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早起き、朝日、冬の朝

夏の暑さもそろそろ忘れたい。夏よりも冬の方が好きだから。暑い日は気分が大きくなる、寒い日は気持ちが引き締まる。

冬が好きなのは気温だけじゃなくて。

晴れた日の冬の朝は気持ちいい。強く橙色に輝く朝日に照らされる。
少し遅めの日の出が、僕の出発とシンクロする。

夏の朝は青っぽい。早い時間から世界を照らしてくれる。
午前5時10分、始発の電車に乗るために自宅を出るとき、既に外は明るい。

それが冬になれば、まだ外は暗い。LEDの街頭に照らされた道を、白い息と共に歩くのが好きだ。世界がまだ静かな時間に、自分だけが一歩踏み出している変な優越感を感じながら。

新幹線や飛行機に乗るころ、綺麗な太陽が出迎えてくれる。
まぶしい日差しの中でも冬は寒い。

早起きは苦手で、朝一番の移動は緊張する。スマホのアラームにドキドキしながら、まだ暗いうちから動き出す。
眠い目をこすりながら駅へ、空港へと目指す。
どれだけ眠くても、朝日を見た瞬間に目が覚めるもの。太陽に生かされていることを感じる。

早起きしてよかった、と思う貴重なひとときだ。

もちろん心の中では目的地でのアクティビティ、数ヶ月ぶりに合う憧れの人、雑誌で見つけて気になっていたお店が待っているのだけど。

スタートダッシュで後ろから押してくれるのは、まぶしい朝日だったりする。
冬の朝、無理して早起きした甲斐があった。

そんなワクワクする経験ができるのは、あと数ヶ月後。
今日は夏の暑さとエネルギーを感じながら。徐々に張り詰めた空気にチェンジしていくのだろう。

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