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『BEMANI PRO LEAGUE 2021』 ファーストステージ 第14試合 APINA VRAMeS VS レジャーランド戦について

1. はじめに

『BEMANI PRO LEAGUE 2021』レジャーランド所属 アドバイザー べあーです。

『BEMANI PRO LEAGUE 2021』のファーストステージが終了したため、レジャーランド各試合の戦略についてnoteを公開することにしました。


今回の記事では、7/24(土)に配信された「第14試合 APINA VRAMeS VS レジャーランド」の戦略、感想、舞台裏などを書いていきます。


<注目ポイント>
『BEMANI PRO LEAGUE 2021』公式サイトより引用

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2. 戦略(出場選手をどう決めたか)

第14試合のテーマは以下の通りです。

■ 先鋒戦 [テーマ: SCRATCH]
■ 中堅戦 [テーマ: NOTES]
■ 大将戦 [テーマ: PEAK]

APINA VRAMeSの選手選出についてですが、DOLCE.選手は残りコストを考えると出てこないと考えていました。

そのため、各試合のテーマから、
先鋒戦;KENTAN選手
中堅戦;NIKE.選手
大将戦;UCCHIE選手
でほぼ間違いないと予想していました。

そのため、先鋒戦 KENTAN選手、中堅戦 NIKE. 選手、大将戦 UCCHIE選手の想定で、レジャーランドの出場選手を決めることにしました。


試合前の状況ですが、レジャーランドは4試合終了した時点で、勝ち点は「2」で、2位以上になるのは不可能な状況です。

GAME PANIC、APINA VRAMeS戦の選手提出は同じタイミングで、その時点では、残り2試合勝利すれば、勝ち点「8」となり、2位になる可能性がありました。

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2位になっておくと、セカンドステージを有利に進めることができるため、2セカンドステージに向けて残りコストも意識しつつ、残り2試合勝利できる布陣で選手を選出する方針でした。

まず最初に出場選手を決めたのが大将戦で、テーマ PEAKでUCCHIE選手に確実に勝てる自信がある楽曲があるDINASO選手としました。

1-PIN選手はセカンドステージに向けてコストを温存したかったこともあり、試合のテーマから、先鋒戦はU76NER選手、中堅戦はG*選手としました。


3. 先鋒戦 KENTAN vs. U76NER [テーマ: SCRATCH]


<試合結果>
U76NER選手が2タテしました。

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#自選曲、他選曲予想など

<U76NER選手 自選曲について>
KENTAN選手・U76NER選手は、テーマSCRATCHの課題曲について、自己ベストの差が10点以下の楽曲がほとんどだったため、接戦になることが予想されていました。

1番点差がある楽曲で14点差というほど、試合当日まで、お互いがスコアを伸ばしあっていました。

U76NER選手の自選候補曲は、自信のある楽曲「Close my Eyes for Me」「Catch Me」「Watch out!!」でした。

自選候補曲の中で、KENTAN選手には「Watch out!!」が一番刺さると考え、最終的に「Watch out!!」となりました!


<他選曲予想について>
対戦選手が決まった時点では、KENTAN選手の選曲は「bass 2 bass」「WAR GAME」「rottel-da-sun」「5.1.1.」だと考えていました。

U76NER選手は投げられたくない楽曲についてはスコアをかなり詰め、KENTAN選手が選曲をしにくいように、牽制をしていました。

最終的には、KENTAN選手の選曲はほぼ間違いなく「rottel-da-sun」だと思っていました。


# KENTAN選手 自選曲 「rottel-da-sun

<楽曲について>
beatmania IIDX 6th style の楽曲 (2001年AC稼働開始作品)
NOTES数;936
スコア理論値;1872
BPM;200


<試合結果について>
KENTAN vs. U76NER
1826 - 1851 ☆

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「rottel-da-sun」はRANDOMでプレイする人が多いと思いますが、KENTAN選手はスコアの精度力が高い選手のため、同じ譜面で対戦するのは分が悪いと考えていました。

そのため、U76NER選手は固定オプションの正規で安定したスコアが出せるように「rottel-da-sun」の練習をしていました。

終盤まで一桁点差が続きましたが、U76NER選手は自己ベスト−8点と安定したスコアを出し、勝利することができました。

KENTAN選手の自選曲に勝利することは容易ではなかったことが、U76NER選手の喜びのガッツポーズからも伝わると思います。

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# U76NER選手 自選曲 「Watch out!!


<楽曲について>
beatmania IIDX 14 GOLDの楽曲 (2007年AC稼働開始作品)
NOTES数;837
スコア理論値;1674
BPM;121


<試合結果について>
KENTAN vs. U76NER
1519 - 1611 ☆

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Watch out!!は16分・32分のSCRATCHがありスコアを安定させることが非常に難しい楽曲ですが、U76NER選手は自己ベスト−15点と安定したスコアを出し、勝利することができました。

本番一発勝負で1600を超えたスコアを出したU76NER選手は、本当にお見事でした。

試合中は、中盤のブレイクに入った時点で90点のリードがあったため、後半は安心して試合を見ることができました。

U76NER選手が2タテしたことでレジャーランドに流れが来たので、レジャーランド一同、喜んでいました。

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又、2タテしたU76NER選手の男泣きしている様子に自分も感動しました。

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<先鋒戦 出場選手のツイート>



<勝利者インタビュー>


4. 中堅戦 NIKE. vs. G* [テーマ: NOTES]


<試合結果>
NIKE.選手が1勝1引き分けしました

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#自選曲、他選曲予想など

<G*選手 自選曲について>
G*選手の候補曲は最初、歴代スコアを持つ「COSMIC CYBER」を考えていましたが、対戦相手から読まれやすいこともあり変更することにしました。

NIKE. 選手は非常に精度力が高い選手ということもあり、対戦相手決定時点で「NIKE. 選手が未プレイ楽曲の中で、刺さりそうな楽曲をG*選手に練習してもらう方針」とし、候補曲としては「SPEED DEMON」「SIGMA」「RUGGED ASH†」がありました。

試合までに、NIKE. 選手は「SPEED DEMON」をプレイしていましたが、最終的に、G*選手が自信のある「SPEED DEMON」となりました!!


<NIKE.選手 予想について>

NIKE. 選手の選曲はスコアが特に高い、「G2」「double thrash」「Agnus Dei」「創世ノート」等を予想しており、「Castle on the Moon」は全く予想していませんでした。


# NIKE.選手 自選曲 「Castle on the Moon」

<楽曲について>
beatmaniaIIDX 19 Lincleの楽曲です。(2011年AC稼働開始作品)
NOTES数;1231
スコア理論値;2462
BPM;191


<試合結果について>
NIKE. vs. G*
☆ 2418 - 2407

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「Castle on the Moon」
は全く予想していなかったため、レジャーランド一同驚きました。

G*選手が持ち前の自力で序盤17点リードしていましたが、RANDOMの配置が悪く、5・6トリル+SCRATCHの箇所でリードを奪われました。

NIKE.選手が持ち前の精度力でそのリードを保ち、勝利しました。
NIKE.選手が本当にお見事でした!

# G*選手 自選曲 「SPEED DEMON」


<楽曲について>
beatmaniaIIDX 25 CANNON BALLERSの楽曲です。(2017年AC稼働開始作品)
NOTES数;1198
スコア理論値;2396
BPM;190


<試合結果について>
NIKE. vs. G*
☆ 2312 - 2312 ☆

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『BEMANI PRO LEAGUE 2021』初の同点の試合となりました。

前半でNIKE.選手に20点近くリードされ厳しい試合になると思っていましたが、徐々に点差を詰め、終盤のCN地帯でG*選手が抜き返しました!!

終盤まで数点差の勝負が続き、ラスト1点差でリードしていた時はレジャーランド一同、そのまま逃げ切るように祈っていましたが、最終的にまさかの同点となりました。

<まさかの同点に驚くG*選手>

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あと1点あれば勝利できていたという悔しさもありますが、1点落としていたら負けていた可能性もあったので、G*選手ナイスプレイでした。


<中堅戦 出場選手のツイートはこちら>


<勝利者インタビュー>


5. 大将戦 UCCHIE vs. DINASO [テーマ: PEAK]

<試合結果>
お互いが自選曲を勝利し、引き分けとなりました。

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#自選曲、他選曲予想など

<DINASO選手 自選曲について>
DINASO選手がUCCHIE選手に確実に勝てる自信がある楽曲が「gigadelic」でした。


<UCCHIE選手 選曲予想について>
テーマPEAKの課題曲のDINASO選手・UCCHIE選手の勝率は4:6で負け越していました。

密度の高いレベル12の最上位楽曲以外では接戦のスコアが多かったため、UCCHIE選手は密度の高いレベル12の最上位楽曲「KAMAITACHI †」「冥」「卑弥呼」「Verflucht †」等を選曲してくると予想していました。

<ストラテジーカード使用理由>
先鋒戦・中堅戦も厳しい戦いになることが予想されたため、大将戦を2タテしたいと考えていました。

しかし、密度の高いレベル12の最上位楽曲を選曲された場合、UCCHIE選手の自選曲に勝利することが難しいことが分かっていました。

そのため、ストラテジーカードを使用して、レベル12の最上位楽曲以外がくれば、DINASO選手が勝てる可能性が高いと考え、ストラテジーカードを使用することにしました。


# UCCHIE選手 自選曲 「冥」→「卑弥呼」(ストラテジー)


<楽曲について>

beatmaniaIIDX 16 EMPRESSの楽曲です。(2008年AC稼働開始作品)
NOTES数;2119
スコア理論値;4238
BPM;82-185


<試合結果について>
UCCHIE vs. DINASO
☆ 3928 - 3894

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中堅戦終了時点で、両チーム「引き分け」という状況でしたが、レジャーランドはストラテジーカードがあるため、APINA VRAMeSよりも気持ち的には余裕があったと思います。

ストラテジーカードを使用して、「冥」→「卑弥呼」になった時、レジャーランド勢は絶望しました。

なぜなら、「卑弥呼」はストラテジーカードで1番きてほしくないと楽曲で、「卑弥呼」よりも「冥」で勝負する方が良かったと思うほどだったためです。

ストラテジーカードの引きが悪かった中、DINASO選手は、終盤までは一桁点差のプレイをし、レジャーランド一同、試合の行く末を見守っていました。

ラストの低速地帯に入る直前の難所で点差が開き、最終的に負けてしまいましたが、最後までどっちが勝つか分からない接戦の勝負で、UCCHIE選手・DINASO選手ともに素晴らしいプレイでした。


# DINASO選手 自選曲 「gigadelic」

<楽曲について>
beatmaniaIIDX IIDX REDの楽曲です。(2004年AC稼働開始作品)
NOTES数;1301
スコア理論値;2602
BPM;173


<試合結果について>
UCCHIE vs. DINASO
2511 - 2541 ☆

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ズレ譜面が得意なDINASO選手が自信のあり楽曲ということもあり、前半で19点リードしました。

DINASO選手が非常に上手く、安定感があるプレイで、レジャーランド一同、最後まで安心してプレイを見ることができました。


<大将戦 出場選手のツイート>


<勝利者インタビュー>



6.最終試合結果


レジャーランドは「先鋒戦か中堅戦のどこかで1勝+大将戦2タテ」か、「先鋒戦2タテ+中堅戦1勝+大将戦1勝」の勝ち狙いでしたが、APINA VRAMeSさんが強く、レジャーランドは引き分けとなりました。

レジャーランドは大将戦にストラテジーカードを使用しても勝ちきれなかったため、本当に悔しい試合でした。

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セミファイナルの進出条件は、「各ステージ1位通過のチーム」と、「ファーストステージ2位とセカンドステージ2位のチームで、ファーストステージとセカンドステージの合計勝ち点が高い方」が進出となります。

そのため、ファーストステージの勝ち点も非常に重要となります。

APINA VRAMeSさん試合直後、「勝ち点が少ないためセカンドステージが厳しくなること」、「ファーストステージで1勝もできなかったことが非常に悔しかった」ため、レジャーランド全員がかなり落ち込みました。

以下の動画で、レジャーランド選手達の表情からもその時の心境が伝わると思います。


<レジャーランド所属選手のツイート>


7. 他チームの振り返り配信や、記事等

本日9/1(水) 20:00より、APINA VRAMeSさんが”第三回感想戦配信”を行います。この試合についても語られると思うので、是非ご覧ください!


8. 最後に

今回の記事でファーストステージのレジャーランドの各試合の戦略に関する記事は終わりとなります。

セカンドステージの各試合についても、こういった記事を書いていきたいと思います。

又、この場をお借りして、BPL2021 に関するファンアートを描いてくださっている皆様、試合結果の予想記事・解説記事を描いてくださっている皆様、いろいろな方法で BPL2021 を盛り上げて下さる皆様に本当に感謝を申し上げます!ファンアートや、応援のコメントは、本当に嬉しく、チームレジャーランド全員の励みになっています!!

セカンドステージは7/31(土)より開始しており、レジャーランドの4試合目は、9/4(土) 第12試合 ROUND1 VS レジャーランドとなります。

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レジャーランドはセカンドステージ3試合中1勝2敗ですが、残り2試合を獲得ポイントを多く獲得して勝利すればセミファイナル出場の可能性があります。

セミファイナル出場を目指して頑張っていますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。

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又、ファーストステージ 第14試合について、チームレジャーランドで振り返り配信も行っています。選手自身が感じたことを話していますので、良かったらご覧ください!




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