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R4司法試験 成績

ご無沙汰しております。R4司法試験に合格しました。
以前にR4司法試験の成績予想をしていました。
実際の成績については以下のとおりです。

総合順位100位台

憲法 A
設問の形式(三者間)に従わずに、従来のような意見書型で書いてしまいましたが、意見書型の答案形式の中で、原告側としての主張と被告側の反論をそれぞれ踏まえて私見を展開するという書き方をしていましたので、なんとか配点を拾うことができていたんだと思います。
判例としては、東大ポポロ事件を用いました。また、裁量統制ではなく、パブリックフォーラム論を用いて公権力による権利侵害を観念しつつ、三段階審査で論じていきました。

行政法 A
原告適格と裁量統制についてはヤマを張っていたところなので、規範定立は機械的にできるようにしつつ、当てはめで書き負けないように事実を拾って評価することを意識しました。
訴えの利益については、そんなに書けなかったです。最低限三段論法を踏まえつつ簡潔に書いて逃げました。裁量統制のところも時間がないなりに当てはめを頑張りました。

民法 A
設問1は94条の典型論点と思いきや、当事者間の主張・反論を整理して94条の論点を抽出しようとすると、典型的な事例でなくなかなか難しい事例であると感じました(最初は詐欺とか無権代理の論点だと勘違いしていたので、命拾いしました…)。
詐害行為取消権の論点はすっ飛ばしましたが、背信的悪意者排除、譲渡担保、死因贈与の論点でかなり点数を稼げたと思います。

商法 A
第1問は条文の類推適用が問題となっていましたが、規範定立を忘れてしまって危うく三段論法が崩れた作文答案になりそうでしたが、我に返ってぎりぎり対処できました。そのほかの問題については、とにかく三段論法を守りつつ、実実を拾って評価できたかなと思います。全体として可もなく不可もなくの答案でした。

民訴法 A
最初背の設問で面食らいましたが、訴状の記載等のみを参考にする説と、回顧的に見て実質的に当事者として行動していたと思われる者が誰かを基準とする説とを対立させて検討しました。自白と主観的追加的併合の問題については、過去問で何度も出たところだったので、絶対に書き負けないように規範の定立を正確にして、問題文の事情を拾った当てはめをしました。最後の文書の設問は差がつかないと思って三段論法だけ守って軽めの検討で済ませました。

刑法 A
刑法の設問1は、横領の各構成要件にかかる論点をうまく処理することができました。次の設問では、正当防衛と緊急避難の問題がメインでしたが、各要件について丁寧に規範定立、当てはめをしました。自招危難の論点には気づいていましたが、時間がないので論じずにすっ飛ばしました。時間との戦いで雑になってしまったので、不完全燃焼でした…。

刑訴法 A
刑訴法については、おとり捜査と訴因が出題されましたが、いずれの論点もうまく処理できました。おとり捜査については、時系列で論じていき、捜査の最終段階あたりでは違法であるという認定をしました。おとり捜査と訴因については、いずれも典型論点であることから、結構差がついた問題だったのではないかと思います。なお、辰巳YouTubeの直前のヤマ当て講義予想された論点が的中しました。

知財法 62点くらい
特許法は、PBPと新規性はうまく処理ができて全体的に良くかけました。著作権法については、適法引用の成否と侵害主体論のところで紙幅と時間が全く足りなかったので、当てはめが雑で簡潔になってしまったのが点数が伸びない原因となったと思います。こちらも不完全燃焼の科目になりました…。

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