青田買い大作戦 第7戦 朝日杯FS
どうもこんばんは、こんにちは、おはようございます。あばたです。
走法・血統・調教の3つの観点から、面白そうな馬をピックアップする企画、”青田買い大作戦”の第7戦目となります。
今回を含めて、残すところあと2回となってしまいました。とても楽しい企画なので、少し寂しい気分…
最後まで突っ走っていきます!
先週、阪神JFは印付き馬が激走!
馬券内全て印付きの馬で決まりました!
各担当・コンセプト紹介
走法担当:あばた
血統担当:さーどすてーじ。さん
調教担当:ぶっちさん
この3人で、各視点からのピックアップ馬を2〜5頭上げ、表にまとめます。
データの少ない若駒戦、そんな中でも予想がしたい!
血統は馬の潜在能力や適性を見出し、調教分析で、横の比較をしつつ状態や能力開花を見極める。現状の能力・適性は走法に現れる!
各視点からのおすすめはどの馬か?
印が重なったとき、何が起こるか?
私の興味本意で始まった企画でございます。お付き合いいただくお二方に深い感謝をしつつ、本編へ入っていきましょう。
ピックアップ印
調教からのピックアップ馬
監修:ぶっちさん
個別記事にて追い切りの詳細分析されています。
以下、ピックアップ馬の見解です。
セリフォス
セリフォスにとっては毎度なのですが1週前追いが本当に見事です。普段は終いに特化してL1Fで弾ける。みたいな感じですが、今回は最初から一定時計を出して、終いまで脚を持続させることができています。これはペースがキャリアで最もタイトになるであろう今回とマッチする内容ではないでしょうか。陣営の意図は明確に伝わり、好印象です。
馬体に関しても筋肉がついてきましたね。肩回りやトモのあたりはゴツくなり、走りにも力強さが出てきました。ゴツくなった分重さや四肢の硬さがあるのかと言われればそんなことはなく、柔軟さはやや欠ける気もしますが、素直にこれは成長とみてよさそうです。
動きに関しても、行きっぷりが増しながらも制御は完璧に効いており、左手前に変換してからのギアチェンジの速さ。そしてそのまま突き放していく。文句のつけようがありません。
前走より確実に状態はいいでしょうし、新潟2歳S時とは正直比較にならないと感じています。ただセリフォスに関しては前々走、前走、そして今回とどんどん成長してきたと感じています。その分、ここが完成形なのかなとは思うので、今後の活躍は疑問が残りますね。
今回の評価でいうと、文句なしの最高評価。道中脚を溜めることができさえすれば、パワーを活かしたトップスピードの持続性を発揮できると思います。
ヴィアドロローサ
最終追い切りが本当に素晴らしいですね。1週前追いはうーん。。という感じでしたが、負荷はビッチリかけられていました。その分大きく良化してきたなという印象です。前走は距離延長による折り合いを気にしていたのか、ここを見据えて作りこみすぎないようにしていたかはわかりませんが、ずっとセーブしたような内容でした。動きは冴えてなかったです。
今回の最終追いも終いの反応を確かめる程度でしたが、全ての部分で良化しているように思います。そしてこちらは左手前優位でラブリイユアアイズを思い出させます。右回りの方がパフォーマンスを出せそうです。四肢を大きく使えており従来より柔らかく。上昇度や全体感の迫力を確実にありますし、文句のつけようがないです。折り合いに問題ないのは追い切りでもレースでも感じますし、こなしても全くおかしくないでしょう。
アルナシーム
1週前の時点では先に行かせた馬の前に行こうという気持ちがフルに出ていて、「やっぱダメだな」と感じていました。
が、最終追いはどうでしょうか。やはりグッとハミを嚙んで力みは感じ取れるも、前に行かせている馬を気にせず、自分の走りに集中できています。レースでもこれができるなら、もしかしたら普通に競馬できてもおかしくないなと感じました。輸送があったことも暴走の理由として挙げられるのではないでしょうか。実際滞在競馬だった新馬戦では、危なっかしかったとはいえ強い勝ち方ができていました。
動きに関しても、前走より良化しています。直線を向いても先に行かせた馬など我関せず集中しきれていました。手前替えのタイミングはやや遅いですが、替えてからの瞬間のギアチェンジに関しては素晴らしいものがあります。体力を温存さえできれば、耐久レースでもう一段ギアを上げることができる強い馬だと感じます。
走りの連動性に関しても文句のつけようがないです。クビは力強くリズミカルに使えており、走りに活かせている。四肢の可動域も前走より広がっており、かつ回転も速くなっている。
とはいえ、折り合いに全く不安がない追い切りだったかと言われればそうではないので、ここは割り引かないといけません。
オタルエバー
新潟2歳S時から前走では硬さが解消され、前走から今回ではそれにキレが増しています。今回はL1Fのタイムを劇的に詰めてきた。とはいえ、パッと見てそこまで動きに劇的な変化を感じませんでした。馬場の影響か?と思っていたが、はっきりとした違いが見えてきました。後肢のバネ感、力強さが明確に違うように見えます。
新潟2歳Sと前走ではそれがなかった。が、新馬の追い切りではそれを確認できました。調子のバロメーターと判断したいです。新馬と比較しても全体感にキレが増してトビも大きくなったと感じます。やはり新馬戦のパフォーマンスが最高だと感じるし、それ以上であれば良い状態にあると結論。
ただ、やはり気持ちが強すぎるかなあ。。距離延長となり、最高評価は惜しくも与えたくもなく。。適性予測の分のマイナスです。
血統からのピックアップ馬
監修:さーどすてーじ。さん
トウシンマカオ
ピックアーサー×スペシャルウィーク。
半兄ベステンダンクを始めとして、兄弟はほとんど中央で勝ち上がり。
母ユキノマーメイドは父スペシャルウィークらしく逃げて良しの競馬。1800m~2000mに勝鞍が集中しており、2代母サスペンスクイーン、父ビックアーサーが短距離馬ということを考慮すると、マイルに適性があるのは間違いないであろう。
ただ、今メンバーは1200m>1600m適正馬も多く、前走までの先行競馬ができるのかという不安は大きい。
しかし、木~土にかけて、阪神の天気が悪く、馬場が悪くなるならぜひ一考したい存在。
3代母Crystal Cupはイルドブルボンと3/4同血でイルドブルボン自身KGVI & QES、コロネーションCなどを勝った馬であり、道悪に適性があるといっても過言ではなく、2歳の可能性がある時期なら、この血が騒いできてもおかしくない。
オタルエバー
リオンディーズ×Redoute's Choice。
サンデーサイレンス3×4、2代母Sunday ValentineはNorthern Dancerを持たずと非常にバランスの取れた配合。
同じリオンディーズ産駒のジャスティンロックが京都2歳Sを勝っており、血統構成もリオンディーズ×サンデーサイレンス×デインヒルと本馬と相似関係にある。
典型的に父母シーザリオらしく揉まれたくはないタイプで、テンの早さも問題ないため、逃げれればあっさりとなんてことも考えられる。
Danehillらしい強靭なマイラーという印象が強く、馬場が渋るのも大歓迎で1勝C組の中では1番買いたい存在。
セリフォス
ダイワメジャー×Le Havre。
母シーフロントは仏芝マイルで活躍した馬。
ここ近走は後ろからの競馬からが多いが、父ダイワメジャーらしく先行押切の形がベストなのは確か。
血統構成自体は似ても似つかないが、アドマイヤマーズ感が強く、ゆくゆくはNHKマイル、香港Mをなんて期待もできる。
良馬場での実績しかないが、父ダイワメジャーを考えると、少し渋るような馬場になっても問題はなく、むしろパフォーマンスを挙げてくることも考えられる。
今のところ人気陣でも不安点はこの馬が一番少なく、4連勝に期待したい。
走法からのピックアップ馬
監修:あばた
全頭診断を別記事でアップしています。ぜひ、詳細はこちらで確認してみてください!
セリフォス
前脚の捌き方が非常に豪快かつしなやか。ストライドも大きく伸びていて、欠点の少ない走法。しかし、弾むようなトビは無く、距離的にもマイルがベストと見る。ペースが緩んでいる時の走法の方が少し粗さが目立つが、ある程度スピードに乗せることで、綺麗なフォームになっていくので、G1で多少ペースが流れても問題は無いと考える。コーナリングで少し粗さがあるため、外を大きく回してくるよりも、好位につけて抜け出す形を取ってくれれば。
ジオグリフ
怪物。まさにこの言葉が似合う感じ。
ちょっと全体的にクビ高めな分、加速時に走法的なロスがありエンジンのかかりが若干遅く見えるが、ストライドは雄大でパワーも十分。コーナリング時の悪い癖がないため、コーナーから外目を通してスムーズな競馬ができるはず。
アルナシーム
ツッコミどころは多いが、走法だけを切り出してしまえば迫力満点。ストライドは上記2頭には劣るが、そこそこ伸びている。また、加速時に身体を上手く使ってピッチを反応良く上げることができるのは最大の長所。その後に徐々にストライドが伸びてくるが、余力をしっかり残して回って来られればもっと大きく身体を使えるはず。期待も込めて。
ヴィアドロローサ
純粋に走法だけで見れば、他にももっと評価はしたい馬が居るが、上昇度という点でピックアップしてみた。新馬戦では、ストライドはやや控えめで身体の硬さが非常に目についた。しかしながら、2戦目・3戦目と徐々に身体の使い方の硬さは和らいできており、それに伴いストライドも少しずつ伸ばせるようになってきている。パワー・スピードのバランスの良い前脚の捌き方をしており、手前変えの動作が綺麗で、かつコーナリングの際の身体の使い方も合格点。世代限定戦で相手なりに走れるのはこう言うタイプかと。人気上位と比べると、決め手勝負ではいくらか分が悪いが、逃げ馬がある程度やりあう中で、その次の集団くらいにつけられれば展開利も。
まとめ
人気どころではセリフォスに印が3つ集まりました。
また、アルナシーム・ヴィアドロローサ・オタルエバーとなかなかの人気薄に2つの印が付き、これは一体どうなってしまうのか!
また、ダノンスコーピオン・ドウデュースは無印となりましたが、それぞれのファクターからの強い推しが無くとも総合力の高い馬ですからね。こういった馬がどのような走りを見せるのかも気になるところです。
皆様のご参考になれば幸いです。
リンク
さーどすてーじ。
Twitter:@thirdstagehorse
ブログ: https://thirdstagekeiba.com/
ぶっち
Twitter:@remarkable_u
note: https://note.com/remarkable_u
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