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つきとめたい

歩いてたら植え込みから尻尾が生えていた

そうとしか見えない
とても豊かな毛並み
たぬきとかそういうやつっぽい

ススキのすごいやつだったのかな
調べたけど見つからなかった
Googleで写真から検索できる機能
植物を調べたいときに使うのだけれど
たまに、何にも当てはまらないものと出会う
植物を特定するのはとてもとても難しい
あと、石や野鳥、キノコも難しいな

小学生の頃、母にねだって買ってもらった
「ポケット野鳥図鑑」
それをカバンに入れて、近くの川やら山やら
公園とかにも行ったりして
よく見かける野鳥の名前を確かめていた
でも、半分もわからなかったのだった
わからないというか、確信が持てない

確信を得るためには膨大な経験がいるのだ
何百回、何千回、何万回と
観測と研究を繰り返す
同じ植物、同じ鳥、同じ石を
何度でも確かめる
あらゆるパターンを知り尽くして
それでやっと「これだ!」と言える
研究・探究とはそういうものなんだと思う
好きじゃないとできない
いや
好きとかそういう次元じゃないのかも
逃れられない衝動のような
本人の意思を超えているんじゃないか

なりふり構わずひとつのことだけに向き合い続けている人を見ていると、そんなふうに思う

私は「おもしろいな」と感じることが多くて
気になったらすぐ調べるし、関連本も読む
あっちこっちとつまみ食いしてるので
ひとつひとつ見てみれば、知識は浅い
「気になったら調べて知ること」
それそのものが趣味で、楽しいけれど
気になることを調べている時
たまに考えてしまう

もしも、これを専門に研究できたら
これで食べていける道もあったのだろうか
大学に行けば、その未来を掴めたのだろうか

でもまぁ
もしもを考えたって詮無いし
いつだって自分に素直にやってきた
やめときゃよかった
って思うことは、あんまりない
色々あって自分が選んだ先に今があって
今がいちばん楽しいと胸張って言えるから

まぁいっか!

私は私をつきとめながら、これからも暮らす

これが何かわからなくても


↑パンパスグラス という植物だそうです
 フォロワーさんが教えてくれました
 名前の意外なかわいさにほっこり

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