「余談は、尽きない。」

大好きなテレビ番組が終わってしまった。

かまいたちの『これ余談なんですけど…』

かまいたちの二人とゲストで呼ばれた芸人がテーマに沿った(むしろ沿ってない話の方が長い)を、各々語る番組。
余談に余談が重なり、テーマとは関係ない話題に終始する緩さは心地よく、設定が喫茶店という事もあり、話芸に長けた友達と会話を聞いているような雰囲気の良さがあった。
ナレーターはchelmicoのMAMIKOさんを起用し、番組中でかかる音楽も自分好み。
日向坂46のファンでもあるので女性アシスタントとの絡みも楽しみだった。

そう。まさにどこを切り取っても自分の好きで溢れている番組。いつも30分あっという間だった。

Youtubeでも製作は可能なシンプルさ。
でもここまで面白くならないと思う。
編集や効果音はプロの意匠が凝らされいる。
Youtubeは最早生活の一部だが、20分を超える動画は、どこか間延びした印象を受ける。テレビとYoutubeの体感速度は明らかに違うし、権利の都合で使用できる音楽が少ないのもマイナス。画一的だ。
肩肘張ってない作りながらも、エピソードトークの豊富さ。そしてこの状況を楽しむ事の出来る地肩の強さ。
やっぱりテレビって面白いし芸人って凄いなと思った。

ゆるゆる続いていく番組だと思っていたので、正に青天の霹靂。
番組は好評だと言ってたじゃないですか!と、誰に怒りをぶつければ良いのか分からない、悲しみが込み上げてくる。
山里亮太のまさかのバーサーカーという画期的な大喜利番組もABCの制作だが、自分の好きな番組が呆気なく終わるのは悲しい。

番組のエンドロールが衝撃的だ。

      絶対に生き返ってやる

製作者の熱意がこれほど前面に出た番組があっただろうか。番組に対する愛と、その意に反して番組が終わりを迎えたことに対する怒り。
怖さすらある。思わず笑ってしまった

ただ、それだけの思いを込めていたのだろう。
すっかり仕事に対しての熱意がなくなり、ただこなすだけの日々を送るに私は背筋が伸びるメッセージだ。

しかし、自分のスケールでは計り知れない色々な事情があるんだなぁ…と、ぼんやり思うしかないのが辛いところ。余談ロスである。
HDDレコーダーに撮り貯めた番組に『終』がついているのが、まだ信じられない。

また復活して下さいね。

#ななせまる

#これ余談なんですけど


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