部門別計算

原価計算とは、原価の発生を機能別、責任区分別に管理するとともに、製品原価の計算を正確にするために、原価要素を分類集計する計算組織上の区分をいい、これを諸製造原価と諸補助部門とに分ける。

補助部門とは、製造部門に対して補助的関係にある部門をいい、これを補助経営部門と工場管理部門に分ける。工具製作、修繕、動力等の補助経営部門が相当の規模となった場合には、これを独立の経営単位とし、計算上製造部門として取り扱う。なお、副産物の加工、包装等の製造等を行わなういわゆる副経営は、製造部門とされる。

製造部門に集計された原価要素は、必要に応じさらにこれをその部門における小工程又は作業単位に集計する。この場合、小工程又は作業単位には、その小工程等において管理可能の原価要素又は直接労務費のみを集計し、そうでないものは共通費および他部門配賦とする。

原価要素は、これを原価部門に分類集計するに当たり、当該部門において発生したことが直接的に認識されるかどうかによって、部門別個別費と部門共通費とに分類する。部門個別費は賦課し、部門共通費は適当な配賦基準によって配賦する。

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