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競技プログラマの Acompany 入社エントリ(半年編)

Acompanyプロダクト部門DCRチームの坂本です.この記事は#アカンクリスマスアドベントカレンダー2023 20日目の記事となります.

今年の4月に Acompany に入社し,二週間後に入社エントリを書きました.
読み返してみると,入社して二週間なのでまだ仕事のことをあんまり分かっておらずふわふわした記事になっていますね.
入社して半年ほど(競技プログラマは数を大雑把にしか捉えられない)経ち多少は仕事の雰囲気も分かってきた気がするので,改めて入社エントリを書こうと思います.
決してアドカレのネタに困ったから入社エントリ再放送でお茶を濁そうとしているわけではありません.
自己紹介や入社理由などは過去記事をお読みください.


非情報系エンジニアとして

競プロ以外に情報系の知識が全く無いからエンジニアとしてやっていける気がしない...というのは非情報系(僕の場合大学での専門は数学でした)競技プログラマの多くが懸念していることだと思います.

僕も

  • 使える言語はC++(の競プロで使用するアルゴリズム系の部分)のみ

  • GitHub にコードをあげたことはあるが branch が何かはよく知らない

  • Docker はアイコンがクジラってことしか知らない

  • インターネットやパソコンが動作してる仕組みが何一つ分からない

などの状態で入社したため非常に不安でしたし,実際4月はミーティングで登場する用語が全然分からず大変でした.
Server や Client といった基本的な単語も初めは分からず,調べた後もよく「どっちがどっちだっけ?」と一度脳内で考える時間が発生していたため,単語を頭の中で咀嚼しているうちに話がどんどん進んでしまい流れについていけないということがよくありました.
(加えてビジネス英語や三文字頭字語,社内方言などにもかなり混乱させられました)

ですが毎週40時間も仕事をするので,そういった基本的な単語や GitHub の概要など,仕事をする上で最低限の知識はある程度自然と身につきました.
今でもエラーが出たりとか新しいサービス,ライブラリなどを利用しようとした際には途端に分からないことだらけになりますが,会社には優秀な方が多く,助けを求めれば大体の場合は解決してもらえます.
当たり前なんですが,社会人 n 年目の人って週40時間労働を n 年続けている人なので相当頼りになりますね.
助けを求めるのは相手の時間を奪う行為なので少し躊躇する気持ちもありましたが,一人でうんうん悩んでる時間に給料が発生しているのもそれはそれでなと思い,最近は多少詰まったらなるべくすぐに聞くようにしています.

また,少し勘違いしていたこととして,情報系出身の方なら何でも知っているというわけではありませんでした.(当たり前な気もしますが)
もちろん知識量に差を感じることも多いのですが,とはいえ案外仕事で使ってる技術の大部分は大学で習っていないものだったりするらしく,非情報系であることにそこまで引け目を感じたりする必要はなかったです.
考えてみれば多くの大学生が授業周り(独学ではなく授業やその予習復習)に費やす時間なんて高々週20時間程度だと思うので,週40時間労働をしていれば数年で知識差はほぼほぼ埋まるのかなと思います.

競技プログラマの強み

上で述べたように業務に関する基本的な知識は仕事をしていればある程度自然と身につきます.
見方を変えれば「普通に仕事をこなすスキル」というのは社員全員が身につけるものになるわけで,だからこそ「普通に仕事をしているだけではなかなか身に付かないが,持っているとたまに役立つことのあるスキル」がその人の大きな強みになります.
極端な話「普通に仕事をこなすスキル」は周りの人が持っているのだから「普通の仕事」は周りの人に任せて「自分特有のスキル」で自分にしか出せない成果をたくさん産めるのであればそれでもいいと思っています.
...こんな陳腐な内容を堂々と語るのはどうしても気が引けますね.

僕にとって競プロで身につけた様々な素養はまさにこの「自分特有のスキル」でした.
僕の基礎的な数学やアルゴリズムの知識,実装・バグ検出の速度は他の社員に全く引けを取らないものだと自負しており,数学的な処理も多い弊社の業務では様々な場面で役に立っているなと日々痛感しています.
具体例を一つ挙げると,入社時には既に使用されていた弊社独自のアルゴリズムを通読し,時間のかかっている処理に対して数十倍の高速化を考案し実装まで行いました.
これはなかなか他の人には出せない成果だったのかなと自分でも思っていますし,実際上司からも高い評価をいただきました.
「普通の仕事」を当たり前に実行出来る能力はもちろんとても大事ですが,そこが多少欠けていてもそれ以外のところである程度挽回出来るだけの能力を競プロは養ってくれるのかなと思います.

なのでこれを呼んでるそこの君もいますぐ競プロを始めましょう
先ほどと同様の議論で「エンジニアじゃ無いけど基礎的な数学やプログラミングの知識はある」というのも社会ではかなり重宝されると思っていて,競プロは予備知識0の状態からプログラミングを学ぶのに最も適した教材(僕調べ)なので,門外漢のあなたにこそ強くおすすめです.

その他4月の記事を今読んでみて

暗号

社内の暗号勉強会にちらほら参加して少し知識はつきました.
もう少し学びたい気もしますが,競プロに比べると優先度は低めですね.

競技プログラミング

競技プログラミングも毎日一、二時間程度は続けていきたい
この一年でレートを 400 あげることを目標に掲げていこうと思います

競技プログラマの Acompany 入社エントリ

うーん,全然出来ていないですね.
仕事が忙しいわけではなくむしろびっくりするほどホワイトなのですが,どうもダラダラして無為に時間を溶かしてしまいがちです.
学生の頃に比べると流石に自由な時間は大幅に減っているので,貴重な時間を無駄にせずに活用していきたいなと思います.
社内で競プロ勉強会を開催したりなど,会社には少しずつ浸透させ始めています.

名古屋

地下鉄が安く,無計画にいろんな駅に行っていますね.
特に土日は地下鉄&市バス乗り放題券が620円という安さで買えるため,取り敢えずで買ってから考えるみたいなこともよくしています.(参考 : ドニチエコきっぷ
最近は名古屋の地下鉄を用いた謎解きにも参加しました.

「謎を解くと次の駅が分かる」「現地に行かないと謎が解けない」などのギミックが用意されていて非常に面白かったです.
こういう大掛かりな仕掛けを作れるのは駅が多くて電車がひっきりなしに来る都会の名古屋ならではですね.

最後に,僕はチェーン店事情が好きなので少しだけ

  • コメダ珈琲が想像以上に多い(特に栄周り

  • イートインのスガキヤ率もかなり高い

  • イオンと同じくらいアピタを見る気がする

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AtCoder

日本の最大手競技プログラミングサイト.
とりあえず登録だけでも,ね?

秘密計算の問題

最近会社の HP に秘密計算の問題ページを作りました.
全ページ僕が0から真心込めて書いたのでぜひ読んでください.
制作秘話 note もあります

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