マガジンのカバー画像

会計/税務コンサルタントの実務課題解決コラム

23
会計/税務コンサルティングファームであるアクリアグループのコンサルタントが、実務現場での経験を活かしてコラムを執筆致します。
運営しているクリエイター

#IPO準備

IPO準備会社に求められる体制①決算早期化

(1) はじめに株式会社アクリア、コンサルタントの角です。 IPO準備会社に求められる決算早期化、内部統制、開示体制確保について取り上げていきます。 IPOの実現により、上場会社となると株式市場での資金調達が可能となる等のメリットがある一方で、投資者保護や開示制度の拡充を目的とした金融商品取引法の順守が求められます。 そのため、上場準備作業を通じて、上場会社にふさわしい社内体制を整備し、開示体制を確立していくことが必要となります。 ここでは、IPOで求められる代表的な体

IPO準備会社に求められる体制②内部統制

(1) はじめに株式会社アクリア、コンサルタントの角です。 IPO準備会社に求められる決算早期化、内部統制、開示体制確保について取り上げていきます。 前回の決算早期化に続き、今回は内部統制について取り上げます。 (2) 内部統制┃概要 内部統制とは、事業の適切な遂行のために遵守するルールや仕組みであり、下記を目的とします。 IPO準備で求められる内部統制の主たる目的は財務報告の信頼性の確保になります。 ただし、内部統制の4つの目的は相互に関連しているため、他の目的も

IPO準備会社に求められる体制③開示体制

(1) はじめに株式会社アクリア、コンサルタントの角です。 IPO準備会社に求められる決算早期化、内部統制、開示体制確保について取り上げていきます。 最後は開示体制の確保について取り上げます。 (2) 開示体制確保┃概要 このように、不特定多数の投資家に対し、適切な投資判断ができるように、企業内容の開示が必要となります。 ┃開示体制確保の必要性 概要に記載の通り、上場時にはⅠの部等、上場後には毎期有価証券報告書等を作成する必要があります。 また有価証券報告書等は