郊外暮らしのいいところ

郊外って、まあ、ありていに言えば地方なんですけど。首都圏とはいえ、東京とはやっぱり違う。
でも、郊外はすごく楽しい。まず、道行く人の年齢層が都内とは違う。老若男女の「若」が多い。おチビさんとその親(若い)がたくさんいる。チビちゃんたちのウエーーーンという泣き声は、都内でなら、迷惑な金切り声に分類される可能性が高いけど、ここでは、未来への力強いアピールだと思える。東京で高級住宅街と呼ばれる街に暮らしていたときは、古びていく建物とそこに住む高齢住人たちから「老」を意識することが多く、ここで一人で年老いていったとしていつまで暮らしていけるのか、と漠とした不安を感じていたものだけど、それとは真逆の世界がここにある。ここでなら、次世代に希望を託しながら老いていける。
そしてもう一つ楽しいのが、お買い物。都内では見たことないようなだだっ広いスーパーで、どこから集めてきたのかと思うほどの品物をあれこれ見ながら、おいしそうなものを買い込むのがこんなに楽しいとは知らなかった。ぱんぱんにふくれたエコバッグを自転車のかごに入れ、ふざけながら歩く学校帰りの小学生の群れをよけながら我が家を目指すこの暮らし。とても楽しい。

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