花束みたいな恋をしたを観たのですが…??
私は映画を見るのが好きで、自分にピッタリ刺さる映画をたまに見つけてオオ!となるのが好きなんだけど、結局有名で世間的に高評価な作品って外さないよな〜面白いよな〜って言う風にも思っているんですね。
すっごく刺さる!ってこともないけど、皆が楽しめるように作ってくれてるじゃん。それってすごいよな〜素晴らしいよな〜と思っていて。
花束みたいな恋をしたも結構楽しみにしていたわけですよ、脚本家の坂元裕二さんも好きだったし。高評価だったし。
けど久しぶりのはてな映画だったなあ、嫌いですらない、何の感想も沸かないくらいの。
えっなんでこんな心揺れないんだろって思って半日考えてみたんだけど、まず主人公を好きになれない。けど嫌いになれるほどでもない。
二人が仲良くなるきっかけの一つに知り合ったばかりの人が映画ショーシャンクの空にを好きだと言うのを二人でバカにするくだりがあるんだけど、いやいや好きな映画がなんだってよくない??と思ってしまう。
映画通だよ〜みたいな宣言をしてからのショーシャンクの空にだから鼻についたって事なんだろうけど、知り合ったばかりの人をバカにして盛り上がるその感性よっぽどヤバイぞ??となる。
サブカルチャーが好きなのも良いし、人が知らないことを知ってるのは価値があることだけど、メインカルチャーにだって価値はあるわけですよ。バカにしてはいけないの。
誰にだってそういう気持ちはあるけど、平気で悪気なくそんな心をさらけ出せて笑ってる二人は性格よくないなあ〜と思った。そういう、人をバカにする発言を二人はちょいちょいする。
バカにする割にそういう場に行く。合コンをバカにするのに合コンに行く。お揃いのタトゥー入れてる先輩カップルを影でバカにするけど仲良くはする。
けどなあ、二人とも怒ったりしないし、、、特別悪い奴とは言えないけど、魅力もない人達だなあって感想になってしまう。
価値観が見えない。この本が良い、この音楽が良い。と沢山の作品を挙げる割に自分は何が大事で何を美しいと思っていて何を傷つけなくなくて何に傷ついてって言うその人独自の感覚が何も見えない。
好きな本があってそれがまったく一緒だったから、この作品のどこが特別自分に刺さってどういうことを感じたとか、話し合うもんじゃありません?
話し合えば話し合うだけその人自身にもどうしようもないへんな思考のクセとか、その人にだけ価値がわかるものとかがあったりして、それが愛着に変わっていくのだと思うのだけど。
そういうコミュニケーションってもう古いのかなあ。とにかくそういう描写が何もないから主人公達の価値観が何もわからなくて、感情移入も出来なければ愛着も沸かなかった。
というわけなので私の感覚的には特に好きでも嫌いでもない人たちが付き合って別れただけの2時間でした。だから何の感想も沸かなくて、終始スンってしてしまった。
その後レビューを見てみると刺さっている人が多くて、良いと思えなかった自分がもう感覚が古いのかなあと思ってちょっと寂しかった。
皆が良いと言ってるもの良いと思えないときちょっと寂しい。君の名はも本当は良いと思いたいよ。
リアルな恋愛って言うとブルーバレンタインがとても良い映画だと私は思ってるんだけど、花束みたいな恋をしたが刺さった方にはぜひブルーバレンタインも見てみてほしいな。
そっちは逆に面白くないとかあるのかな。
面白くなかったのなら理由をぜひ聞きたいし、そういう感想の交換って楽しいよね。
500日のサマーも好き。
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