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会計/税務コンサルタントの実務課題解決コラム

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会計/税務コンサルティングファームであるアクリアグループのコンサルタントが、実務現場での経験を活かしてコラムを執筆致します。
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#開示

四半期開示の見直しによる実務上の影響

はじめに株式会社アクリア、コンサルタントの田村です。 四半期開示の見直しにより、第1四半期及び第3四半期での四半期報告書の開示が廃止になります。第2四半期では、四半期報告書に代わり半期報告書を提出することになります。 決算短信については、四半期ごとに開示が必要です。  また、四半期報告書制度の廃止により、監査人レビューを受ける頻度が変更になる可能性があります。 今回のコラムでは、 という観点から、現在四半期開示をしている上場企業の経理担当者等を対象に、四半期開示の見直

IPO準備会社に求められる体制③開示体制

(1) はじめに株式会社アクリア、コンサルタントの角です。 IPO準備会社に求められる決算早期化、内部統制、開示体制確保について取り上げていきます。 最後は開示体制の確保について取り上げます。 (2) 開示体制確保┃概要 このように、不特定多数の投資家に対し、適切な投資判断ができるように、企業内容の開示が必要となります。 ┃開示体制確保の必要性 概要に記載の通り、上場時にはⅠの部等、上場後には毎期有価証券報告書等を作成する必要があります。 また有価証券報告書等は

開示業務について①|一般的な上場会社の開示書類およびそのスケジュールや内容

(1) はじめに株式会社アクリア、コンサルタントの真部です。 今回の内容は、「開示業務について[コロナ禍での特殊対応事例含む]①」です。 開示業務をテーマに、今回は一般的な上場会社の開示書類およびそのスケジュールや内容について、次回「記述情報の開示の原則」における新型コロナウイルス感染拡大の影響について取り上げていきます。 (2) 概要決算を迎えた一般的な上場会社の開示書類およびそのスケジュールは、以下の通りです。 まず、直近の決算期速報という位置づけである「決算短信

開示業務について②|「記述情報の開示の原則」における新型コロナウイルス感染拡大の影響

(1) はじめに株式会社アクリア、コンサルタントの真部です。 今回の内容は、「開示業務について②(コロナ禍での特殊対応事例含む)」です。 前回、一般的な上場会社の開示書類およびそのスケジュールや内容について解説し、開示業務の改善について単体決算プロセスにも触れて記載しました。今回は「記述情報の開示の原則」における新型コロナウイルス感染拡大の影響について取り上げていきます。 (2) 「記述情報の開示の原則」における、新型コロナウイルス感染拡大の影響について金融庁は、新型

開示業務について③|有価証券報告書を作成する際のポイント

(1) はじめに株式会社アクリア、コンサルタントの松田です。 今回は、実際に有価証券報告書を作成する際のポイントについて取り上げていきます。 (2) 概要① 会計上のトピックス(新会計基準、新規取引、会計上の論点)について事前に検討します。 1) 新たに適用される会計基準については、海外子会社を含めた連結グループ単位で、 どの会社がどのような影響を受けるのかをできるだけ早期に把握し、 情報収集の方法を決算までに検討しておく必要があります。 そのステップとしては、次