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井の中の蛙にならぬよう。

ご無沙汰してしまいました。書きたいときに書けばいいかってな具合でいるとなかなか取り掛かるのに
腰が重い。失敬です。

先日とあるユーチューブチャンネルで、人気クリエイターのインタビュー動画を見ました。
その方のなんてことない受け答えの途中にとても胸に刺さる言葉がありました。


「メジャーを知って、そこで初めてインディーの良さを発信するべき。    インディーだけを深く掘って、こっち側最高!なんて井の中の蛙でしよ。」


僕も微弱ながらに一般的な路線のものより多少は非一般的な趣味嗜好。
わかりやすいカルチャーだと音楽やファッション。収集するものやたまに製作するもの。
あまり大衆受けではないかもと自負しておる次第。

この動画を見るまでのここ数ヶ月。
たまたま僕はメジャーフィールドに触れる機会がありまして。

2022年9月。LADY GAGAの来日公演。
2022年10月。櫻坂46ツアー。宮城公演。


洋楽の趣味は古い物。初期のパンクや50'sのロックンロール。時にポストパンクやニューウェーブのバンド等。90年代以降の洋楽にはめっぽう弱い趣味。
流行りものはメディアで垂れ流されているものを耳にする程度。
いわゆる外タレのコンサートなんぞは未経験。
そんな中、2022年のLADY GAGA来日公演のニュースにはなぜか引っ掛かりました。

「スーパースタ一回見てみようかな。。。」

動機はこんな軽いものですが、
僕の気持ちの中には、マイケルジャクソンやPRINCE。デビットボウイやマイルス・デイビスはもう見たくても見れない。
どうしようもない現実なのに、見たかったな〜なんて考えてしまう。
よし。スーパースターを体感しに行ってみよう。

当日は言うまでもなくバチボコに打ちのめされて帰ってまいりました。
世界を見た。そんな感想。
演出、舞台セット、演者全員のハイクラスなパフォーマンス。それとまあ、当然の歌唱力とカリスマ過ぎるカリスマ性。
そりゃあ世界中を魅了しちゃうわけだと。
マイナーな創成期渦中な音楽も素晴らしいが、世界レベルは世界レベルで、さすがのさすがのさすがに素晴らしいものでした。

それを経て、これまでの趣味嗜好が更に楽しめる。
テッペンにはないインディペンデントな表現や歪み。試行錯誤や表現の方法など。
変わらず愛せるか愛せないかは自分が決めれば良いですし、素直にインディペンデントへ帰還するのも全然有り。

僕はある時期からアイドル文化にのめり込みました。所謂「アイドル戦国時代」。
ももクロちゃんから始まり、BiSやでんぱ組inc。Negiccoからゆるめるも!など。
戦国時代は地下アイドル創成期にどっぷりハマっていたため、AKBやらハロプロ、坂道グループなんかは所謂地上のアイドル。
自分の高まる要素は地上には無いなと勝手に思い込んでいました。
勿論地下界隈はスリルがあったり楽曲が攻めていたりなどの魅力はありますし、近い距離で、ライブも行きたかったらほぼ行ける。
旨味が沢山あるわけです。
こちらもやはり世間的にはインディペンデントサイド。
まわりに共感してくれる仲間も少なく、まぁボチボチと独りで盛り上がって居たわけです。

友人からの勧めもあり、欅坂46(現櫻坂46)はなんとなく興味はありました。
櫻坂46へ改名されてからも変わらず横目では見て聴いていたさなか、友人の推しがご卒業だと。
地下の界隈にいた自分としてはメンバーが卒業しようがしまいが行けるライブはとにかく行っていたので、

「推しの、しかも彼女がアイドルとしてのラストツアーに行かない理由がない。」

訳です。
知識は未熟ながらも、最後のステージまでに1回体験しようじゃないかと僕も彼と地上の世界を共にした訳です。

大失敗です。まんまと地上の綺羅びやかさにぶち抜かれ、現在進行型でしっかりと推しもでき、曲も網羅し、二推しが週替りにコロコロ変わるような情緒。体感する事の意義をこの歳になってもまだ感じられたのはありがたいこと。



2022下半期に立て続けに経験したメジャーフィールド。
しっかりとエンターテインメントの力を見せつけられたし。沢山の人間やお金の使われ方。大衆を魅了する訳。
そんな事を身をもって感じました。
今回は音楽というジャンルでしたが、他ジャンルでも表現さえ違いますが恐らく得るものは似てるかと思います。

先にも話したよう。さぁ、シャバへ向けてメジャーだインディーだを語るならやっとここからと言うわけです。
インディペンデントな世界に居ると、時に錯覚を起こします。自分の身をコアな世界に置く事により、知識や嗜好までもマニアックな感性なんだと思い込み、他人との違いや孤高感で無双します。
しかしこれは危険なモードです。
そう、井の中の蛙への序章です。

僕がなんとなく感じれたのは、マニアックという言葉はハードコアな専門知識もありなのですが、
それよりも、上も下も、右も左も、高級も低価も、天国も地獄もを知っている方がホントの「マニアック」なのではないかと言うこと。
決して知識的な事ではなく体感すること。
一番話しが早いし一番わかり易い。
そしていい部分を吸収すること。
どちらも矛盾している事や、つまらない部分は必ずあります。
ことエンタメに関しては、どちらの世界もいい部分を見つけ、吸収する方が自分の為には良いのでは。
悪いとこなんていくらでもあるし、気に入らなければ見なかったふりをして削ぎ落とせばいいだけ。

さてあなたはどちらも見てみて、どっちの世界が好みですか?
っだけのシンプルな考えに漸く胸を張って辿り着ける。

性格上、好きなものを他人と共有する際には出来るかぎりの経験と知識で対峙したいタイプ。
自分の熱量を解ってもらいたいし、半端な状態で相手に伝えるのは失礼だと思ってしまう。
偏った感覚や、半ば想像で話してしまってはリアルじゃないし申し訳ない。
そこまで必要か??とお思いでしょうが、これは行き着いてしまった自分の性格なので致し方なしw

2022年に体験したこの2本のメジャー経験は単純に素晴らしかったし、井の中の蛙化してしまいそうだった自分の趣味嗜好に歯止めをかけてくれた。

結局何が言いたいのかよく分からなくなってきましたが、

片っぽ語るなら、もう片っぽも知ってからにしよう。


てな感じでしょうか。

井の中の蛙は出口塞がれたらそこに佇むしかなくなっちゃうので。






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