『BEMANI PRO LEAGUE 2021』 ファーストステージ 第7試合 レジャーランド VS SILK HAT戦について
1. はじめに
『BEMANI PRO LEAGUE 2021』レジャーランド所属 アドバイザー べあーです。
『BEMANI PRO LEAGUE 2021』のファーストステージが終了したため、レジャーランド各試合の戦略についてnoteを公開することにしました。
今回の記事では、7/3(土)に配信された「ファーストステージ 第7試合 レジャーランド VS SILK HAT」の戦略、感想、舞台裏などを書いていきます。
<注目ポイント>
『BEMANI PRO LEAGUE 2021』公式サイトより引用
2. 戦略(出場選手をどう決めたか)
ファーストステージ 第7試合のテーマは以下の通りです。
■ 先鋒戦 [テーマ: CHARGE]
■ 中堅戦 [テーマ: CHORD]
■ 大将戦 [テーマ: PEAK]
テーマは「PEAK」「SOF-LAN」「SCRATCH」「CHARGE」「CHORD」「NOTES」の6種類ありますが、VS SILK HAT 大将戦で1番戦いたくなかったのが「PEAK」でした。
理由としては、SEIRYU選手 の「PEAK」課題曲のスコアがどの楽曲も非常に高いためです。
テーマが発表された時点で、SILK HAT の出場選手は以下を予想していました。
■ 大将戦 [テーマ: PEAK]
SEIRYU選手 100%
「テーマ:PEAK」はSEIRYU選手の得意なフィールドのため、大将戦は間違いなくSEIRYU選手が出場してくると考えていました。
■ 中堅戦 [テーマ: CHORD]
RKS-32選手 100%
大将戦、中堅戦は1~2巡目指名の選手を出場してくる可能性が高いと考えていたことと、「テーマ:CHORD」で得意な楽曲があるRKS-32選手が間違いなく出場してくると考えていました。
■ 先鋒戦 [テーマ: CHARGE]
NORI選手 50%、HAL選手 50%
先鋒戦については、NORI選手、HAL選手どちらが出てくるか読めていませんでした。
そのため、先鋒戦 NORI選手・HAL選手、中堅戦 RKS-32選手、大将戦 SEIRYU選手の想定で、レジャーランドの出場選手を決めることにしました。
『BEMANI PRO LEAGUE』は、先鋒戦2pt、中堅4pt、大将6pt=合計12ptの取り合いのため、大将戦が非常に重要です。大将戦は、2曲中1回は勝たないと、勝利することができなくなります。
そのため、大将戦に出場する選手を最初に決めました。
大将戦テーマ「PEAK」でSEIRYU選手に対して、1番勝率が高い選手を考え、レジャーランドの出場選手は「G*選手」としました。
SEIRYU選手が非常に強く、大将戦で2連敗になる可能性も考えました。
そのため、先鋒戦2連勝、中堅戦2連勝で合計6pt獲得し、大将戦で2連敗しても「引き分け」を狙えるように選手を決定することにしました。
RKS-32選手が中堅戦に出場した場合、V2を間違いなく選曲することが予想されたため、中堅戦で2連勝するためにストラテジーカードを使用することに決めました。
当初、先鋒戦は「DINASO選手」、中堅戦は「1-PIN選手」を出場させる予定でしたが、ランダム選曲になった場合にRKS-32選手に勝てる可能性が「1-PIN選手」よりも「DINASO選手」の方が高いと考え、先鋒戦は「1-PIN選手」、中堅戦は「DINASO選手」となりました。
一方で、SILK HATから、ストラテジーカードを使用されることは予想していませんでした。
最終的に、対戦カードは以下の通りとなりました。
3. 先鋒戦 1-PIN vs. HAL [テーマ: CHARGE]
<試合結果>
1-PIN選手が2タテしました。
#自選曲、他選曲予想など
<1-PIN選手 自選曲について>
当初、1-PIN 選手は「Psycho Sheep Riddim」 を第一候補に考えていました。
HAL選手も精度が高い選手のため、レベル9の「Psycho Sheep Riddim」を選曲するよりも、レベル10の楽曲を選んだ方が良いと考え、1-PIN選手が大好きな楽曲かつ、ノーツが多い「Virus Funk」となりました。
<他選曲予想について>
HAL選手の選曲については、「HAL選手が1-PIN選手に自己ベストで勝っていたRIDE ON THE LIGHT (HI GREAT MIX) LEGGENDARIA (60%)」、「1点を争うような楽曲 Pink Rose(40%)」の2択だと考えていました。
そのため、1-PIN選手は、「RIDE ON THE LIGHT (HI GREAT MIX) LEGGENDARIA」については、正規で練習をかなりして安定したスコアを出せるように練習していました。
「Pink Rose」については、昔から高い水準のスコアを出せており、投げられても自信がありました。又、対戦相手に自己ベストを読ませないようにするために、今作のスコアは意図的に余力を残したスコア(MAX-40程度)にしていました。
# 1-PIN選手 自選曲 「Virus Funk」
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 27 HEROIC VERSEの楽曲 (2019年AC稼働開始作品)
NOTES数;1119
スコア理論値;2238
BPM;132
<試合結果について>
1-PIN vs. HAL
☆ 2201 - 2134
1-PIN選手の持ち前の精度力で差を広げ、勝利しました!
自選曲ということもあり、安心して試合を見ることができました。
# HAL選手 自選曲 「Pink Rose」
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 12 HAPPY SKYの楽曲です。(2005年AC稼働開始作品)
NOTES数;937
スコア理論値;1416
BPM;116-146
<試合結果について>
1-PIN vs. HAL
☆ 1412 - 1403
1-PIN選手は試合前の練習で「Pink Rose」を1回だけプレイした際にMAX-6を出していましたが、本番でもMAX-4と素晴らしいスコア出し、HAL選手に勝利しました!
<先鋒戦 出場選手のツイート>
<勝利者インタビュー>
4. 中堅戦 DINASO vs. RKS-32 [テーマ: CHORD]
<試合結果>
DINASO選手が2タテしました。
#自選曲、他選曲予想など
<DINASO選手 自選曲について>
自選曲はDINASO選手の自信のある楽曲で、RKS-32選手に勝利できる楽曲の候補として、「BabeL ~Grand Story~」 「明鏡止水」を考えていました。
「明鏡止水」は対戦相手に一番読まれやすいと考え、「BabeL ~Grand Story~」となりました。
<他選曲予想について>
RKS-32選手の選曲については、「V2」を間違いなく選曲してくると予想していました。
<ストラテジーカード使用理由>
先鋒戦・中堅戦を全勝で大将戦に繋げたい作戦だったため、RKS-32選手のV2は脅威で勝つことが難しいため、ストラテジーカードを使用しました。
# DINASO選手 自選曲 「BabeL ~Grand Story~」→「ALBA -黎明-」(ストラテジー)
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 21 SPADAの楽曲です。(2013年AC稼働開始作品)
NOTES数;1631
スコア理論値;3262
BPM;165
<試合結果について>
DINASO vs. RKS-32
☆ 3185 - 3180
テーマ「CHORD」がDINASO選手も得意な楽曲が多かったため、ストラテジーカードを使用されるとは思っていませんでした。
DINASO選手が振り返り配信で「ストラテジーカードを使用されると思っていなかったこともあり、頭が真っ白になった」、「ALBA -黎明-が出た時には、お互い得意な楽曲だったこともあり、差がつかない試合になると感じた」と語っています。
中盤に20点差で負けていた所から逆転勝利をし、レジャーランド陣営、叫びました!!
1曲目終わった直後のDINASO選手、RKS-32選手の様子からも、まさに激闘だったと伝わると思います。
# RKS-32選手 自選曲 「V2」→「THE DEEP STRIKER」(ストラテジー)
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 15 DJ TROOPERSの楽曲です。(2007年AC稼働開始作品)
NOTES数;1528
スコア理論値;3056
BPM;173
<試合結果について>
DINASO vs. RKS-32
☆ 3010 - 2984
ストラテジーカードを使用されると思っていなかったレジャーランドとは対照的に、RKS-32選手は、間違いなくストラテジーカードを使用されると思っていたようです。
DINASO選手が振り返り配信で、「THE DEEP STRIKER が出た時には、ALBA -黎明-と同じく、お互い叩ける楽曲だったこともあり、どんな結果になるか分からなかった」と語っています。
THE DEEP STRIKERは終盤で少しリードしていたものの、最後まで気が抜けない接戦でした。
どちらが2連勝してもおかしくない試合で、映像からも分かる通り、DINASO選手もRKS-32選手もお互いが全力を出し切った、まさに激闘で感動しました。
ROUND1戦で負けた後だったこともあり、SILK HAT戦は絶対に勝ちたいというダイナソー選手の強い想いが発揮されたと思います。
<中堅戦 出場選手のツイート>
この試合について、RKS-32選手が、試合中に考えていたこと等についてツイートしています。併せてご覧ください!
<勝利者インタビュー>
5. 大将戦 G* vs. SEIRYU [テーマ: PEAK]
<試合結果>
SEIRYU選手が2タテしました。
#自選曲、他選曲予想など
<G*選手 自選曲について>
G*選手とSEIRYU選手の勝敗は、自己ベストでは2:8程度で負け越しています。
SEIRYU選手相手に高密度の楽曲で勝利することは難しいため、大将戦は自選曲で勝利することを重視する方針となりました。
「G*選手のICARUS (Another)のスコアが非常に高く、SEIRYU選手に自己ベストでかなり勝っていたこと」、「ICARUS(LEGGENDARIA)も課題曲にあり、相手に読まれにくい楽曲」だと考え、「ICARUS (Another)」となりました。
<他選曲予想について>
SEIRYU選手の選曲候補曲は、ノーツの密度が高い高難易度の楽曲「Mare Nectaris」「Verflucht †」等が選曲されると考えており、「Thor's Hammer」が選曲されることは読めていませんでした。
# G*選手 自選曲 「ICARUS」
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 15 DJ TROOPERSの楽曲です。(2007年AC稼働開始作品)
NOTES数;1301
スコア理論値;2602
BPM;126-251
<試合結果について>
G* vs. SEIRYU
2397 - 2468 ☆
作戦通り、先鋒戦・中堅戦を全勝できたので、引き分け以上は確定となりました。
G*選手が振り返り配信で、「引き分け以上が確定したことで安心はしたものの、自選曲で勝たないといけないプレッシャーもあり、緊張して、手がしびれてきてた」と語っています。
オプションについてはSEIRYU選手は固定オプションでプレイすることは読めていましたが、G*選手はR-RANDOMで押しやすい配置がきて、勝つことを狙っていました。
試合ではR乱の配置が外れており、開幕の配置でG*選手が配置の悪さに気が付いて、のけ反っています。
一番難しいトリル地帯まではG*選手が僅差でリードしていましたが、MIRRORオプションでプレイしたSEIRYU選手が最難箇所のトリル地帯を光らせ、差がつきました。
本番一発で、あのプレイができるSEIRYU選手が凄すぎる!!!本当にお見事でした!!
又、SILK HATの振り返り配信で、「試合の前日にRKS-32選手が、ICARUS (Another)が投げられる可能性に気が付いて、青龍選手に伝えたところ、20分で仕上げた」と語っています。
20分で仕上げ、本番できっちり結果を残すSEIRYU選手が凄まじい。。
ICARUS (Another)が投げられる可能性に気が付いておらず、対策されていなければ、別の結果になっていたかもしれません。
<大将戦 出場選手のツイート>
# SEIRYU選手 自選曲 「Thor's Hammer」
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 20 tricoroの楽曲です。(2012年AC稼働開始作品)
NOTES数;1641
スコア理論値;3282
BPM;150
<試合結果について>
G* vs. SEIRYU
2856 - 2955 ☆
「Thor's Hammer」が選曲されることは読めていなかったため、G*選手はかなり驚いていました。
前半はG*選手がリードしていましたが、この曲の難所となる中盤からSEIRYU選手の圧巻のプレイで、大きく差がひらき、負けてしましました。
SEIRYU選手は、MIRRORオプションでAAAを出しており、SEIRYU選手が本当に凄すぎました。
<勝利者インタビュー>
6.最終試合結果
大将戦でSEIRYU選手に2タテされ、結果は引き分けとなりました。
ROUND1戦で敗北したこともあり、SILK HAT戦は絶対勝つという気持ちがあったため、勝利できなかったのは悔しかったですが、先鋒戦・中堅戦を全勝し、大将戦に繋ぐことができ、良い試合でした。
又、今回の試合を通じて、SEIRYU選手にどのような楽曲で勝負すれば良いか収穫がありました。
今回は引き分けに終わったので、セカンドステージではSILK HATさんと勝敗をきっちりつけたいと思います。
<レジャーランド所属選手のツイート>
7. 他チームの振り返り配信や、記事等
「ファーストステージ 第7試合 レジャーランド VS SILK HAT」について、SILK HATさんが振り返り配信を行っているので、紹介します。
<SILK HAT 振り返り配信>
8. 最後に
最後まで読んで頂きありがとうございました。
レジャーランドの試合について、今後もこういった記事を書いていきたいと思います。
又、この場をお借りして、『BEMANI PRO LEAGUE 2021』に関するファンアートを描いてくださっている皆様、試合結果の予想記事・解説記事を描いてくださっている皆様、その他、様々な方法で『BEMANI PRO LEAGUE 2021』を盛り上げて下さる皆様に本当に感謝を申し上げます!
特に、ファンアートや、応援のコメントは、本当に嬉しく、チームレジャーランド全員の励みになっています!
セカンドステージ レジャーランドの2戦目は、8/14(土) 第5試合 レジャーランド VS GAME PANICとなります。
レジャーランドはセカンドステージ初戦のAPINA VRAMeS戦は負けてしまいましたが、セカンドステージ 1位を目指して頑張っていきますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。
又、ファーストステージ 第7試合について、チームレジャーランドで振り返り配信も行っています。
選手自身が感じたことを話していますので、良かったらご覧ください!
9. オフショット写真など
ここでは、オフショット写真をのせていきます。
オフショット掲載の許可を頂いた「株式会社コナミアミューズメント様」、「チームSILK HATのオーナーである株式会社マタハリーエンターテイメント様」、「チームレジャーランドのオーナーである株式会社 山崎屋様 」には、この場をお借りしてお礼申し上げます。
<練習風景>
<試合前後、交流している様子>
<SILK HATを被るG*選手>
<舞台裏動画>
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