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ルーツ
ガラスペンの練習に、文字だけじゃなく絵を描いたりもしている。
ヘッダーの絵はその練習の跡です。
私は趣味で、たまに絵を描く。
姉は、趣味 兼 仕事で、ほとんど毎日絵を描く。
母も、週に2回、絵を描いている。
母は20年ほど前に病を得て、その後遺症でリハビリの欠かせない身体になった。
今は週2でリハビリ施設に通っており、基本的な運動療法に加え、手先の感覚を鍛えるために絵を描いている。
元から絵を描くのが得意な人だったが、リハビリを始めてからの20年間で、その画力は着実に高くなっている。
母は模写が得意だ。
いつも写真を見ながら描いて、背景などはオリジナルで考えているらしい。
描き上がった絵は写真に撮って、アプリで加工する。
還暦を超えてなお、アナログもデジタルも使いこなし、更に進化していく母。ほんとにすごい。
ちなみに、タブレットで描きたいかと尋ねたら
「色鉛筆で色を混ぜたり重ねたりするのが楽しいから、デジタルは興味ないんよね〜」とのことだった。
「そんなことより、ほら」
スマホの画面を見せられた。
「この水彩色鉛筆と、このクレパス。あと、新しいスケッチブックも欲しいし、ホワイトペンもいるんよ」
「お金渡すから、文房具屋で買ってきてくれる?」
アナログで絵を描く醍醐味とは、これだ。
色んな画材を試せること。
デジタルで再現できない、五感の部分。
母はその楽しさを求めて、絵を描いている。
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私も姉も、昔から当たり前に絵を描いていた。
きっと生まれる前から、それを知っていた。
私達の半分 いや3分の2は
母からもらったものでできている
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