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シンザン記念 分析

どうもーっす。あばたです。
2022年、JRA開催初日は金杯で惨敗!中山金杯は◯レッドガラン1着も◎トーセンスーリヤが伸びを欠き…
京都金杯は◯カイザーミノルが好走。◎ヴェロックスは突き抜けそうな最後の直線の姿…だけでした。あれで伸びなければ致し方なしです。

そんな惨敗の中でも、分析記事としては悪くない形になっていたため、気を取り直してやって行きたいと思います。

例の如く、"興味のある方に、自分の意図を正しく伝えたい"・"拡大解釈が広まるのは嫌"という理由で一部を除き有料記事とさせていただいております。ご理解くださいませ。

コース・狙いどころ

1/5(水)開催分から今の中京の状況を紐解いてみます。意外にも追い込み馬がよく絡んできて居ますね。12月開催中はAコースを基本的に使用していて、最終週のみBコース(3m外)。そして2週休みを挟んでの開催となった今回はAコースに戻りました。

ここで、「Bコース最内に相当するあたりがかなり悪くなっていて Aコース最内はやや回復気味。好位につけて差す馬は悪いところを通らされるのでは」と仮説を考えていました。
ざっと見返してみると、Aコース最内の1頭分だけやや伸び。2頭目からは軒並み伸びない形。ラチから5m当たりのところから十分に良い馬場になって居そうですね。ホットゾーンとしては最終コーナー外2〜3と最内1番前でしょうか。単純に先行力のある馬が良いところを走れそうです。中途半端な位置にいると、空いている馬場の悪いところに突っ込んで伸びを欠く形。追い込みはこのコース形態で外を回っても力があれば届くかもと言う感じでしょうか。

あと、やはりトビの大きいパワフルな脚さばきの馬が脚質問わず台頭しています。しかしながら、それだけでなくある程度スピードの裏付けも必要な感じ。難解です。いよいよ冬の魔境、中京が始まったなぁという感覚になりますね。

私が良く言う、「大トビ・パワフル・クビ高めという特徴の馬はロベルトーグラスワンダーのラインから来てる馬が多い」説。今日は芝レース5つのうち、3頭が馬券に絡んでいます。その3頭はそれなりに特徴的なパワーのある走法でした。

また、同じロベルト系のラインではエピファネイア産駒も1頭。
その他サンデー系のスピード特徴をうまく受け継いだ馬や元々中京に強いキンカメ系もよく来ています。まぁここまで広げてしまうと殆どの馬が当てはまってきてしまいそうですが。去年はこの辺りの開催からロベルト系×母父サンデー系がめちゃくちゃ来ていた覚えがあります。走法の判別が難しければこの点覚えておくと良いことがあるかもしれませんね。

走法適性表

無しです。京都金杯記事でも触れましたが、このアプローチは2次元の評価になり、もう少し色々な要素が絡むここの開催では有効ではありません。また、3歳馬戦なので、能力>>適性です。以下の個別診断で詳しくみて行きます。

個別診断

アールチャレンジ

一見トビ姿は悪くない形に見える。前脚は素直に上がり、着地時の地面への入り方も普通。過度に叩いたり掻き込んだりしていない。クビの位置も普通の形。ここで後肢の動きに注目されたい。野路菊S第一コーナーの入りから向正面に出る際の映像(公式26秒前後から)がわかりやすいが、他の馬に比べて力感が無い。また、後肢の推進力が上を向いているため、お尻の部分の上下運動が大きいように見えるかと。これが全体的な回転の遅さの原因に繋がっている。(おそらく踏み込みがやや浅いため)
前走の走法を見れば、能力的に不足していると考えられる。ただし、前走は9月なので成長分がないかを確認しておきたい。最終追い切りの映像を見る限り、やや改善傾向は見られるが、やはり完歩のサイクルによってトビがフワッとしたり、前脚の着地位置がばらついたりとやや安定感に欠く。一杯に追っていないので、回転がどこまで速くなるかは確認できなかったが、激変という印象は受けなかった。

ウナギノボリ

新馬戦は身体の使い方が硬く、ストライドの伸びに欠ける回転力系の走法。ここからかなり身体の使い方は良くなってきて、ストライドは伸び、ピッチもやや楽な形に落ち着いてきた。
それでもなおストライドは控えめのピッチ走法。前脚が伸びるわりには着地点が身体に近いところのため、ストライドを大きくして、身体を伸ばして使うことは難しい。前脚がつっぱる形はややレイパパレに通じる部分もあるがこっちの方がさらに顕著な傾向。
クビの位置は普通に見えるが、やや顎を引き気味で、状態は突っ立っている。おそらくこの部分が色々な影響を与えている。前述の前脚が突っ張って入る部分だったり、クッションが効かない部分。あとはおそらく中立の時から前脚を伸ばして後ろに体重をかけているため、出脚の一歩目が遅れる形。こう言う馬は安定してゲートを出すのが難しい。

カワキタレブリー

ストライドは控えめで前脚があまり高く上がらない。しかし後肢は踏み込み良く、身体の連動性はそこそこある。突き抜けるような決め手があるタイプでは無いが、戦績から見るに相手なりに一生懸命走れるのは強みか。
もう少し詳細に見ていくと、クビの使い方が非常に悪い。口向きの悪さに加えて、クビはほぼ完全に立ってしまっており、振り方も安定していない。しかし、逆に言えばこのクビの使い方でこれだけピッチの安定感が維持できる点はなかなか恐ろしい。また、サイクルごとの脚の使い方のバラつきも少ない。運動神経はいいけど、なんだか動作がぎこちないみたいな人、学校で居ませんでした?そんな感覚。ピッチの速さやクビの使い方的にもスプリントでやっていって欲しいかなぁと思う1頭。
追い切り映像も確認したが、相変わらずコーナーでクビが旋回したり、振り方にはムラがある。それでもストライドはやや伸びたか。勝ちまでは難しいかもしれないが、軽視するかどうか悩ましい1頭。中京への適性を考えればそこまで高いとは思えないが、左回りでクビが旋回しなくなったり途端に安定したりする馬も居るため、買う根拠も切る根拠も走法からは見出しにくい。

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