見出し画像

続・歌詞の話


近頃お気に入りの歌詞への愛をただぶちまける回。
さっそくいこう。


~Official髭男dism 編~

なんでも打ち明けてと言われる度に言えなくなる
ご厚意に甘えるのも割とキツいみたいだ
別に大したことないよ 話すだけで十分だよ
打たれ弱いくせして
あなたにまだいい顔をしていたい

ー日常ー

「日常」っていうタイトルのおかげで、
ちゃんと誰も取りこぼさないようになってる気がする。
生活やユニフォームが人それぞれでも、
誰しもに「日常」はあるもんなあ、
なるほどなあ、と思った。
白黒つけられないことばかりで、
些細なことで一喜一憂して、
時折誰かの日常と交差してはすれ違う、
名もなき我々の日々よ・・・
という気持ちになります。


情け容赦ない時代のバッドワードが
ひょんな時に僕らの心を脅かす時には
絡まる充電のコードのように
どれだけ拗れても
もう意地でもつなぎ合っていようよ

ーTATTOOー

たぶん今年一番聴いてる。
全部いいんだけど、特にこの2番のサビの1段落目が
音のはまり方が超きもちいい。まじで気持ちいい。
濁音も長音も母音も子音も、
すっぽりメロディにはまっていて勝手にノっちゃう。
最高。すき。


~藤井風 編~

I love me and I will keep him in a safest,
fairest, happiest place baby

ーdamnー

なんだなんだいいじゃんこの曲、と聴き進めていって、
最後の2行にもってかれた感じ。
安全で公平で幸せな場所。
自分の身は自分で守るしかない。
幸せってどんなだったけな。
思い出そうかってことは一応かつて知ってたってことでいい?
MVもおもろい。


誰もが一人 全ては一つ
色々な姿や形に惑わされるけど
いつの日か 全てがかわいく思えるさ
わたしは何になろうか
どんな色がいいかな

ー花ー

自分の亡骸が入った棺を自分で運ぶMVに感銘を受けてしまいました。
なんだこの映像。めちゃんこ美しいぞ。
ロケーションも演出も、
最後は砂になってしまうところも、美しすぎるぞ。
普通の人には感知できない世界が見えていそう。
こんなふうに飄々と、堂々と、
軽やかに生きてみたかった。


~CIVILIAN 編~

見上げていた空が塀の中だったと
遙か上空を飛ぶ鳥たちがいると
知ってしまった今此処は汚水槽の底だ
浮かぶことのない灰泥に抱かれて眠る

ーdéclasséー

発売からしばらく経ってちゃんと聴いた。
こんな禁書ソングがこの世に放たれていたとは。
こんなのだめだよ・・・
こんな暗いことばっかり言ってたらみんなに引かれちゃうよな、
友達いなくなっちゃうよな、誰にも言えないよな、
と憚るような自己嫌悪と拗らせの類を
全部代弁してくれるCIVILIANさん。
本当に大好きです。存在してくれてありがとう。
おかげで生きてます。
塀の中だと気付いただけで終わればいいものを、
今ここは水槽(しかも汚水槽)の、さらに底の、
またさらに灰泥(しかも浮かぶことのない)に抱かれているなんて。
もうHPはゼロよ・・・という気持ちになります。
でも同時に、
不思議と赦されているような気持ちにもなる。
自傷の代わりに聴くならこれ。


もしも僕の前に神様が不意に現れて
「お前の寿命を今 好きな数字に変えてやる」と
言われたらどうしようかな
一体あと何年生きたいだろう

ー灯命ー

あと何年生きたいかな。
これは冒頭歌いだしの一節で、
このあとお話は展開してくんですけど。
誰もがみんな、
自分だけは生きていけると根拠もなく信じてる。
できるだけ当たり前だと思わないように生きていきたい。むずいけど。
いっそもう失くしてしまったものと
思って生きようとしたときもあったけど、
それはそれでむずい。
失くしてしまったものなら急に帰ってくることあるんだぜ、って吉井和哉も言ってるし。


誰かが誰かを傷つけて
心に澱が積もっていく
何処かで誰かを許さなきゃ
いつの日か自分に殺される
幼い日の思い出か
それともあの日の怒鳴り声か
今日も肉体に食い込む鎖に呻きながら
これは全て自分のせいだって言い聞かせている

ーわらけてくるわー

イントロからは想像できないサビの雰囲気。
そしてCメロ。
語りも入ってきちゃう。
「核シェルターの中で!」はちょっとびっくりした。
でも何度も聴いているうちに馴染んだ。
気が付いたら好きになってた。
赤の他人が、自分ではない誰かに向けた悪意や攻撃ですら、わたしは無傷ではいられないのです。
あぁしんど、ってなっちゃう。
みんな仲良くとまでは言わないから(わたしも無理だから)、せめてお互いに無害でいようよ。
攻撃しなくてもより良くしていけるはずだよ。
その上で大事な人だけ大事に出来たらもう100点じゃん。


~まとめ~

最後に、
日食なつこさんからのお言葉で締めたいと思います。
割と本気で、この通りに生きていたら
最小限の後悔で幕を閉じられるのでは?と思う。
藤原さん、藤井さん、日食さん、
みなさん人生何週目?

一つ、知識や偏見をまず置いてくること
二つ、好きか嫌いかはあとで考えること
三つ、揺れて動いた心に従うこと
四つ、愛の深さを比べ合わないこと
五つ、神様みたいに信じすぎないこと
六つ、あんまり大事にしまい込まないこと
七つ、どんな歌も終わりがあると知ること
八つ、泣いてもいいからちゃんと次に行くこと
九つ、即ち音楽これ人の心

絶やしちゃいけない人の命 そのものなんだよ

ー音楽のすゝめー



歌詞の話、次回は渡會将士特集をやりたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?