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青田買い大作戦 第3戦 デイリー杯2歳S

どうもこんばんは、こんにちは、おはようございます。あばたです。

走法・血統・調教の3つの観点から、面白そうな馬をピックアップする企画、”青田買い大作戦(仮称)”の第3戦目となります。

各担当・コンセプト紹介

走法担当:あばた
血統担当:さーどすてーじ。さん
調教担当:ぶっちさん
この3人で、各視点からのピックアップ馬を2〜4頭上げ、表にまとめます。

データの少ない若駒戦、そんな中でも予想がしたい!
血統は馬の潜在能力や適性を見出し、調教分析で、横の比較をしつつ状態や能力開花を見極める。現状の能力・適性は走法に現れる!

各視点からのおすすめはどの馬か?
印が重なったとき、何が起こるか?

私の興味本意で始まった企画でございます。お付き合いいただくお二方に深い感謝をしつつ、本編へ入っていきましょう。


ピックアップ印


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調教からのピックアップ馬

監修:ぶっちさん

⭕️スタニングローズ
最終の坂路追いが素晴らしかったです。元々51.3-12.1を計時したこともある動ける馬の部類ですが、今回は前肢も広く使えていますし、余剰だった足元の力感も程よく無くなっているように見えます。
そして特筆すべきは、ラスト50mほどまで右手前で半馬身後方で追走して、左手前に変換するとストライドをより大きくして、即座に並走馬を抜き去りました。競馬における理想的な調教、練習ができたと思います。

⭕️ウナギノボリ
前走からの上昇度が最も見込めると感じました。前走の馬体重は+10kgで、追い切りを見ると成長分というよりはまだ馬体と動きに余裕があるように見えました。
そことの比較ではそういった余裕はあまり感じず、動きにキレが出てきてピッチ速度が落ちていません。稍重の馬場は少々しんどそうですが、よく動けていました。頭の位置が不安定で高く、推進に活かしきれていないのは感じるも余裕残しの前走を加味すると上昇していると思いました。

⭕️セリフォス
前走は1週前でラスト11.0を計時して見事に快勝しましたが、今回はそれ以上の動きと感じます。四肢の柔らかさが本当に素晴らしいものがあり、大きい体をより大きく見せています。素晴らしい馬ですね。
ウッドチップが好きじゃないのか、足元を気にしてソロリソロリと全く力感なく走っているも、それでいて一線級のタイムも出せますから、この中ではやはり完成度は相当高く映ります。


血統からのピックアップ馬

監修:さーどすてーじ。さん

⭕️2スタニングローズ
キングカメハメハ×クロフネ。
この配合は持続力>瞬発力に出やすい配合で、クロフネは北米血統の塊であり、スタミナ要素が薄いため、マイル前後で活躍する馬が多い。
本馬もその1頭でここまで上り足が使えるのは、牝系によるものが大きい。多少の渋った馬場も走れそうな配合だが、高速馬場が本線と考えてよい。
重賞2つをこなしてきたことで、レース慣れしているという点も推せるポイントの一つで、ここは頭まであっても面白い。

⭕️7プルパレイ
イスラボニータ×Fusaichi Pegasus。In Realityの継続クロス、Nasrullah + Princequilloを持つ馬の勝ち上がり率は高く、現段階で黄金配合。
配合的に米国感が強く、2走前の新潟でレコードを記録しているように、高速馬場の方がいいタイプ。また、仕上がりの早さも、他の馬よりも優位に測れそう。
上級条件では差しが効いているが、2歳戦、小頭数ということもあって、この馬の能力を加味すると好位で押し切れても問題なさそう。


人気サイド不安点

1ソネットフレーズ
エピファネイア×キングカメハメハ。母はドゥラメンテ、アドマイヤセプターと全兄弟。
京成杯2着スカイグルーヴはエピファ×アドマイヤセプターなので、本馬と同血の関係。
エピファ×キンカメ×サンデーなので、昨年の牝馬3冠馬デアリングタクトと似た配合。
挙げた2頭を見ても中距離に出やすい配合で、前走を見る限りはマイルも対応できそうな印象はあるが、メンバーレベルが上がってどうか。
鞍上も含めて、人気が高いようであれば、3連の抑えまでにしておきたい。


走法からのピックアップ馬

監修:あばた

デイリー杯2歳_走血調

⭕️セリフォス
こちらは、現2歳世代の中でも屈指の良走法馬です。まず、クビの位置的には若干高いかもしれませんが、前肢・後肢の動きに対して絶妙な具合でうまく使えているため大きな問題にはなりません。前脚の上がり方は非常に綺麗で、ストライドも大きく良く伸びますし、推進力はちょうどいい具合に前方にしっかり向いている形です。前脚の使い方的にはしっかり伸びていて、適性的にはややスピードに寄った形ではありますが、後肢の可動域が広く強いキック力がありそうなため、パワーも十分に感じられる走法ですね。おそらく後肢の発達具合についても上々な形であることが伺えます。全身を上手く使って、しっかりとした連動性を持っているため、完成度の高い馬です。さすがは、中内田厩舎の馬といったところでしょう。

⭕️プルパレイ
まずテンはややストライド小さめに入りしっかり加速し、スピードが乗ったところで重心を比較保ちながらストライドを綺麗に伸ばせる非常にセンスのある馬に見えます。セリフォスとは違うタイプの身体の使い方ですが、前肢・後肢の連動性とクビの使い方に関してはこちらも申し分ない形ですね。かなり脚を伸ばす形かつ姿勢が低いので、坂を苦手にしやすいタイプだと見ていましたが、驚いたのは前走のアスター賞。最後の中山の急坂に差し掛かった時だけ、クビをやや高めに構えて、状態を起こし気味にして身体の使い方を変えているように見えます。偶然にしては絶妙なタイミングでしたので、もしかしたら、「坂を登る時はこの形の方が楽に走れる」ということを理解しててやっているかもしれません。そのような馬はこれまで見てきた中では非常に稀です。意識して切り替えているとしたら間違いなく重賞級のセンスです。


ピックアップ外

ウナギノボリ
身体の使い方が硬く、ややストライドの伸びにかける印象でしたが、前走の形はかなり改善されていました。それでも、なかなかサイクルの安定性・再現性が低く、ヨレたり、ストライドが小さくなったりを繰り返す形が見られるので、上記2頭ほどの評価は与えられませんでした。3連系を狙うならヒモに入れたい一頭です。

ソネットフレーズ
前走は身体の使い方に硬さが目立ち、やや突っ張ったような形で走っていました。その分ストライドの伸びはあまり感じられず、回転の上がり方もややおとなしいかという印象を受けました。ただし、後肢の動きや可動域については目を見張るものがあり、回転の安定性自体は非常に高いため、硬さが取れてきたら大化けの可能性を残しています。

スタニングローズ
小気味の良い回転力で走る馬で、瞬発力タイプに見えます。前脚の捌きはやや硬く、クビとの連動性は上位勢とは少し見劣ります。反面、追走時の安定感はそこそこあり、どの条件でも安定したアガリが出せそうです。阪神1600mの外回り条件よりも、小回り急坂で一瞬の脚が求められるレースで買いたいです。


まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、印が2つ重なったのが3頭となりました。

スタニングローズについては、走法面の見解と血統背景からの見解が真逆を向いてます!これはなかなか面白い現象ですね。今は瞬発力が目立つが、本質的には持続力タイプと言うところでしょうか。また、調教面からも推しが入ってきているため、馬が変わってきている可能性も有りますね!こういう変化を感じ取れるのも2歳馬戦線の面白いところでは無いでしょうか(´∀`)レースが楽しみです。

それではここらで!

リンク

さーどすてーじ。
Twitter:@thirdstagehorse
ブログ:https://thirdstagekeiba.com/
ぶっち
Twitter:@remarkable_u
note:https://note.com/remarkable_u

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