2022.Oct.24th

 仕事柄、文字を手書きする機会が多くてですね。たまに書いていて気持ちが悪い、きれいに書けない・書くのが難しい字というものがあるのです。今回はその「書くのが難しい字三選(個人の感想です)」をご紹介したいと思います。XIの記事はまだだいぶかかりそうです。

書きにくい字

 まず一つ目は「心」です。というか、えてして画数の少ない字ほど綺麗に書くのが難しいように思います。この字の難し所さんは以下の通りです。

  • 一画目の高さ

  • 二画目の始筆の角度

  • 三画目の高さ

 とにかくバランスを取りにくいです。似た字でも「必」は一画目が中央上の点で始まるせいか書きやすいです。「心」については左の点が一画目なのでちょっと書きにくいです。
 また同じく左から始まる字でも「川」はいくぶんかマシですね。「川」は縦画が三つなのに対し、「心」は左下向きの点によくわからない曲線と上ハネ、そしてよくわからない点と右下向きの点と、一画一画向きがバラバラなのが難しさに一役買っている気がします。

 別に反骨精神が芽生えてきたわけではないです。純粋に書きにくいです。「玉」を囲う四角は「くにがまえ」と呼ばれる部首ですね。同じくにがまえを持つ漢字でも「図」「回」は書きやすいのですが。「玉」のサイズ感や点の位置がどうもしっくりこないことが多いです。

 「きれいに書きにくい字」堂々の第一位です。これほど書きにくい字は他にない。一画目からしてヤバすぎる。仮に一画目が上手く行っても二画目もヤバい。よしんば二画目が上手く行っても、三画目の高さや「ふせ」の塩梅がシビアすぎる。こればかりはマジでどうにもならない。そもそも「女」という字自体が美しくないのでは?

書きやすい字

 書きにくい書きにくいと言うばかりではまるで「ゲームの愚痴ばっかり言ってるプレイヤー」のようで純粋に嫌なので、逆に書いていて気持ちのいい字というのはないのかと考えてみます。

 画数の少ない字ほどバランスが取りにくいのですが、「日」についてはとても書きやすいですね。どこかの一画が多少ズレても、どうズレたか・どう直せばきれいになるかがわかりやすいのもありがたいです。「日」のようにカクカクした字に関しては、始筆・折れ・終筆の「とめ」をきっちりやればそれなりに整う印象があります。

 上下にも左右にも線対称、ゆえに点対称でもあるというすばらしい漢字です。気持ち逆三角体型にしてやるとなおのことイケメンになります。カクカクした直線ばかりの字はやはり書きやすいですね。

 曲線があるとダメなのかと言うと、そうでもないようです。これは「ほこ」と読む漢字で、「成」「戒」「幾」などにも見られますね。もちろんバランスを取るのは難しいのですが、きれいに収まった時のささやかな快感はなんとも言えないものがあります。

 ということで毎月一記事のためにちょっとした記事のような何かでした。字だけでもきれいに生きていきましょう。

 それでは、また。

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