【考察】2023中京記念


血統傾向

中京競馬場での開催は2019年以来となる今年の中京記念。中京芝1600mは直線が長く、坂のあるコース。馬場が悪くなければ、日本の主流血統が末脚を発揮しやすい。
2019年はロードカナロア産駒で母父サンデー系のグルーヴィットが優勝。曾祖母にエアグルーヴを持つ良血馬。3着にディープインパクト産駒のプリモシーン。稍重の馬場だったが主流血統が上位に来た。
2018年もディープインパクト産駒のグレーターロンドンが優勝。勝ちタイム1:32.3はコースレコードに迫るタイム。3着もディープ産駒のリライアブルエース。2番人気のウインガニオンはステイゴールド産駒で、逃げて8着に敗れた。この年は軽い馬場で末脚が要求された。
2016年は上がりタイム33秒台が出る軽い馬場。ディープ産駒のガリバルディが7番人気で優勝。1番人気を裏切ったダッシングブレイズはサンデーの血を持たない持たない反主流血統。

先週の馬場傾向

先週の中京芝は週中雨が降ったものの、土日は晴れたため軽い馬場だった。日曜日10R中京スポニチ賞(芝1400m)ではディープ産駒の4番人気サトノペルセウスが直線で外に持ち出して差し切り勝利。8番人気のエコロデイジーが上がり最速で追い込んで2着。この2頭はいずれも前走で上がりタイム最速をマークしていた。
今週も天気が良く軽い馬場となる可能性が高い。

レース展開

出走馬16頭のうち前走の通過順位に3番手以内のある馬は計5頭。(※ホウオウアマゾンは前走海外のため前々走をカウント)割合としては31.25%で先行馬が有利か。極端なハイペースになることは考えづらい。逃げ馬の候補はアナゴサンかウイングレイテストだが、斤量の軽いアナゴサンの方が逃げ争いにおいては有利。あとは枠順次第。
展開的には先行できる馬、あるいは途中から捲れる馬を狙いたい。

注目馬

主流血統、特にディープ系で末脚のしっかりとした馬を狙いたい。中でも外枠を上位に取る。主流血統の差し馬は外枠からストレスなく走らせる方が末脚を伸ばせる。先述のガリバルディ、グレーターロンドンも外枠だった。

ディヴィーナは母父がディープインパクト。前走のG1ヴィクトリアマイルで強敵相手に4着と好走。差し馬だが前走、前々走ともに3コーナーから4コーナーで番手を上げているのは好材料。直線だけで差してくるタイプよりは狙いやすい。
メイショウシンタケはワールドエース産駒。前走米子Sは10番人気に反発しての差し切り。その米子Sの2、3着馬はともにディープ産駒。ディープが走りやすい馬場と外差しの展開に助けられた面はあるが、今回もそれに近い馬場を想定している。前走がフロック視されると美味しいオッズになる可能性もある。


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