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新部署で1週間働いてみて


 皆さんこんにちは。4月からは生活保護業務を担当しています。実際には、ケースワーカーとして受給者のもとへ行くわけではなく、ワーカーが持ってきた書類をもとに事務処理をする担当といった感じです。

 私は、介護扶助の支払いを担当することになりました。以下、1週間働いてみての感想を報告したいと思います。



1.住民課とのギャップに苦しむ

 この1週間は、住民課時代とのギャップに苦しんでいます。以下、その例を紹介します。


(1)会計年度職員が専門家

 住民課と大きく異なる点は、専門的な業務を扱うのが正規職員ではなく、会計年度職員という点です。というのも、部署にいらっしゃる会計年度職員は専門家です。医療扶助を担当される会計年度職員は看護師であり、介護扶助を担当される会計年度職員は介護福祉士です。

 そのため、医療費制度や介護保険制度に関する専門知識は会計年度職員の方が持っており、ワーカーからの問い合わせなどはその方たちが対応しています。構図としては、専門的な部分を会計年度職員が担当し、事務処理や財務会計上の処理を正規職員が担当する形です。

 住民課時代は、ルーティン業務を会計年度職員が担当し、イレギュラー対応や高度な説明を正規職員が担当していました。つまり、真逆の業務分担になったことになります。


(2)業務が個人主義

 業務内容が専門的だからなのか、個人で担当する業務が多い印象を受けました。

 前述のとおり、専門的な部分については資格を持つ会計年度職員が担当していますし、事務処理も担当した職員が一手に引き受けるようです。係長ですら自身が担当したことのない業務については理解していないようです。

 そのため、業務の引き継ぎは前任者しかできず、業務の合間を縫って前任者がほぼ毎日来てくれています。逆に、引き継がれていない業務については、まだ認識すらできていない状態です。

 住民課時代は、所属についている仕事がほとんどでしたので、乱暴に言えば、誰でも手が出せるし、知っている業務ばかりでしたので、その違いには驚かされました。

 また、業務連絡や雑談も住民課時代と比べて極端に少ない印象を受けました。全体的に会話が少なめです。


(3)窓口がほぼない

 また、住民課とは大きく異なり、窓口業務がほとんどないという点が特徴的でした。ケースワーカーは窓口に出ているようですが、私たち事務担当者はほとんど窓口業務を行いません。もし窓口対応が必要になった場合でも、専門的な知識を持つ会計年度職員が対応することになります。

 実際、この1週間で私が窓口に出たのは1回だけでした(担当者が変わったことによる名刺交換のため)。



2.適応に苦戦中

 新しい職場でやっていくのにはちょっと苦戦しそうだなと思っています。以下、その理由を並べます。


(1)小さな達成感が少ない

 住民課時代は窓口業務があったため、交付(お渡し)といった簡単なルーティン業務をすることですぐに仕事ができている感覚を得られました。しかし、新しい部署ではこうした窓口対応がなく、専門的な業務が多いため、自分が仕事を完璧にこなせたかどうかがなかなか分からず、達成感を感じにくい状況です。また、先輩職員たちの専門的な知識やスキルに圧倒され、自己肯定感が低くなってしまっています。


(2)ムードメーカーがいない

 職場環境について言及すると、新しい職場には、ムードメーカーとなる人がいないと感じました。

 業務時間中は淡々と業務をこなし、業務連絡がある程度挟まるだけで、その業務連絡も新入りの私にはまだ回ってきていない状況です。その他の伝達事項はチャットで行われています。なので、私に少し話しかけてくれる人や、進捗や指示をこまめに出してくれるような人がいないように感じます。

 配属されたばかりで、業務理解も人間関係もまだ構築されていない状況ですから、時々居心地が悪いと感じることがあります。


(3)相変わらず刺激に弱い

 これは私の体質の問題ですが、刺激がかなり強いと感じられます。生活保護課は住民課に匹敵するほどの大所帯の職場です。当然、職場は広く、人も多いです。電話の音や人の会話が耳に入ってきたり、人の移動が目に入ったりします。また、女性が多い職場なので、化粧のようなにおいもかなり強くて、うんざりしてしまいます。

 この問題については、係長および所属長に相談し、復職直後と同様に、作業ブースに一時移動して作業することを許可してもらいました。来週以降、試してみます。



3.復職直後くらいのしんどさ

(1)結構しんどい

 現在の業務に対する貢献度や人間関係の構築に苦戦していること、加えて環境の刺激の強さが相まって、復職直後のようなしんどさを感じています。

 ここ数日は仕事に関する夢ばかり見ていて、今日は正午近くまで起きられませんでした。

 作業ブースの提案もできたし、業務も少しずつ理解できるようになってきましたから、これからは改善されることを期待しましょう。


(2)しんどさは知識面でカバー

 新しい環境に慣れることや実務を覚えることに関しては、時間をかけて少しずつ進めていくしかありません。私が今できることは、生活保護や各種の扶助について知識を深めることだけです。

 合間時間を利用して、各種手引きや法規を読み進め、知識を増やしているところです。今週末にはまとまった時間を取って、じっくり学びたいと思っています。あと、メモの清書も予定しています。


 不安と不安がいっぱいの1週間でした。この先どうなるでしょうかね?


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