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固定費を見直してChatGPTに課金する話【後編】



 皆さんこんにちは、前回の更新から少し日が空いてしまいました。平日も休日もほぼ外に出っぱなしだったので(言い訳)。


 遅くなりましたが、ChatGPT有料版を導入した結果をご報告します。導入にあたって固定費を見直しました。その時の経緯は下記の記事を参考に。


4.ChatGPTの導入

(1)導入は簡単 

 導入は全然難しくありませんでした。GPTの画面の右下にあるプロフィール欄(名前が表示されているところ)からプラン変更(課金)をするだけ。時間にして10分弱でした。

 予算さえあれば導入にそれほど苦労はしません。


(2)長文が書けるGPT-4

 有料版に変更すると、チャット入力画面にバージョン選択画面が追加されます。無料版で使っていた「GPT-3.5」と、有料版限定の「GPT-4」の2つから選ぶことができます。

 まずは有料版限定のGPT-4を選び、色々な質問を投げてみました。すると無料版では書けなかったような長文が書けるようになっており、情報の網羅性も高かったです。

 また、段落分けといった文章の書き方も上手になっており、長文でも読みやすい形で返してくれるようになりました。

 ただ、やっぱり1対1の質問には弱く、情報も古いため、最新のニュースであったり、特定の人名に対する解説などはアテになりませんでした。

 あと、利用制限があり、3時間ごとに25メッセージしかやり取りできません。なので、1問1答のような使い方をすると、あっという間に利用制限に引っ掛かります。


(3)GPT-3.5は爆速に

 有料版があっという間に利用制限になったので、仕方なくGPT-3.5に切り変えて質問を投げてみました。すると、無料版に比べて質問への返答速度が格段に速くなっていました。体感的には、無料版の倍くらいのスピードで返答するようになっており、固まることも少なかったです。

 なので、軽く何かを質問するときは、GPT-3.5に切り替えて有料版の制限を避けることがいいのかなと。ただ、無料版のころから平気で嘘を吐くことを知っているので、あまり使いたくはありませんけど。



5.有料版ChatGPTの使用感

(1)劇的に便利ということはない

 有料版に切り替えることで、満足度はたしかに上がったものの、劇的に便利になったかと言われると、正直微妙ですね。

 返ってくる文章の質は高いものの、結局は文章でやり取りをしないといけませんので、打つのが大変ですしできる質問内容が制限されます。本当は画像とか動画とかを使った視覚的なやり取りをしたいのですけど、そういったサービスがまだ提供されていないのが現状です。

 リリースされれば有料版ユーザーが優先して使わせてもらえるのかもしれないですけど、それも時期が未定です。


(2)音声入力でちょっと化ける

 ということで、当面は文章でやり取りをすることになるGPT-4をなんとか便利に使えないかと私なりに試行錯誤した結果、音声入力を活用することで化けるという結論を導きました。

 生成AIの性能を最大限生かそうとすると、プロンプト(命令文)を上手に入れてやる必要があります。質問の前提条件や求める成果、出力の形式などを詳細に入れてやればやるほど、AIは質の高い返答を返してくれます。

 しかし、こうしたプロンプトを入力しようとするとそれだけでもかなりの時間を食ってしまい、負担を感じます。そこで、音声入力を使って思いつくことを喋っていけば、それなりのプロンプトがタイピング入力よりも素早く作成することができます。しかも、情報量をそれなりに多く入れることができるので、口語でのバラバラプロンプトでもそれなりの返答がもらえます。

 さらに、GPTの醍醐味である返答に対する追加の質問も、音声入力ならばハードルが低く、繰り返しできます。そうすることでより高い質かつ網羅性の高い返答をもらえるようになります。

 音声入力を使用することで、GPT4の性能を少し多めに引き出すことができました。まぁちょっとですけど。



6.総評

 生成してくる文章の質や量に向上は見られるものの、依然文章生成にしか対応していないため、劇的な満足度の向上には至りませんでした。なので、生成AIをガンガン活用したいとか、AI技術に興味があって研究したいという方以外には、有料版の導入はあまりおすすめしません。無料版で十分。私は業務で使うので入れましたけど、月20ドルの価値は見いだせていません。

 しかし、有料版の導入にあたって無駄な支出を削ることができたのは意味がありました。これまでは生活改善にまったく寄与していない部分にお金を割いていたところ、少なくとも文章生成において生活改善が見込める部分へお金を流すことができたわけですから。

 また、今は文章でのやり取りしかできないGPTですが、今後は動画や音声でのやり取りもできるようになるでしょうし、情報の精度も向上していって大幅な生活改善が見込めるAIに成長することでしょう。有料版を入れておけば、その恩恵を真っ先に受けることができるでしょう。今回の導入は、その先行投資ということにしておきます。

 まだまだ成長途中ではあるものの、大きな成長が見込める生成AIに皆さんもよければ投資してみてください。私は課金に後悔はありません。

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