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錦絵にみる明治時代 2021年5月4日

#錦絵にみる明治時代 #丹波コレクションが語る近代ニッポン
#神奈川県立歴史博物館 #2021年5月4日
#錦絵 #丹波コレクション #横浜正金銀行

東京の美術館・博物館は休館だし、何処か無いかな? と探したところ、神奈川県立歴史博物館が営業中でした。名前は以前より知っていましたが、何故か行ったことがなく、どうせ古臭い博物館だろうと(誤った)先入観を持っていました。
・・・が、この先入観はたちどころに崩され、3時間半も滞在してしまいました(特別展+常設展)。建物自体が価値あるものでもあり、認識を大いに改めました。特別展(550円)+常設展(300円)セットで850円なんて東京じゃあり得ない。

錦絵(※)をまじまじと見たのも初めてです。歴史的背景の解説と一緒に見るととても面白いものだと分かります。現代で言うと、スマホのスナップ写真の扱いと理解しました。今回のテーマである「明治時代」の社会を映し出しているので正しくニュース写真ですね。東京国立博物館に展示されているような精緻な繊細な版画ではありませんが、人の関心を引くような、でもどこか皮肉っているようなそんな描写が多いように思います。
※浮世絵の一種で多色刷りの版画のこと

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今回は特別展の展示品全点撮影OKでしたので、常設展を含めて写真集のように載せます。気に入った・気になった作品の一部だけですが。

1.第1部 明治年代記

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明治時代の出来事や元勲たち、皇室の方々が描かれています。当たり前と言えばそれまでなんですが、現代とは違う当時の雰囲気(庶民とはかけ離れた世界の様子)が何となく伝わって来て面白いです。
↓ 上野によく行く私としては上野に関する錦絵に親しみを持ちます。

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↓ 何故熊本城か? 先の地震で被害を被ったからではなく、(江戸時代に)そこにお城を築いた目的を果たすことを(明治時代の)西南の役で証明したのが面白いから。明治時代に決起した薩軍の規模と、江戸時代の島津軍の規模とは異なるだろうけれども、兎も角、「江戸(徳川)」に対して反旗を翻した者をそこで喰い留めることができることを証明できた、という意味。(私の勝手な解釈ですよ。)

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アッ! 精養軒が描かれている!

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2.第2部 文明開化と錦絵

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女性の気持ちはいつ何時でも変わらず・・・

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大山講と梅毒との関係がよく分からない・・・
(うわごとを言う原因は梅毒だと自分では分かっているのに、原因不明だと嘘を言っているのを大山講に見抜かれた、ということか?)

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想像力を掻き立てる画はやっぱり面白い。

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すごくモダンな画で気に入りました。

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3.常設展

模型やジオラマ大好き!

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ミシュランガイドね。これだけ多量の情報が流通していたことにビックリ。この定宿帳の複製はどうしていたんだろう、と疑問に思う。手書き? それともこの一冊から必要な情報だけを組合員に伝えていたのかしらん?

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・・・そうか、明日5日は端午の節句。いや、この言葉は現代では聞かなくなりました。せめて言っても「こどもの日」。GW(ゴールデンウイーク)と一括りにされてしまい、「雛祭り」より存在感が薄れてしまった。

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写真にはないけれど、土間のある家って便利だと思う。土間はオールマイティーに使えるもんね。

さて、肝心の建物。

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なんだ、東京銀行の前身なのね。商号から(現)横浜銀行と関係あるのかと思っちゃう。

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で、八角形のドームを撮ろうと思ったら、巨大な太陽が。モロ逆光で建物が非常に暗く見難くなりました。

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もう1回行きます。

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