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映画『詩人の恋』

2017
ヤン・イクチュン(詩人)
チョン・へジン(詩人の妻)
チョン・ガラム(詩人が恋する青年)

いい歳した小太りの詩人で冴えないのがかわいい

冒頭の詩人のクリスマスセーターがダサかわいい

家族のしがらみで人生を諦めてる青年

ひたすら現実的な妻

恋は自分でどうにもならない
恋は疑った方がいい
歳をとると、人に恋するなんて奇跡

拷問もなく、殺人もなく、血もなく、アクションシーンもなく、出生の秘密もなく、壮絶な生い立ちもない

穏やかな気持ちで観られる映画
こういうのが好きだな〜


好きなシーン

ドーナツ屋のトイレで青年のイチャイチャを目撃した詩人がする回想シーン

青年の気だるそうな流し目がいい

チョン・ガラムは目の表情が良いんだよね


深淵の森のなかを散歩する詩人と青年の
会話の成り立たなさ

詩の敷居の高さを感じる

だから詩って流行んないんだろうな
もしくは詩的な心の持ちようを教える教育の不足?

体外受精で一喜一憂する妻
わかるわ〜若くないしね…

妻がいつもしない化粧をして
夫が恋する青年に
直談判するシーン

いがみあってもいつもそばにいるひとが家族なら
僕もそんな人が欲しい

そう言う時の
青年の眼差し

強気なような
虚勢のような
すがるような
感情が読めないからこそ
気持ちを想像させる眼差し

チョン・ガラム、良いよね〜

終盤
詩人が友達とつるんでる青年のところに行き
一緒に行こう
と青年の腕を取るシーン

一緒に行こうと言われて
心動かされる青年の表情

思わず腕を引かれるがままに立ち上がり
歩き出す青年

でも妻が妊娠してることを知ってるから
これから生まれてくる子を不憫に思って
露悪的な態度で詩人を拒む

そこからの殴り合いは
これはラブシーンよね
もはや

スローモーションでBGMもピアノの音がポロポロ

そのあと
床に押さえつけた詩人の顔を
見つめながら泣く青年

店を飛び出した青年が
壁に身を押し付けながら忍び泣く

これから生まれてくる詩人の子どもの行く末を思って
自分の恋心を押さえなければ
という悲しみの涙

ラスト
成功した詩人は
偶然再会した青年に
今度は逆に
一緒に行こう
と言われる

僕が君と行くわけない
と、にべもないのですが
今度は詩人の方が
未来ある青年のために身を引いたんだよね


やっと大人になったね、詩人

成功した詩人にもらった3000万ウォンを元に
新しい街で新しい一歩を踏み出した様子の青年

真新しい未来に向かっていく
という表情がいいんだよね〜
チョン・ガラム

椿の花の咲く頃で
ラストに成長した子ども役でチラッと見えて
希望に満ちた様子の演技がいいな〜
と思ってたところ

恋するアラームを見て

いや何この人❗️

2番手の顔だけど
眼差しがなんとも言えない雰囲気で
ずっと見てたーい‼️

と思った役者さん

私は普通
役になりきった役者さんにハマるんだけど
彼には彼自身にハマりそう

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