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つい考えたくなる問い

「ついみんなが考えたくなる問い」「みんなが行動したくなる問い」とはいったいどの様なものでしょうか?

うちの組織は「受け身で言われたことしかやらない」、「言われたことが実行されない」といった悩み事もあるかもしれません。

この記事では、「指示・行動」と「問いかけ・気づき」の違いについて考えたものです。

子どもの行動から考える

子どもに対する声かけから考察してみたいと思います。
通行量の道路で子どもが前を見て歩いてくれない・・・。
何度「前を見なさい」、「自転車に気をつけなさい」
と言っても、目の前を通る蝶々に気を取られたり、小石が気になって下を向いたまま歩いたり・・・。
そのまま電柱にぶつかりそうになったり、急に方向転換をして後ろから歩いてくる方の進路妨害になったり。

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なかなか言われた通りに行動をしてくれないので、正直
「あぁ、一緒に歩くのめんどくさい」と感じてしまいます。

「指示・行動」から「問いかけ・気づき」へ

うーん。状況判断と指示は的確なはず。
なんでうちの子は言われた簡単な行動ができないんだろうか。

指示の出し方をいろいろ工夫してみたのですが、なかなかうまくいきません。
そこで、注意してもらいたいことを「クイズ形式」で子どもに問いかけてみることにしました。

「前から来る、自転車のお兄さんのTシャツの色はなんでしょうか?」

「交差点に止まっている車の運転手さんはどんな人?」

クイズ形式で、注意してもらいたいところやリスクが発生しそうなところを問題を作っていきます。
それまで、「前から来る自転車に気をつけなさい。道の端に寄りなさい」と指示していたことが、たった一言。

「何色?」という問いかけで、勝手にぶつからない様に行動を始めたのです。

ついみんなが考えたくなる問いはどんな効果を生むのか?

「指示・行動」の流れでうまくいっている時は、それを否定するものではないと思っています。しかし、「受け身で指示待ち・言われた通りに行動してくれない」といった課題がある場合は、「問いかけ・気づき」のやり方を試すことをおすすめします。

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「みんながつい考えたくなる問い」は、問いに対する多様な視点と気づきから、それぞれの主体的な行動と予定調和(計算できる)以上の価値が生まれるかもしれません。

「みんながつい考えたくなる問い」とは何か?

どうすれば問いを作ることができるのか?

SCBイノベーションアカデミーの記事として引き続き考察と事例の紹介を行っていこうと思います。

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