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E9で上演する作品の稽古を、KAIKAですること

『アルカディア』の稽古は、主にKAIKAで行なっています。稽古が始まった2日めから、KAIKAの床に、本番の舞台の大きさの場ミリ(床にテープなどで印をつけること)をしました。

実は、THEATRE E9 KYOTOという劇場が京都に出来た時から、あの劇場で上演する作品の稽古を、KAIKAでしたら、とても便利なのではないか・・というのを思っていました。

と言うのも、E9の舞台空間の広さが、ちょうどKAIKAの広さと同じ程度だったからです。

これが、両スペースの図面。↓

①図面比較


これを、縮尺を合わせて、重ねてみてください。↓

②図面重ねた比較_0702


ほら、ちょうど・・舞台と同じ広さが、KAIKAの床に作れます。

③アクティングエリア比較_0702


KAIKAは、天井の高さはないのですが、広さはなかなかある空間なのです。故に、多くの公演会場の実寸に近い形での稽古が可能です。

京都には、京都芸術センターや青少年活動センターなど、公共の稽古場施設があります。それらは安価で利用できたり、選抜はありますが無料で利用できたりするので、多くの京都の団体・アーティストが利用しています。
ですが、あまり広さが取れない部屋を利用している場合、実寸の稽古をするために、本番が近づいた期間だけはKAIKAで稽古をする、という団体も、これまでにありました。

せっかくE9の舞台の広さが作れるのだから、E9で上演する作品の稽古場として、ここが活用されることになればいいな、と思っていました。・・思っていたのですが、あまり大々的にアピールする機会のないまま、数年が経過しました。

今年、『アルカディア』上演の計画を考えた時、ではまず、KAIKAで活動している私たちが自ら、「KAIKAで創り、E9で公演をする」ということを実践してみよう!と思い立ちました。

今、KAIKAで、本番の広さを想定した舞台空間での稽古をしています。
稽古期間の後半には、道具類も並べて、実寸の稽古ができていくと思います。(タッパがないので、大きな舞台装置は建て込めないけど・・。)
またその様子も、追ってレポートしていきたいと思います。

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『アルカディア』の創作がうまくいったら、今後、THEATRE E9 KYOTOで上演される団体さんには、この稽古場を活用してもらえるようにできたらな・・と考えています。積極的にお誘いしていきたい。
京都に、作品を発表する劇場としての「THEATRE E9 KYOTO」と、それを支える稽古場としての私たちの「KAIKA」が、有機的に効果的に存在できることになればいいな・・と、KAIKAが生まれて11年目のお誕生日を迎えた今日、そんなことを考えています。

2021年7月2日
文責:植村純子


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