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助産師経験談 vol.9

久しぶりの更新です。

今日も寄っていただき
ありがとうございます。

あるクリニックでの出来事

そこは予定分娩メインで
この日に産みたい
という希望に沿うように

誘発分娩をしていました。


1日に平均4人は生まれます。
土日は基本的に誘発はしませんし
帝王切開にならないように
ドクターの采配でプランです。

ですがまぁ月に100件のお産が
あったわけです。
薬漬けですが
それを望むお母さん達が
絶えないことに、衝撃。

早朝から
誘発剤を飲み
日勤帯で診察をし
子宮の入り口(子宮口)を
海藻の棒でじわりじわり
(案外ジワリではなかったはず)
拡げて、1日待ちます。

翌日
それをとって
次はバルーンといって
小さい水風船を膨らませて
子宮口を刺激し続けて
お産を進めます。
もちろん点滴で
陣痛促進剤を使います。

無理矢理陣痛にするので
じんわりピークを迎えて
じんわり余韻を残す本来の陣痛ではなく
いきなり痛みマックスの陣痛が

ガッッッッツーーーン
と来るので、

疲弊します。
叫ぶ人も多かった。
そのために和痛といって
筋肉注射をして
おぼろげな状態にし
力みを取りお産を進めるお助けの
お薬再投入...

促進剤は点滴の量を上げつつ
過度な陣痛になると
とても危険なので頃合いを
見計らいながら
無事にお産になる様に
使っていきます。

毎日大体10人
促進してました。

走り回っていました。
本当に走ってました。
ランチも10分取れたら良い。
おにぎりほうばって
なんならもぐもぐしながら
動く、とりあえず動く

そんな毎日でした。

自然な分娩進行ではないので
赤ちゃんも苦しい。
お母さんもめちゃくちゃしんどい。

なのでしょっちゅう
アラームが鳴ります。

でも、わたし
何故だかわかんないけど
アラームなる前に
察知しちゃうから
その赤ちゃんとこに向かって走って
アラーム鳴らさないよう
動いちゃってるんだけど

酸素吸入は必要だと
酸素ボンベを持ってついてきてもらえる
スタッフが必要なクリニックだった
ので、アラーム鳴ってないのに
◯◯さーん(助手さん)
●●さんのとこに酸素持ってついてきて〜!

な、そんな毎日

酸素が必要かどうかも
なんでだろう
まだ何故かわかんないけど
わかって
持ってついてきて〜というか
要らないけど
車椅子が必要なら車椅子
みたいな(苦笑)

緊急帝王切開になりそうなら
「先生よんで!」
「カイザーかも!」
と先に叫んでアラームがなる直前の
お母さんのところへ行きーの
結果そうなる、みたいな


そんな日々を過ごしました〜

そのドラマもまだまだ
出し切りまーす(笑)

続く

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