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【18歳の自分なら…No.2】

No.1 IH"路線"について
https://note.com/access_ohnishi/n/ndc26749914b7

・区切りと引退

前回からの続き。
 今年IHがなくなったことは変わらない。コロナが収束するまでは試合も厳しいだろう。そこで見かけるのは”引退”の2文字。
 個人的に引退という言葉を中高生、大学生が使うのはあまり好きな表現ではない。引退と言って、免罪符のように、何かから解放されたかのように目標を失い、ライフスタイルが変わる人を見てきた。(そうじゃない人もたくさんいる。)

 言い方の好みの問題かもしれないけど、15歳、18歳、22歳で競技と距離を取るのは引退ではなく、区切りなのではないかと思う。(もちろん3年間、4年間という限られた時間であるからこそ輝くものもあるとは思う。)新しいライフステージに切り替わるタイミングで、重要なものが入れ替わるだけでないかと思う。
 

 アスリートとしての”引退”はあるのかもしれないが、自分の人生は死ぬまで現役なはずだ。”引退”という言葉を使うことで自分の人生から引退してしまったの?と思うことがある。同じく、セカンドキャリアも同じように感じている。
 自分のキャリア一つしかない。主たる顔がアスリートであるかどうかである。どんな人生を歩もうが学びはあるし、学び続けなければ成長はない。アスリートの時はトレーニングという形で、受験生の時は勉強という形で学び続けるだけだと思う。そうじゃない人は、どこか魅力がないように感じてしまう。

 大事な順番が変わるライフステージで、”引退”試合ではなく区切りをつける試合は重要であると思う。こ自分自身の成長を知る、取り組みを知るために全ての中高生アスリートがその成果を試せる場があることは、大会の規模にかかわらず需要ではないかと考えている。昨日、文部科学大臣杯のような記録会をというニュースを見たが、区切りをつけるための場としては良いアイディアだと思う。
 これはあくまでも引退試合ではなく、区切りをつける試合であるということに意味があると思う。

 大事なものは都度入れ替わる。入れ替わることは悪いことではないし、必要なことだと思う。今は陸上かもしれない。でも1年後には勉強かもしれないし、友達と遊ぶことかもしれないし、旅行にいくことかもしれない。その時一番大切なことを陸上を頑張ってきたことと同じように頑張ればいいと思う。
 また、走りたくなったら陸上の優先順位をまた高めればいい。幸いなことに今はマスターズ陸上の認知も広がり、生涯を通じて陸上競技を楽しみ、自分に挑戦できる機会が日本にはある。 陸上界の先輩たちが暖かく受け入れてくれる世界もある。

 コロナで引退し自暴自棄にはなるのではなく、区切りとして大事なものを見つめ直し機会にしてほしい。陸上人は種目特性がら、目標を決めて挑戦することが得意な人が多いと思うから。

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