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1日5分の免疫学⑬色々な免疫細胞(続き)

本「NKT細胞はすごいで」
大林「最推しきた!」
本「NKT細胞はTCRを持っている」
大林「T細胞の特徴だよね!T細胞受容体T cell receptor!」
本「NKT細胞は、MHCクラスⅠによる抗原提示を受けるとTh1系サイトカインの代表であるIFN-γとTh2系サイトカインの代表であるIL-4を大量につくる」
大林「ふっぅふぅう~ん!Th1系とTh2系の代表サイトカインを!大量に!!!有能!!!!しかも勢力争いしてるTh1Th2どっちにもいい顔~!」
本「NKT細胞は、TLRでは感知できないタイプの細菌も感知して傷害する」
大林「えっ、トル様受容体Toll-like receptorでは感知できないタイプを?どうやって?」
本「以上。さぁ、次はChapter6 抗体
大林「えええ!最推し情報物足りない!!!」
エ本「欲しいか……推しの…情報が欲しいか……」(※エ本=エッセンシャル免疫学)
大林「脳に直接声が……??!欲しいです!」
エ本「第12章に書いてある……お前は今私の何章を読んでいる…?」
大林「第9章 B細胞と抗体」
本「ちょうどいいやん、はい、第5章 抗体について」
大林「あああああああ」

本「抗体の働きは3つあるで。①オプソニン化、②中和、③補体の活性化
大林「オプソニン化はグルメのGでしょ!覚えた!」
本「オプソニン化を得意とするのはIgGだけど、一応IgMIgAもできる」
大林「それ最初に言ってよ」

本「IgGはすごいぞ、オプソニン化補体の活性化が超得意で、中和も得意」
大林「グルメだけじゃなかった…パーフェクト抗体じゃん!」
本「IgA中和が超得意で、IgM補体の活性化が超得意」
大林「補体IgM感染初期に活躍するからIgMが補体の活性化を得意とするのは覚えやすいかも」

本「ちなみにIgDとIgEはどれもできない。IgEはあんまり役に立ってないし、IgDは働きが不明」
大林「IgDの扱いがヒデェ」
エ本「補足。抗原と反応する前……ナイーブB細胞の表面にはIgMとIgDがある。これは1つのB細胞で複数クラスの免疫グロブリンが作られる唯一の例外である」
大林「えっ、ナイーブ時代のBCR(B細胞の受容体)ってIgMだけじゃないの!?」
エ本「そして、このIgMとIgDは同一の抗原に反応する」
大林「まぁ、1つのB細胞は1つの抗原に反応するもんな」
エ本「もう少し正確に言うと、1つの抗体は1つの抗原ないしごく少数の抗原にしか反応しない」
大林「1つと言うのは絶対的ではないのか。少しは幅がありうると」
エ本「IgDは、主に気道感染を起こす細菌に対して作られる。以上」
大林「少しだけわかった」

本「抗体は何に反応して作られる?」
大林「抗原!」

本「抗原とは、抗体と結合できる物質の総称で……この世のすべての物質が抗原になりうる……ということは?」
大林「ヒトを構成する物質も抗原扱いされうるってことです!自己抗原!自己免疫疾患!」
本「はい、そこでSTOP!この世のすべての物質が抗原となりうる………が!抗原とは特異的な抗体と結合できる物質であって、【抗原=免疫反応が起きる原因となる物質】とは言ってないことに注意な」
大林「?!」

大林「え、じゃあ、抗体と結合したのに免疫反応が起きないこともあるってこと?」
本「せや。体内で免疫反応……抗体を作らせる反応を引き起こす性質のことを『免疫原性』って言うんや」
大林「免疫原性……初めて聞いた」
本「免疫原性がある抗原のことは『完全抗原』って言う」

大林「詳しく知りたいです!」
本「因みに、単品では免疫原性をもたないが、体内にある蛋白質とくっついてしまったことで免疫原性をもつ抗原があって、これを『不完全抗原(ハプテン)』と言う」
大林「聞いたことある!ディーゼルエンジンとか微粒子ハプテンなんだっけ。免疫原性とはつまりどんなものなのかも詳しく知りたいんだけど…」
本「まず俺(休み時間の免疫学)を理解してから別の本で学べ!」
大林「焦らしプレイぃぃいい!!!!」

今回はここまで。
次回は「Chapter6 適応免疫にかかわる細胞~リンパ球の世界」を勉強します


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