青田買い大作戦 第4戦 東スポ杯2歳S
どうもこんばんは、こんにちは、おはようございます。あばたです。
走法・血統・調教の3つの観点から、面白そうな馬をピックアップする企画、”青田買い大作戦(仮称)”の第4戦目となります。
各担当・コンセプト紹介
走法担当:あばた
血統担当:さーどすてーじ。さん
調教担当:ぶっちさん
この3人で、各視点からのピックアップ馬を2〜4頭上げ、表にまとめます。
データの少ない若駒戦、そんな中でも予想がしたい!
血統は馬の潜在能力や適性を見出し、調教分析で、横の比較をしつつ状態や能力開花を見極める。現状の能力・適性は走法に現れる!
各視点からのおすすめはどの馬か?
印が重なったとき、何が起こるか?
私の興味本意で始まった企画でございます。お付き合いいただくお二方に深い感謝をしつつ、本編へ入っていきましょう。
ピックアップ印
調教からのピックアップ馬
監修:ぶっちさん
⭕️アサヒ
追い切りからは決して完成している印象は皆無ですが、全体は遅いタイムだったのでやや行きたさを見せながらもしっかり我慢して足を溜めることができています。反応も良く一瞬の良い脚があるのかなという想像ができました。クビが低く、高く脚を上げ掻き込むような走りに見え、今のやや力のいる東京競馬場+抜け出す一瞬のキレ味なんかも東スポ杯では要求される傾向にあると思うので、アサヒはピッタリ合うイメージです。決して休み明けではないですが、負荷も南W3本しっかりと追い切られてますから、追い切り面では自信を持って推奨したいです。個人的にはこの綺麗な馬体のフォルムに筋肉が付いてきてどうなるのか?興味があります。精神的にも肉体的にも、まだまだポテンシャルを秘めている期待をしてしまいます。
⭕️テンダンス
非常にパワフルで、強烈に地面を叩きつけて走る追い切りが印象に残りました。かなり重そうな助手さんを乗せているのにも関わらず、前脚の可動域を広く使い、ストライドの大きさに活かすことができているように感じます。やや肩周りなどは太い感は否めませんが、それを差し引いても評価したい追い切りを見せてくれました。1週前も51.7-23.6-11.8と素晴らしいラップで上がれてますし、こちらも追い切りだけを見ると強く推せる一頭です。
⭕️レッドベルアーム
上記二頭よりは評価できませんが、こちらも評価しておきたいと感じました。クビが硬く全体的にもっと良くなるだろうという重さを感じるのが理由です。しかしながら、特徴でもある非常にリラックスしながらも雄大な走りができている点は個人的に好みの形です。新馬戦の追い切りなんかは、たた遊んでるだけという印象でしたが、そこと比較すると精神面でも気持ちが座ってきたかなと感じます。四肢の開きも新馬戦と比較すると柔らかく使えてますし、高いポテンシャルを感じます。
血統からのピックアップ馬
監修:さーどすてーじ。さん
一部代打あばた
※さーどすてーじ。さん、諸事情により今週は一部参加となります。アサヒのみ見解頂きました。
⭕️アサヒ
父カレンブラックヒルは、先行押切の形でNHKマイル、ダービー卿などを勝っており、父ダイワメジャーによく似ている1頭。
母ライクザウインドは、ディープインパクトの半姉弟。カレンブラックヒル産駒の多くは、ダート馬。カレンブラックヒル自身、ダイワメジャー × Grindstone × Storm Catという、芝的な柔らかさや瞬発力が引き出されにくい血統構成。母が芝で好走もしくは芝向きの血統構成である必要がある。
本馬の母も、ディープインパクト=ブラックタイドの全兄弟など、兄弟は芝のみでの好走となっており、上記の条件に合致。
2代母ウインドインハーヘアなので、近親にディープインパクト、レイデオロなど。
ウインドインハーヘアから始まる牝系は瞬発力に長けているのが特徴で、本馬も東京で好走。
また、ディープインパクト× Storm Catの相性がいい理由として、Alzao≒Storm Catがあげられ、本馬もこのクロスを内包しており、瞬発力を引き出した配合。
勝ち上がるには3戦かかったが、負けた2戦の勝ち馬が新馬戦では、ジオグリフ(札幌2歳S)
2戦目では、アスクビクターモア(アイビーS3着)と戦ってきた相手は強い。
これまでのレースぶりを見ても東京マイル前後がベスト。
----以降代打あばた。やや見解薄くなります----
⭕️グランシエロ
とにかく、父系ハーツクライのラインが先週からよく走っている。本馬の構成は父ハーツクライ×母父Zoffany(Danzig-デインヒル系)。父がハーツクライ系で、デインヒルを持つ馬と言うと、サリオスなどが思い浮かぶ。ハーツクライの若駒は硬さがあったり、トモの成長が遅れるなどのパターンも多いが、体付きがガッチリしている産駒は、早くから走ってくる場合もあり、ややマイラー寄りの適性を示すパターンがある。本レースで狙いたい適性に一致して来そう。
⭕️イクイノックス
今回舞台は、非根幹距離とは言えども、東京1800mならば、父系サンデーサイレンスはやはり強い。特にディープ系の成績は際立つが、本馬は父キタサンブラック。その父はブラックタイド(ディープ全兄)なので当然血統構成的にはチャンスがあっても良い。また、昨年の当レースの入着馬はもれなくトニービン持ち。この馬も母系にトニービンを持っている。
先週ハーツクライ系がよく走っていると先述したが、ハーツクライもトニービン持ちのサンデーサイレンス系なので、おそらく本年の傾向も昨年とよく似てくるのではないか。
走法からのピックアップ馬
監修:あばた
⭕️アサヒ
出遅れたり、ロスの大きい形での競馬が続いており、レースセンスという点で少し心配だが、走法のスケールからはこの馬を。前脚の伸び方や着地位置、クビの使い方についてはかなりレベルが高く、これだけでもかなりの高走法馬だが、注目すべきは後肢の動き。非常に可動域が大きく力強い運動をしており、かなりの好素材と考えられる。これだけ前肢・後肢がしっかり使えており、全身の連動性も良好なため追ってから素晴らしい回転力で加速することもできるし、持続的な脚も使える。条件問わず追っていきたい素材ではないかと注目している。
⭕️アルナシーム
非常に綺麗なトビと良好なバランスで走れていた新馬戦。なかなかだなぁと思っていたら、直線を向いて追い出した際に驚いた。手前変えの際に2~3サイクルほど回転襲歩(前後の手前が通常のギャロップと反転)を挟みながらの手前変えを行いながら一気に加速し突き抜けた。
可能性としては、2つ。
・めちゃくちゃ器用で天才型の馬
・めちゃくちゃ不器用でたまたま回転襲歩になってしまった馬
この時点では判別しづらい。ただし、新馬戦の追切映像でもその気は見せており、さらにコーナー・加速・直線とピッチやストライドをかなり変えながら走っているあたり、上側の方の可能性を考えてみたいと思った。
⭕️テンダンス
これは非常に安定感があり、大崩れし無さそうなタイプ。手前変えの反応や追い出してからのピッチの上がり方も非常に素直で、センスがありそう。そこまでのスケール感は感じないが、それでもストライドもしっかり伸びているし、硬さも見られないので面白い1頭かと。
⭕️グランシエロ
ストライドはかなり大きく、トビも高い。非常に綺麗な走法ではある。問題があるとすれば追走のピッチの安定感にやや難ありの点と、重心が少し後ろにかかり気味で行き脚が付きにくい形か。とはいえ、エンジンがかかった後の雄大なフォームは素晴らしいものがあるため、展開が向けば非常に面白い一頭。
以降、ピックアップ漏れの馬です。
イクイノックス
少しクビ高で、ゆったりとした回転で走るタイプ。クビ位置が伸び気味でもう少し落ち着いた位置に来ると身体がうまく使えそうだが、現状は少し全体の運動の連動性に欠くイメージ。また、走っている際に、重心位置が後傾気味な形にも見える。クビが伸び気味なのが先か、元々の身体のバランスが後ろなのが先か。どちらが要因になっているのかはわからないが、この手のタイプは流れが速くなったときに、一旦疑ってみるのが吉。前脚に上手く力が乗らないため、ピッチを上げるのが下手な馬が多い傾向にある。これだけの走法的な条件が揃っており、また新馬戦前目から押し切る形を取った馬が1番人気になるならば疑った方が面白いと思う。
それでもストライドは良く伸びている。平坦で長い脚を求められるような新潟はバッチリ適性に合っていたが、開催の進んだ東京でキレとパワーを求められたときにどうもイメージがわきにくい部分もある。
スカイフォール
これも全然悪くない形。脚の伸び方が非常に綺麗でしなやかに前肢を使いながらいい形でストライドを伸ばしている。前走は札幌での新馬戦、イン付きでかなり好騎乗に恵まれた形ではあるが、この軽いフォームで洋芝の札幌1800mを勝ち切るというのはなかなか魅力的。やや追走のピッチが不安定な面があり、クビの振り幅にもそのあたりが少し現れている。しっかり間隔をあけて、どれくらい成長しているか楽しみなところ。
ダンテスヴュー
これは少し前脚の入り方は叩き気味か。それでもストライドは結構大きい方。追走時のクビの使い方はいい感じ。ただ、右手前の形の際にやや脚が伸びず、モタれ気味になる点がこれまで見られるのが気がかり。
レッドベルアーム
こちらはストライドは割と伸びるが、やや掻き込み傾向の脚の使い方が少し気になるところ。硬さや不安定感はあまり感じないが、この掻き込む形だけどうか・・・。人気するのならば、他から行っても面白そうな気がする。
まとめ
アサヒに印が3つ集まりました。また、2つ印が付いたグランシエロ、テンダンスはやや人気薄ですね。相対ではイクイノックスやアルナシームなどが人気を集めそうですが、単一印にとどまりました。さて、いったいどのようなレースになるか、今回も楽しみですね。
それでは、ここまで見ていただきありがとうございました!
リンク
さーどすてーじ。
Twitter:@thirdstagehorse
ブログ: https://thirdstagekeiba.com/
ぶっち
Twitter:@remarkable_u
note: https://note.com/remarkable_u