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以前、姪について書いたが、その姪の弟がこの春から高校生になる。
みるみる大人びていく姪とは対照的に、いつまでも子供らしく、はしゃいでは楽しげに学校や家での出来事をよく喋ってくれ、これがまためちゃくちゃかわいい。

甥が小学生の低学年の頃に私の父親が亡くなった(甥にとっての祖父)のだが、そのときに「じいじへ」という絵本を描いてくれたことが忘れられない。その絵本の終わりには「またあいましょう おしまい」と締めくくられていて、なんて優しいエンディングなんだろうと感動した。

甥は私の夫のことをとても好いており、先日我が家に泊まりに来た。
あるときふと甥のほうに目をやると、誰も見ていない時に、棚に飾ってあるスライム型の砂時計をそっと返して砂を落としていることに気付いた。
なんだろう、この素直さは。
「砂時計の砂を落とす」という素直さ。
飾っていてもすでに目にも止めなくなって、そこに在ることすら忘れていた砂時計が動き出し、なんだか優しい時間が流れたように感じた。
どうやら素直で優しい心はそのままに成長したようだ。

高校生になってもまた遊びに来てほしいなぁ。

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