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北陸オフ+対抗戦でのパーティ

「なんでnoteで記事書いてるんですか?」
「そんな真面目な内容じゃないからです」
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第13回北陸オフ(2023.9.9)
予選(Bo1):6-1→ブロック2位抜け
決勝(Bo3):3-1→準優勝

第13回北陸オフ使用パーティ

★ユキノオー 
191-×-102-154-106-84
★フリーザー
171-×-122-147-147-141
★ランドロス
195-182-111-×101-143
★ウインディ
171-183-100-×-100-142
★ウーラオス
181-193-121-×97-133
★パオジアン 
155-189-101-×-85-187


■構築経緯

1.フリーザーで遊びたい

ダブルバトルの歴史の中でフリーザーが脚光を浴びる機会は今までほぼなかったので、使ってみたいと思った。
9世代では天候・雪によって氷タイプのポケモンは防御が高くなるが、その中でフリーザーの強みは主に3つあると考えた。

①耐久水準が高い
→氷タイプの有力なポケモンはテツノツツミ・グレイシア・ロトムあたり、これらに比べて耐久が高い。特に特殊耐久が高く、物理耐久は雪で補えることから行動保証を確保しやすい。
他のポケモンに比べると火力こそ劣るが、行動回数が増えればトータルでダメージを多く稼ぐことはできる。

②地面タイプと並べやすい
→飛行タイプなので隣のポケモンが地震を打ちやすい。地面に強い草・飛行は氷に弱く、氷に強い炎・鋼は地面に弱い…と攻撃相性の良さはマンムー・セグレイブなどでも実証されている。
フリーザーには吹雪で猛攻できるほどの単体火力はないので、このように他の攻撃と合わせて攻めるプランを立てやすいのは嬉しい。

③追い風を習得できる(味方の補佐)
→先にも挙げた氷タイプの有力なポケモンは基本的に相手にダメージを与える以外にできることが少ない。その中で追い風で味方のサポートに回ることができる。
例えば、氷技が通りにくい盤面を作られたとき。雪パーティは普通のパーティに比べて性質的に交代での立て直しが難しく、居座っての選択を強いられる。そこで通りの悪い攻撃技ではなく追い風を使うことができれば、隣のポケモンでの状況打破を狙える可能性がある。

・・・
まとめると、
「フリーザーは吹雪の猛攻で相手を殲滅するのではなく、吹雪+何かという圧力を持続的に掛けて戦うポケモン」という理解である。

2.「吹雪+何か」の何か

この辺りからはあまりまとまっていない(

まずランドロス。
先に書いた通り、地面タイプと並べやすいのが強みの一つだと考えていたので。ガブリアスに比べると弱点が少なく、苦手な水技はユキノオーへの交代できれいにいなせる点も大きい。

次に連撃ウーラオス。
吹雪を半減する炎・鋼に対して打点があり、水を半減する草・ドラゴンには吹雪が強く、相手の水タイプもフリーズドライやユキノオーの草技で自然と攻められるので相性は悪くない。

3.取り急ぎの補完要員

ヒスイウインディを採用。
相手の炎技が受かって鋼タイプをしっかり倒してくれる炎タイプのポケモンは欲しいと思っていた。日本晴れトルネロスを含んだ並びを相手に相性が悪くないということで選ばれている。

最後はパオジアン。
タイプが偏ってきれいな相性補完は望めないことやそもそも攻めの構築であることから、気合の襷で打ち合い性能が強いポケモンを採用しようと思った。

■個別解説

1.ユキノオー

191-×-102-154-106-84
204-0-52-220-4-28
  • 雪でA211ガチグマの根性空元気耐え15/16

  • 追い風で最速イーユイ抜き

  • 残り特攻

フリーザーにテラバーストがない関係で炎や鋼の安易な受け出しを許してしまうため、オープンシートではそれを咎める大地の力に価値があると考えた。
フリーザーに追い風があるので守るの価値は高く、仕方なく氷の礫を不採用にしたのだが、その場合はハバタクカミの眼鏡マジカルシャインを2発耐えるような配分に変更すべきだった。

テラスタイプは、コータスをはじめとした炎タイプに対応しつつガチグマへの相性を悪くはしない水を選択。炎も一考の余地がある。
持ち物はテツノカイナへの負担を上げるゴツゴツメット。オープンシートでは存在感が光る。

2.フリーザー

171-×-122-147-147-141
44-0-12-252-12-188
  • 特攻振り切り

  • 素早さ味方のランドロス-2(-1は実現できない)

  • C205イーユイの災い75%熱風耐え14/16

  • C203サーフゴーの75%ゴールドラッシュ耐え

  • ステルスロックを意識してHPが4nにならないよう調整

フリーズドライで連撃ウーラオスを倒すためには強化アイテムが必要で、持続的な圧力のために技の打ち分けが大事なので、溶けない氷。
他だと突撃チョッキ+凍える風は試したが、個人的には拘り眼鏡はイマイチ。グレイシアくらい火力が出るなら不利場面でのゴリ押しも悪くないが、フリーザー程度の火力なら打ち分けたり味方の補佐に回るべき。

テラスタイプは弱点の炎・鋼をカバーしつつ連撃ウーラオスへの相性を悪くしない水。追い風を使うために耐性を重視している。
配分は中速相手に有利を取るべくCSベース。ランドロスの蜻蛉帰りからユキノオーを交代で出す動きのために素早さはランドロスより低く抑えた。

3.ランドロス

195-182-111-×101-143
244-4-4-0-4-252
  • 素早さ振り切り

  • A204拘り鉢巻きカイリューの災いテラス神速耐え15/16

  • 地団駄でH237-B130までのテツノカイナを2発

地震を評価しているが、フリーザーがテラスタルすることも多いため地団駄も同時採用。

持ち物は拘りスカーフも候補ではあったが、日本晴れトルネロスに構えられるよう突撃チョッキを持たせた。
テラスタルは炎と水に耐性のある水。突撃チョッキ+蜻蛉帰りで、天候要素を持つパーティとの戦いやすさを上げている。

4.ウインディ

171-183-100-×-100-142
4-252-0-0-0-252
  • AS振り切り

  • ランク-1のフレアドライブでH194-B116サーフゴー1発(12/16)を意識して攻撃に性格補正

持ち物は打ち分けを意識して命の珠。交代を選択肢にしやすいパーティではないので、拘り鉢巻きはリスクが高いと感じた。

テラスタルは神速の火力アップを意識してノーマルにしたが、基本的には他のポケモンをテラスタルさせることが多い。そのためフェアリーなど防御的なテラスタルで採用して、相性不利をウインディで攻略するプランを作れる方が良かった気がする。
弱点が多く、等倍なら一発は耐えるが抜群を取られたら一撃で倒される場面が多いと思ったので、耐久には振らず素早さに振り切った。

5.ウーラオス

181-193-121-×97-133
44-204-4-0-132-124
  • A204拘り鉢巻きカイリューの災いテラス神速耐え15/16

  • C187拘り眼鏡ハバタクカミのムーンフォース耐え15/16

  • C177トルネロスの75%木枯らし嵐耐え15/16

  • 性格補正のないレジドラゴ抜き

  • 残り攻撃

A200水流連打耐えなら実現できるポケモンがそれなりにいると感じていたので、その調整を崩すために神秘の雫。

テラスタイプは水。格闘タイプの弱点を消すことで行動保証を得ながら水技の火力を通していける点が強力。
努力値は耐久を重視。端的に場に残って持続的に圧力を掛けていくのが強いため。

6.パオジアン

155-189-101-×-85-187
0-252-4-0-0-252
  • AS振り切り

  • 不意打ちのリーチを大事にしているので性格補正は攻撃

受けが回らないところを先制技を含めて攻撃的に立ち回ることで解決する役割なので、行動保証のための気合の襷。
テラスタイプは悪。不意打ちのリーチを伸ばして縛り範囲を広げることで隣の行動保証を確保するために使う。

4つ目の攻撃技として電気テラバーストを採用したい気持ちもあったが、テラスタルを温存しておけるケースが少ないと思ったので、採用は見送った。
後発の先制技で対応する戦い方はサイコフィールドが苦手になるので、氷技はアイススピナーを採用した。

■北陸オフvs京大カップ対抗戦での変更点


同日に開催された両オフの上位入賞者で対抗戦をするエキシビションマッチとして9/24に対戦を行わったので、そこでの変更点を記載しておく。
変更は相手のパーティを意識したというよりは一考の余地があるものを試してみたい気持ちで行っている。

◯ユキノオーの配分
前:189-×-102-154-106-84
後:197-×99-145-111-84
→ハバタクカミの拘り眼鏡マジカルシャインを2発耐えるようにした。このときは結果的に氷の礫を採用しているので、元の配分でも悪くないとは思う。

◯ユキノオーのテラスタイプ
前:水
後:炎
→主に炎技を耐えるためにテラスタルするが、こちらの連撃ウーラオス対策にゴリランダーが選出されることも多く、素早さの遅いユキノオーは水テラスするとゴリランダーに不利なポケモンになってしまうのが好ましくない。それを避けるための炎。
また、テツノカイナから弱点を突かれにくいのでゴツゴツメットでの負荷を上げることもできる。

◯ユキノオーの技
前:守る
後:氷の礫
→フリーザーで吹雪を打つ場合や連撃ウーラオスを受けるために交代で出すケースが多い。素早さの遅いユキノオーはそのまま倒される場面もあるので、一矢報いる技がある方が機能はする。ところがフリーザーの技構成の問題でユキノオーから大地の力を切ることができないので、泣く泣く守るを不採用にして試そうとしてみた。

◯ウーラオスの配分
前:181-193-121-×-97-133
後:181-189-121-×-97-137
→攻撃はA200水流連打耐えのポケモンを1.2倍の水流連打で倒せるようになるべく高くする意識でいたが、サーフゴーに先制されるのはどうかと思って性格補正のないサーフゴー抜きまで素早さを伸ばした。

◯パオジアンの技
前:アイススピナー
後:噛み砕く
→クレセリアや水テラスしたポケモンへのダメージを考えて。フリーザーが氷技を振り回す関係で、パオジアンに氷技がなくてもそこまで問題にはならなさそう。

■放送された試合について

北陸オフ決勝戦:vsあかとしさん

あかとしさんのパーティ

◯オープンシートの所感
ただのクレセリア+テツノカイナが普通にきつい上に、コータスがいるので吹雪での圧力が掛けづらい。
基本的にはユキノオーで天候奪取を可能にしつつ、連撃ウーラオスを通す戦いを目指すことになる。

◯1戦目
テツノカイナに威嚇を掛けながら蜻蛉帰りで様子見できるランドロスと軸になるウーラオスを先発にした。後発はユキノオーとウインディ。ユキノオーは天候奪取、ウインディは初手ハバタクカミやコータスに対するクッションとしての役割。
試合は1ターン目に蜻蛉帰りからの水流連打でコータスを倒せてしまったので、そのまま有利に試合を進めて勝ち。

◯2戦目
こちらの初手ウーラオスに対抗するために、ハバタクカミ+テツノカイナのような形で選出を変えてくると踏んだので、ランドロスで地震を打つためにフリーザーを選出した。後発は天候奪取のユキノオーと攻めの軸になるウーラオス。
相手の選出は変わらず、初手の手助け暗黒強打でランドロスが倒されてしまって負け。強面プレートを持った毒テラスタルだったのでADベースの配分だと踏んでいたが、これは想定外だった。

◯3戦目
初手の一撃ウーラオスに対抗するためにこちらはパオジアンを出す必要が出てきた。ということで、1戦目の選出を軸にクッション役だったウインディをパオジアンに変更した。
相手の選出は変わらず。こちらのランドロスの圧のなさから連撃ウーラオスに手助け暗黒強打を打たれてしまい、反撃の水流連打では一撃ウーラオスを倒せず。パオジアンの不意打ちでウーラオスを倒しながらクレセリアを水流連打で削るもトリルが決まってコータス登場。このまま押し切られてしまい負け。
3ターン目。襷が残ってるパオジアンに対して相手は熱風+ムーンフォースとして倒したい場面であるゆえ、不意打ちをクレセリアに通せる可能性が高い盤面であった。不意打ちでクレセリアを倒せればパオジアンは生き残り、コータステツノカイナにユキノオーで天候を取ったりランドロスで威嚇を入れたりで有利に戦えた。結果論ではあるが、この一手を選べなかったのがあまりに弱い。

◯北陸オフ京大カップ対抗戦:vsみすぴさん

みすぴさんのパーティ

◯オープンシートの所感
ウインディとサーフゴーによって氷技の通りは良くないが、これはランドロスで回収できる……という目論見がテツノツツミによって成立しない。
特に、雪を降らすとテツノツツミの防御が上がって先制技で刈り取る動きができないため、ユキノオーを出さないプランを考える必要がある。

◯1戦目
相手の選出はトルネロスサーフゴー+ウインディテツノツツミが濃厚だと考えていた。ので、ウインディとフリーザーを先発させて追い風を打ち合ったらサーフゴーに対応できる展開を作るのが良いと考えた。
試合は相手がウインディとテツノツツミでスタート。神速+フリーズドライ+アクアジェットでテツノツツミを倒しながら追い風ができたので、だいぶ有利になって勝ち。ただ、相手のウインディがノーマルテラスだと勘違いしていて(←オープンシートなのに…)変な立ち回りをしたターンがあったのがまずかった。

◯2戦目
相手の選出がトルネロスサーフゴーになると思ったので、当初の予定通り続投。
ウインディ守る+フリーザー水テラス追い風で状況を維持して、サーフゴーのウインディ交代読みで岩雪崩+フリーズドライを選ぶも、サーフゴーは居座っておりしかも最速であることが発覚して少しプランが崩れる。
最後は相手のテツノツツミがこちらのウーラオスとパオジアンどちらに攻撃するかの択になったが、それに負けて負け。
問題は5ターン目。HP僅かのフリーザーを神速で倒されながら、そのウインディを水流連打で倒しにいっているが、これがミス。インファイトでサーフゴーを倒せば、防御ダウンと災いの剣があっても次のウインディの神速を耐えるので、アクアジェットでウインディを確実に倒してから襷パオジアンvsテツノツツミの対面を作って有利な択で勝負できた。(ウインディのテラスタルを警戒した選択だがサーフゴーが既にテラスタルしていたので間違いなくミス)

◯3戦目
相手は選出を続投するだろうが、こちらの水テラス追い風を含めて同じ立ち回りは通用しないと考えて、サーフゴーに10万ボルトを選択させてユキノオーでそれを受けてから最後にテツノツツミごと崩すプランを考えた。ので、先発はウーラオスとフリーザー。
実際にフリーザーの水テラスをコストに追い風+10万を選択させて、3ターン目くらいまでは想定していた展開になるが、その後の噛み合いも悪く負け。
4ターン目はウーラオスパオジアンでサーフゴーウインディを両縛りだったが、サーフゴーの鋼テラスタルで縛り関係が変わってしまうのでアクアジェットを集中する必要があった。素直に打ち分けたていたら勝っていたが、負けないための選択なのでこれは仕方がないか。テツノツツミへの交代を考慮しなければ一旦両守るでテラスタルを見極めてから動く手もあったとは思う。
また、結果的にはパオジアンに悪テラスタルを残せていれば集中攻撃の必要性がなかった。最初から10万ボルトを誘導した戦いをするなら、フリーザーは強気にテラスタルせず動くべきだったかもしれない。

最後に

オフ会当日は吹雪の凍結や雪隠れなど不確定要素に助けられる場面も多かった。それが雪パの強みの一つではあるが、それに頼らなくても勝ちに辿り着ける形にまで昇華させることが理想ではある。
北陸オフの前日にレギュレーションDを始めたので、全体的にふわっとしている部分が多く、DLコンテンツによってランクマッチのルールが変わって変更を試す場もないままではあったが、フリーザーに対する理解が深まったことや何より楽しく遊べたことは良かった。

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