現在の数字を作っています。
キングジムが行ったのはフォロワーとの交流でした。
当時は『企業アカウント』という立ち位置で立ち上げたという背景もあり何もせずとも自然とフォロワーは増えていく様でした。
が、結果自社のPRにのみ終始するという運用方針で、評判はイマイチ、中の人も悪戦苦闘していました。
そんな時に行ったのは、フォロワーとの交流や交流を目的としたツイート。後者はなんと中の人がその日に食べる予定のおやつをツイートした形です。
すると各自からおやつにまつわるリプライなどが飛んでくる結果になりました。
これにより、交流は盛んになった様です。
商品・商材の宣伝ツイートのみでは、広げにくい会話の掴みも日常に溢れる瞬間(衣食住)に関するツイートを行う事で距離感が近くなったとの事です。
確かにフォロワー数万を抱えているアカウントも時にプライベートなツイートが見受けられ、一瞬の親しみを持てるギャップ効果があるなと
振り返りました。
業界に関するツイート、自己啓発系が並んだ後には時折プライベートなツイートも挟んでみると良いのかもしれません。

■アカウントのコンセプトを忘れない


親しみの持てるツイートという意味でプライベートなツイートは重要ですが、あくまでも目的を失ってはいけません。
基本的にTwitterにルールはなく、倫理的な面に触れない限りは自由なツイートが許されていますが、あまりに自由過ぎるとフォロワーは離れていきます。
まず僕のTwitterアカウントはWeb広告代理店の人間として立ち上げたもの且つフォロワーの殆どがWeb広告・マーケティングに関する属性です。
つまりは多くのフォロワーは自分へのプライベート情報や趣味(僕はサッカー・映画)には興味がありません。
つまり、ツイートのバランスを間違えると「うるさい。」とアンフォローされてしまいます。
求められている情報はWeb広告やマーケティングの最新手法や事例になります。
軸をぶらさずにツイートしていく事が重要です。

■基本ツイートがバズる事は無い


キングジムの公式アカウントが伸びた理由として考えられたのは「バズる」いわゆる大量のRTがされた結果なのでは?と考えました。
実際には、長年蓄積してきたフォロワーとの信頼関係が今の数値になったと聞きます。
どういう事かというと、むしろ宣伝などのツイートは控えていたようです。
例えば企業アカウントは商品の「発表日」にツイートを行い商品の宣伝をしますが、その時点では発表のためユーザーはまだ商品が手に入りません。
それを見越して、キングジムは発表日はぐっと堪え、発売日にツイートを行うなど企業アカウントとした一般ユーザー目線のツイートや運用を心がけていました。
また、震災の際に「震災対策グッズはこちら」などツイートした企業は当時炎上したと聞きます。そんな自粛ムードの時は宣伝ツイートは控え、震災対策関連のツイートを最低限行い端的に言えば「空気を読んだ」運用をしてきたと記載があります。
こういった細やかな気遣いが信頼形成に繋がっています。
一方自分もアカウントを運用していると「いいね」はされるけど「RT」はなかなかされないと感じています。
いいねに関しては自分が感心したこと、RTは周りにも広めたい事と考えると「間違えた情報」は簡単にRTできないと思います。
特に僕らの属性はビジネスにより直結するので
見極めが大事です。そういう意味では信頼=RTになるという見方が正しいのかもしれません。

■バズりはなしないがツイートは工夫しろ


信頼関係がRTには重要と書きましたが、面白いツイートはRTされます。
意外な気づきや、グラフィックのこったツイートなとです。キングジムも幾つかそういった投稿をしています。
バズりのツイートでは、いわゆる社内の傘誰の問題に対して自社商品で作ったシールにて「お前のじゃない」シールを作り、使うと良いとツイートした所伸びた実績があります。
これは「気づき」=仕事で使うシールを、遊び感覚で使って良いんだ。
「面白い」=お前のじゃないという
上記発想が伸びた形です。
一方でグラフィックのこったツイートとは
なんでしょうか。これはアスキーアートを使った事例をさします。

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SNOOPY
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上記の様に文字を組み合わせ1つの図形にするケースです。
一般では使われず、主に旧:2ちゃんねるで使用される事が多い手法です。

Twitterで落とし込むと…
タイムラインに表記される際に占有率が高くなるのと、センスの良い内容であればエンゲージメントを高めることができる狙いがあります。
日々の文字だけのツイートの中に取り入れる事で差別化が狙えるかもしれません。

■ツイートの考え方


とはいえ、アスキーアートやフォロワーに沿ったツイートと一見見えないルールに縛られると必然的に、ツイート数が減っていきます。
そんな時にはTwitterのトレンド機能を利用します。
トレンド機能は芸能やスポーツに関する旬なネタをピックアップして取り上げている機能です。ここでは不特定多数のユーザーが関心事を確認しています。
便乗ではないですが、トレンドの内容に引用RTして自分の見解を述べるだけでも立派なツイートです。
個人的な見解ですが、情報を提供しているという観点にはなるのでフォロワーの邪魔もせず且つ鋭い視点であればエンゲージメントに繋げられる可能性もあります。
普段政治・経済ツイートをしない僕ですが注意点が1つ、政治的・民族的な発言には気をつける事です。
キングジムも「○○産のものか〜」といったツイートをした所、取引先から謝罪を求められたと言います。
思わず気軽にツイートしてしまうTwitterですが
、思想の部分にはなるべく触れないようにするのが良いかもしれません。

■アカウントのキャラ付けを行う


企業アカウントと異なり、一応個人アカウントとしてを毛色を持つ僕らのアカウントでは難しいかもしれないですが、アカウントにはキャラクター性があった方が親しみが持たれやすいとの事です。
キングジムも発足当初は宣伝ツイート→ユーザーとの絡みも交えたユーモアのあるツイートと変容していきました。
ある時、キングジムに届いた宅配物にデカデカと「キングジム 姉様」と書かれた宅配物が届いたようです、すかさずTwitterで取り上げると瞬く間に「姉様」と呼称されるようになったとの事です。
以前からもお節介ツイートをしている中でフォロワーから「母さん」「オカン」など呼ばれる事が多かった様ですが、上記の一件からキングジムの公式Twitterアカウントは「姉様」キャラが定着し、以後はフォロワーの姉様視点のツイートや立ち振る舞いが当たり前になったようです。
上記事例のように周囲がキャラ付けをしてくれるとキャラに乗っ取ったツイートなど、発想力とある意味でのルール形成がされるのでアカウントへのキャラ付けは重要になります。

■Twitterアカウントのインフルエンサー化を目指す

キングジムの公式アカウントは宣伝を一切行わない事を信条に運用をしており、他者企業からの宣伝の依頼等は断ってきたとの事でした。
インフルエンサー的な立ち位置を狙ってしまうと、ユーザーにあからさまな宣伝を想起させることとなり積み上げてきた信頼が崩れてしまう恐れがあるとの考えから、1つのルールにしている様です。
僕らの個人アカウントレベルではむしろ逆で、一種のブランド開拓を狙っていく必要があります。
Web広告・マーケティングの世界では、業界での有名人がやはりいます。
直近で浮かぶのはやはりSNSマーケティングの飯高さんでしょうか。
もし、SNSマーケティングやオウンドメディアとなったら真っ先に思い浮かぶでしょう。
個人アカウントレベルで上記のレベルに達する事ができればかなり強いです。
冒頭で挙げた1つのアカウント開設の意味をクリアできるからです。
理想はダイレクトメッセージでお仕事のご依頼や紹介が頂けるようになる事でしょう。
まさにフォロワーの方々に自分をブランディングしていく為には引き続きの情報発信が必要となってきます。

■時には写真の混じえたツイートを


呟きの中で、やはり文章のみよりも画像があった方がタイムラインで目立ちます。
キングジム公式もそういった意味では先のおやつツイートなどは画像付きで投稿をしています。
投稿する画像はSNSに載せるように工夫をする必要はなく、いわゆるUGCにする事で、自然な感じを生み出せる様です。
また投稿した内容へエンゲージメントが重なる事もあるので、上述しているアスキーアートや写真を利用した投稿は広告でいうディスプレイ配信の様にテストを行い、フォロワーに拾ってもらいやすい内容を模索する必要があります。

■まとめ


本書を読んでみると、改めて継続してツイートしていく事の重要性と自身の抱えているフォロワーの属性理解が必要だと認識させられました。

属性に特化した内容や時間を意識し投稿する且つ反応の得やすい時間でのツイートが重要になります。
大前提、フォロワーをただの数値ではなく何らかの興味を自分に持ってくれている大切な繋がりと認識する事で効果的な運用ができるようになるかと考えられます。

■TO DO


・写真・アスキーアートを利用した目立つ投稿のテスト

・下書き機能を利用し、タイムラインが活性化している時間帯でツイートを投下

・トレンド機能に1日2回は食いつく


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