軽さは正義

目の前にいきなり自転車が
飛び出した。

ううっ!やばい!

低い声を上げたかも知れない。

少なくともアタマの中では
間違いなく叫んでいた…

と、思う。

まだ、新車なんだぜ。
と、言うより…
初めて人を轢いてしまうのか?

ココロをよぎったのは、
そっちかも知れない。


とっさにブレーキを強く踏んだ。
急ブレーキを踏む。

こう言うときは、
強く、ブレーキを踏むしかない。

することは、
ソレだけしかない。

後は、アンチスキッドブレーキに
任せて、身を委ねるしかない。

ブレーキに何度も衝撃が伝わる。
アンチスキッドが、仕事をしつつ
その場で最善の制動をかける。 

自転車の本当に目の前で止まる。
既の差。

クラッチは踏んでいないので、
エンストしたが、問題はない。

高校生の男の子は逃げてしまったが…(怒)。

次はないぞと、思いつつ、冷静に
考えてみる。


ロードスターの軽量さは大きい。

車重がもっとあれば…
制動距離は確実にのび、自転車を
はね飛ばしていたかも。

いや、はね飛ばしていた。多分。

もうひとつ。

わたしのロードスターはRSと言う
グレードで、ブレーキが強化されて
いる。ローターが大径化。

そして、
ブレーキ、急ブレーキのタッチ感も
抜群と言うこと。安心感があった。


軽量は正義だ。

車重が増えれば、
燃費が悪化
ブレーキ能力を上げる
エンジンに負担
ダンパーにも負担
スプリングにも負担   
ブッシュにも負担
シャーシも強化しなければ
加速性能も不足
性能を補うため大排気量化
または、ターボ化
補機類含めてコストに跳ね返る

軽く小さいエンジンで
気持ち良く走る。

日常含めて、無類の楽しみを
提供するロードスターは
正義のクルマでもある。

と、思う。


…終了

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