202004011938
ついに働いて一年経った。
会社には新人が来ていた。
コロナ騒ぎがあったのだから、彼らには来年の3月に春休みをあげて欲しい。
どこかの大学の追いコンや飲み会、旅行をニュースは取り沙汰していたが、それくらい学生に許してやって欲しい。
彼らには一度しかない思い出なのだ。
それをこんな陰鬱な出来事で塗られなきゃ行けない彼らを汲み取ってやってくれと思わずにはいられない。
うつされたら確かに死ぬかもしれない、他に派生するかもしれない。
だけどじゃあ国や会社がそれを補填してくれるか?
そんなことはないのが大半だ。
彼らは最後の勝手な時間を過ごしたかっただけなのだ。
どれほど俺たちが律しようと思ったって、御しきるのは叶わぬのだ。
数十年後、その時の若者がまた勝手にやって死ぬ事になってもしょうがないと死ねる人間でありたい。
今この時も。
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