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1日5分の免疫学⑱自然リンパ球

本「次は自然リンパ球について話するで」
大林「リンパ球といえば、リンパによくいるタイプの白血球のことだよね。Tリンパ球、Bリンパ球……」
別の本「リンパ球という呼称につき、医学用語委員会は『◯リンパ球』ではなく『◯細胞』の名称に切り替えました」
大林「オゥ……確かに最近の本で『Tリンパ球』はあまり見かけない」

本「自然リンパ球(ILCInnate lymphoid cell)は、2010年頃に新たなリンパ球として発見された」
大林「それ、ナチュラルヘルパー細胞のこと?雑誌ではチラホラ見かけるんだけど、免疫学の教科書にはあんまり載ってないよね?」
本「自然リンパ球はリンパ球という名前なのに抗原を認識する受容体を持たない」
大林「『リンパ球という名前なのに』……?リンパ球の定義とは?」
wiki英語版「自然リンパ球とは、抗体又はTCR遺伝子の再編成がなく、抗原に特異的な受容体を持たないリンパ球のこと」※大林意訳

大林「えーと……つまり、リンパ球は、リンパに主にいる白血球のタイプのことを指す。そしてその中で、抗原に特異的な受容体を持たない…つまり自然免疫担当のものは自然リンパ球と呼ばれるわけか。それなら納得」

本「自然リンパ球は3つに分類される。グループ1ILC1NK細胞IFNγを産生する」
大林「インターフェロンγ……Th1系のサイトカインか」

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本「グループ2はILC2!産生するのはIL4、IL5、IL13」
大林「Th2系のサイトカインだな」

本「グループ3はILC3リンパ組織誘導細胞で、IL17やIL22を産生する」
大林「……頭が追いつかなくなってきた。自然リンパ球には色々あるわけね。で?」
本「次は免疫による感染症の防御についてやるで」
大林「えっ自然リンパ球の話これだけで終わり?ネタふりしただけ?!」
手持ちの他の本たち「「「………」」」

大林「嘘やろ、もっと詳しい情報をおくれよぉおお!」

《今回のポイント》
自然リンパ球については、まだあんまり教科書には載ってないけど、研究は色々進んでいるようだよ!今後の展開に期待!!!

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