原価計算基準

総合原価計算では、工程間に振り返られる工程製品の計算は、予定原価または正常原価によることができ、また必要がある場合は期末仕掛品を予定原価または正常原価をもって評価することができる。

等級別総合原価計算において、原価要素別に定めた等価係を個別的に適用せず、重要性を加味して総括した等価係数に基づいて、一週間の完成品の総合原価を一括的に各等級製品にあん分して、その製品原価を計算することはでできる。

組別総合原価計算では、異種製品を組別に連続生産する生産形態に適用する。組別総合原価計算では、一期間の製造費用を組直経費と組間接費又は原料費と加工費に分け、個別原価計算に準じ、組直接経費又は原料費は各組の製品に賦課し、組間接費又は加工費は適当な配布基準により各組に配布する。次いで、組別の製造費用と期首仕掛品原価に基づいて完成品総合原価を計算し、これを製品単位に均分して単位原価を計算する。

総合原価計算においては、仕損の費用は、原則として、特別に仕損費の項目を設けることをしないで、これをその期の完成品と期末仕掛品とに負担させる。加工中に蒸発、粉散、ガス化、煙化等によって生ずる原料の減損の処理は、仕損に準ずる。

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