免許センターにて


去年の12月。。
車の免許を取るということで免許センターへ

友人Kと行く予定だった。
が、彼は「サクセス」(当日朝からやっている免許取得に向けての塾)に行ったので、1人で免許センターに向かった。


免許センターにて合流した時、彼は頭からつま先まで黄色い服の背の高い男と喋っていた。
聞くところ、彼はKの友達Sで彼の親の車で来たらしい。僕自身、人見知りということもあり、KとS(Kの友達)と僕の3人とでヘンな空気が流れる。 
時間が来た。
テストする部屋に移動する。


テストが終わり部屋から出て、トイレから戻ると、40代半ばくらいの女性とKとSが会話をしていた。
どうやら彼女は彼らを連れてきたSの親らしい。
より微妙な空気感だ。


合格発表。
無事3人とも合格だった。
免許証を交付するまでに時間があるということで、5階にある食堂で飯を食べようということに。


4人で。


道中、食堂の横の部屋では、違反者講習会をしているのが見えた。

友達とその友達とその親と飯を食べる。よりヘンな空気が流れる。
僕は空気をよくしようと、
「いやぁーさっきあった違反者講習会はよ出席したいなぁー」
と言った。まぁ免許取った直後のやつが何を言ってるん、という軽いボケだ。


無反応だった。誰一人として。「おもんな」でもいい。反応してくれ。


聞こえなかったのか?、、もう一度言う。。

反応なしだ。


後、重苦しい空気の中食事をした。
うどんを啜る音だけが耳に伝わる。
僕も負けじと、うどんを啜る。
誰も会話をしようとしなかった。いや、しようとはしていたのかもしれないが、事実、会話はほぼゼロだった。







免許発行等済ませ、Sは親の車でかえり、僕はKと帰ることに、。

彼らと別れて、見えなくなるや否やKは僕に言ってきた。
「Sの母さんが、送ってくれたのは違反者講習があったついでで…」


ちょっと焦ったが、もう会わないだろうという感情からほくそ笑んだ。思えばあの時、Kは、食堂でヒヤヒヤしながらアツアツの肉うどんを啜っていたのだ。

後、Kと歩いて帰った。



知らなかったとはいえ失礼な事をいい、後それを笑ってしまった。




ある意味、違反者は、僕なのかもしれない。



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