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苦しんでいる人へ。

この世界はどうしようもなく不条理で残酷でいつだって不幸に溢れている。

因果応報なんて言葉は嘘っぱちで、私達は悪い事なんてしてもいないのに理由も原因もない暴力的な不条理を受け止める事を強いられている。他人の悪意や不運を自分でコントロールなんて出来るはずがないのに、世界はコレがお前の背負う分だと言わんばかりに色んな物を背負わせてくる。それはトラウマだったり要領の悪さだったり。

私達はいつだってその自らの不出来や、過去や現在の苦痛に歯を食いしばって強く生きようと、上手くいかない自分から脱却しようともがき苦しんでいる。今のままじゃダメだと言って。


けれどもう無理に変わらなくてもいいんじゃないかな、と。そう思うのだ。


勿論苦しみ続けろと言っているわけではないし、そうでなくても外野の人間が何を勝手に、と思われてしまうかもしれない。世の中には俺なんかよりもずっと大変な目にあって苦しんでいる人が居て、今も針の筵で呼吸もままならない人がたくさん居るのはわかってはいるけれど、それでも俺は彼等に、彼女等にゆっくりでいいんじゃないかな。と言いたいのだ。自分を貶さないで。と言いたいのだ。


想像してみて欲しい。もしも今苦しんでいる貴方の目の前に全く同じ苦しみを抱えた人が現れたら貴方はどうするだろうか。当然嘲笑いはしないだろうし、貶しもしないだろう。そして無理して変わろうとさせるだろうか。ちょっとずつでいいよ。と言うんじゃないだろうか。

貴方は苦しんできたのだ。そしてこの先も生きる以上苦しみはまた訪れるのだ。だからこそゆっくりと進んでいって欲しいなと思う。これから先の貴方に一条の光明すら刺さないわけがないのだ。大丈夫だ。不幸に苦しんでそれでもなお進もうとする貴方に幸せは必ず訪れる。苦しんでそれでもなお今日を生きる貴方に幸せはいつか必ず訪れる。

誰しもが何処かに苦しみを抱えているからこそ誰かが苦しむ貴方を支えてくれるに違いない。痛みを知る者は他人の痛みを否定しないのだ。

不幸を知らない人が存在しない世界で笑う人が居るということはきっとそういうことなのだ。


俺は人が大好きだよ。人は他人を慈しむ事が出来るから。知らない貴方の事も大好きだ。だからどうか自分を大切にして欲しい。出来ないことも、苦しむこともいけないことなんかではないのだ。


何も知らない人間が好き放題言ってしまった。嫌な気持ちにさせてしまったかもしれない。ただ俺は本当に貴方の幸せを願っている。

俺のような人間が祈ったところでどうにかなるわけではないけれど。それでも貴方にどうか救いがありますように。

それでは。

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